支配者が支配者のために作った海陽学園は教育格差の頂点

海陽学園とは日本のエリート養成校

あなたは名古屋のほうにある
海陽学園」 という学校をご存知でしょうか?

この学校名を知らない人も多いでしょう、残念ながら知らない方のほとんどは負け組の分類に入る方です。この海陽学園とは、日本で最近作られた真のエリートを養成するための上流教育の学校なので、教育にとても熱心な方や勝ち組の分類に入る方なら知っていて当たり前の学校なのです。

日本で創設された海陽学園は支配者による支配者の子息のための学校

この海陽学園は財界人などの ”日本の支配者” を中心に偏差値エリートではない 「真のエリート」 育成を目指し、イギリスのイートン校を模範として、「海陽学園」 という全寮制の私立男子中高一貫校として2006年4月に設立されました。背景には、ゆとり教育によるすさまじい学力低下が富裕層にも影響し、海外との学力差が目に見えて出てきた富裕層の焦りと公立教育への呆れがあります。そのため日本の将来に危機感をつのられているそのスポンサーにはトヨタ、JR東海、中部電力のなどの大企業などが占めており、まさに日本の支配者の支配者による支配者の後継者のための学校です。

教育格差の頂点とも言うべき教育費

この海陽学園が教育格差の頂点とも目される決定的な要因が授業料の高さです。日本の一般的な私立中高一貫学校の年間授業料は100~150万円が相場になっていますが、この海陽学園の授業料はなんと年間300万円以上!単純計算で6年間で1,800万円もの学費がかかり、私立大学の学費すら超えてしまうほどの高額な授業料に設定されているのです。もっとも海陽学園が見本にしている欧米のパブリックスクールは年間300万円かかるなど普通のことだそうですが。確かにその金額に見合うだけの設備や、本場イギリスのイースト校から直接講師を招くなど教育環境は豪華絢爛です。

海陽学園に入学した生徒の親たちは、7割以上が年収1,000万円を超える高所得者層で締められている

その高額な授業料ゆえに、合格うんぬん言う前に経済的な問題で中流家庭の親は諦めざるを得ない状況が簡単に見て取れます。事実、海陽学園に入学した生徒の親たちは、7割以上が年収1,000万円を超える高所得者層で占められています。私立だから授業料に上限設定などありませんが、これは教育格差の頂点とも言うべき状況です。

海陽学園だけではない有名私立校

教育格差の頂点ともいえる海陽学園ですが、こういった高額な授業料をとっている有名私立校は海陽学園だけではありません。福岡には 「福岡リンデンホール小学校」 という有名私立学校があります。ここは幼稚園・小学校・中学校・高校・短大・大学など計56港を全国的に展開している都築総合学園グループが経営している学校で、福岡県太宰府に、総工費50億円をかけて建てられた富裕層のための学校です。この福岡リンデンホール小学校は、授業も生活も寮もすべてオール英語の生活をさせられるために24時間英語漬けの学校生活を送り、国際的に通用する人間を作り上げている学校です。

また静岡県にある 「加藤学園」 も福岡リンデンホール小学校ほどではないが、幼稚園から高校まですべて英語授業が行われていて、将来海外大学への留学までを視野に入れたエリート教育をしています。

莫大な金は海外大学へ行くためのもの

これまで散々教育格差の象徴ともいえる超高額教育費がかかる私立校を紹介してきました。しかしこれは日本が格差社会になったからだけではありません。それは日本の公教育が堕落したために、日本の大学すらも、国際的な地位が下がっているためです。

たとえば日本TOPの東大のランクは、世界TOP100に入ってません!上位はもちろんアメリカのハーバードやイギリスのケンブリッジなどが独占しています。東大がナンバーワンだと思っている人はまさに井の中の蛙ですね。ゆとり教育によって日本は公立教育が崩壊しただけでなく、国際的にも教育後進国になってしまったのです。だからこそ、この事態をなんとかしようと一部の私立校では金に糸目をつけない設備投資を行い、国際的な教育を促進しているのです。事実こういった有名私立を卒業した生徒は日本の大学へはいかず、アメリカの有名大学へ留学し、国際レベルの学力を得ています。日本の教育が完全にダメになったために、金持ちは海外大学で国際レベルの学力を得て、貧乏人は崩壊した公立教育を受ける。まさに、お金のある順に日本を脱出しているのです。こういった図式ができているために教育格差は広がり続けているのです。

参考:世界レベルでの有名エリート校
 セント・ポールズ (出身者:ヴァンダービルド)
 チョート・ローズマリー (出身者:ケネディ大統領)
 アンドーヴァ (出身者:ブッシュ大統領親子)
 フィリップス・エグゼター 
イギリス イートン校
イギリス ハロー校
スイス ロゼ・スクール (出身者:英国王室のウィリアム王子、ヘンリー王子)
スイス エイグロン・カレッジ
スイス コレージュ・デュ・レマン
スイス ボーソレイユ

※ちなみに有名なのがイギリスのハロー校とイートン校です。この2つはイギリスの大学のように歴史が古く600年以上の歴史をもつ最古の学校とも言われています。こういった学校では日本の教育のようにただ知識を詰め込むようなことはせず、純粋に品格のある人間を作るという目的で学業からスポーツ、生活にいたるまで、上流にふさわしい振る舞いを指導してくれます。フィクションの中に良く出てくるお坊ちゃま、お嬢様の教育のまさにそれです。学校では厳しい規律が定められていて、規律をやぶれば例え王族であっても容赦なく罰を与える厳格さがあり、日本の学校のように生徒の暴力やモンスターペアレントなどは起こりようもありません。このような教育を受けることによって、この学校の卒業生は上流に相応しい能力と規律と振る舞いをもち、社会のリーダーとして活躍するのです。日本の学校には今までこういったものがなかったので、海陽学園のような学校が作られているのです。

参考:日本とアメリカの10スクール。10スクールとは国家で最も歴史と権威のある名門校のTOP10のことです。歴史が主な判断点となっているため、設立間もない海陽学園は入っていません。こういった学校は教育格差の頂点といっていいですね。日本の10スクールには東大入学数上位校ばっかりで、総理大臣の出身校がたくさんあります。まさに頂点の学校。こういう学校と学生時代縁があったかなかったかで、その家庭が上流なのか下流なのかわかりますね。

アメリカの「The Ten Schools
フィリップス・アカデミー(1778年、マサチューセッツ州)
フィリップス・エクセター・アカデミー(1781年、ニューハンプシャー州)
ディアフィールド・アカデミー(1797年、マサチューセッツ州)
ザ・ローレンスビル・スクール(1810年、ニュージャージー州)
ザ・ヒル・スクール(1851年、ペンシルベニア州)
セント・ポールズ・スクール(1856年、ニューハンプシャー州)
ザ・ルーミス・チャフィー・スクール(1874年、コネチカット州)
チョート・ローズマリー・ホール(1890年、コネチカット州)
ザ・タフト・スクール(1890年、コネチカット州)
ザ・ホチキス・スクール(1891年、コネチカット州)

日本の「10スクール」
麻布中学校・高等学校(東京都)
栄光学園中学校・高等学校(神奈川県)
海城中学校・高等学校(東京都)
開成中学校・高等学校(東京都)
駒場東邦中学校・高等学校(東京都)
巣鴨中学校・高等学校(東京都)
聖光学院中学校・高等学校(神奈川県)
桐朋中学校・高等学校(東京都)
筑波大学附属駒場中学校・高等学校(東京都)
武蔵中学校・高等学校(東京都)

参考リンク:ボーディングスクール受験案内(個人サイト)

こんなにお金がかかるのですから、低所得層の親のうちには ”諦め” のムードが広まっています。

広がる格差社会化で低所得者の親たちは高学歴を諦め始めた!

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