ラッキーバンクは投資家の資金の毀損が正式確定

ラッキーバンクもこうなったか・・・

今年初頭より問題が発生し、投資家の資金を拘束、案件の償還どころか利払いすらもできなくなっていた問題児ラッキーバンクですが、動きがありました。

なんと恐れていた債権譲渡を決定。50億円ほどあった投資家の資金を、最終的には16億円の回収でとどまるということです。

追記(12/10)ラッキーバンクより債権譲渡完了の連絡

12/10には債権譲渡の完了報告があり、これで正式に50億円→16億円の錬金術が完了しました。

投資家の資金は68%ほどが欠損確定となります。

サービサーに債権を譲渡し、投資家に大きな損失を確定させたのは悪質行為だらけの「みんなのクレジット」に次いで二番目となりました。

平成30年12月10日

お客様各位

X社及びF社にかかる債権譲渡手続き完了のお知らせ

ラッキーバンク・インベストメント株式会社

平成30年12月5日付でお知らせいたしましたX社及びF社にかかるラッキーバンク・インベストメント株式会社の債権譲渡について、本年12月6日付で、債権譲渡先と債権譲渡契約を締結し、同日付で譲渡代金16億円の受渡しが完了いたしましたのでご報告いたします。

各ファンドの分配金額の詳細は、本年12月下旬にMyページでご案内する予定となっております。また、お客様への分配金のお振込みは、平成31年1月8日を予定しております。恐れ入りますが今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

なお、今般の債権譲渡に伴う出資元本の毀損は、平成30年分の損失として計上され、来年2月頃に、当該損失を記載した年間取引報告書をMyページ経由で発行させていただく予定となっておりますので、あわせてご案内申し上げます。

この度は、お客様に多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。

以 上

ラッキーバンク問題の経緯

問題発生:

①ラッキーバンクの取引先であるX社及びF社が返済できず
②ラッキーバンクは担保不動産の売約を迫る
③X社の不動産は20件のうち2件しか売れなかった
④全然売れないのでX社の資金繰り悪化

競売か任意売却か

①ラッキーバンクは当初は不動産競売を検討
②それには4000万円が必要。ラッキーバンクにそんな金はない。
③そもそも競売をしても見込み総額約19~20億円、ファンド募集は60億円。

サービサー(債権回収業者)と接触

①2018年8月頃にサービサーと接触
②14社と接触したが入札は5社のみ
③他は見送りとラキバンより謝絶が1社

再度競売を検討

①2018年11月26日には再度競売を検討のため臨時取締役会を開催
②4000万円の拠出が難しいので競売は困難
③理由は「競売には時間が凄くかかる」「そこまでラキバンの資金がもたない」
④下手したらラキバンが破綻する
⑤結果、競売は否認

債権譲渡

①結果的に債権譲渡において5社の入札を受ける
②一番最高額の16億円を出したところに譲渡決定

一連の流れはこうなっていましたね。ラッキーバンクは管理人もある程度の金額が入っているので被弾ありです。みんなのクレジットとおな状況にならないか心配していましたが、やはりこうなってしまいました。

そもそも募集時60億円の物件が、3分の1の19~20億円にしかならない案件ってもはや詐欺ですね。もうこれは確信犯と思っても仕方ありません。

あおい法律事務所が説明会開催

ラッキーバンクはみんなのクレジットと比較しても数倍の投資家と投資資金が集まっていました。募集開始から数分で完売になるなど人気も凄かったので相当数の被害者がいるものと予想できます。

それを考慮してか投資関係で有名なあおい法律事務所がラッキーバンクの集団訴訟に関する説明会を開催するみたいですね。みんなのクレジットのケースに触れましても、ラッキーバンク自体に資金が残っていないので回収は難しそうでしょう。考えられるのはラキバンの株主連中を相手にどこまでできるかです。

①平成30年12月19日(水)午後1時30分~(締めきりました ※12月6日追記)
②平成31年1月10日(木)午後1時30分~
参加を希望される方は,各説明会日時の3日前までに弊所に参加の旨をご連絡ください(連絡先は「lb-higai@aoi-law.com」です。メールには氏名,住所,連絡先電話番号・メールアドレス,被害額,参加希望日時をご記載ください。)。

報酬体系は着手金が被害額の5.4%(消費税込)(ただし10万8000円を下回る場合には10万8000円),成功報酬が現実に取り戻した金額の17.28%(消費税込み)を予定しています。

なお,集団的に手続を行う参加者数が40名を超える場合には着手金を3.24%に減額することを考えています。実費についても高額に渡る場合には検討します。

高利回り案件を扱う設立が浅い独立業者がやはり一番危ない

1年半くらい前に、各ソーシャルレンディング業者の信頼性を分析しましたが、その際ラッキーバンクは「設立が浅い」「大手との資本関係がない独立業者」「社長の経歴が怪しい」「高利回り案件が多い」という条件から少し怪しいのではないかと結論づけましたが、そのとおりになってしまいました。

怪しいと判断しても資金をすぐに出せない問題

ただ今回の事件においてソーシャルレンディングには、「案件の匿名性」とは別に「資金拘束」という大きな問題もハッキリとわかってしまいました。ラッキーバンクがやや怪しいとは判断がついていても、ソーシャルレンディングは一度投資してしまうと償還までは資金が拘束されて、取り戻すことができないのです。

私は1年前にラッキーバンクには再投資はせずに償還した資金は即取り出していましたが、それでも満期まで時間があった案件の資金は取り戻せずに、今回の事件に巻き込まれてしまいました。

ソーシャルレンディング業界は2018年において、「みんなのクレジット」「ラッキーバンク」「MANEO」「グリーンインフラレンディング」「ガイアファンディング」と立て続けに問題を起こしています。問題が起きてから資金を引き上げようとしても遅いため、最初の時点できちんと業者のリスクを見極めなければいけない状況にあります。

怪しい業者の条件
  1. 「設立が浅い」
  2. 「大手との資本関係がない独立業者」
  3. 「社長の経歴が怪しい」
  4. 「高利回り案件が多い」

ソーシャルレンディング業者を分析して、業界内でも信用できる業者を分析している記事はこちらになります。

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https://finalrich.com/social-company-trust
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今、一番マシな業者はSBIとownersか

今のソーシャルレンディング業界は黎明期から淘汰の時代に入ってきており、業者の存続の明暗がハッキリと分かれるときでしょう。ここを乗り越えて顧客の信用と業者としてのノウハウや体力を蓄積したところが生き残っていきます。

今の所信用できる業者としてはSBIソーシャルレンディングは固いですね。大手金融グループSBI傘下ということもありますが問題への対応力も評価できます。SBIソーシャルレンディングもつい最近、案件について問題が起こり期失となりましたが、迅速に回収を行いました。一部案件にはわずかに元本毀損がありましたがしっかりと戻ってきています。問題が起こった時の迅速の対応と、それを逐一顧客へ報告してきた対応力を評価できる業者です。

もう1つ手堅い業者がownersbookでしょう。上場企業ロードスターキャピタル(3482)が運営しており資本関係などの情報開示がきちんとされています。MANEOは確かにGMO資本が入っていましたが、MANEO自体は上場企業でないので資本関係など不明な点が多かったですからね。ownersbookは今まで償還遅延や元本毀損といった問題が起こっていない業者です。創業以来ずっと増収増益が続いており、少々上手く行き過ぎている感があるくらいです。

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