トラリピ運用結果12月4週:株大暴落!リスクオフ相場到来
12月におけるトラリピの経過
資産運用のリアルタイムデータとして、2018年10月の月初にマネースクエアのトラリピを設定しています。通貨ペアをAUDJPYとNZDUSDに絞り込み、オセアニア通貨中心の設定になっています。設定内容やその理由はトラリピ設定記事に記載しています。
さて運用を開始してから順調すぎる結果を残してきたこの3ヶ月近くですが、ついに来るべき時が来てしまいました。世界同時株安、円高局面の到来です。この下げがどれほどのものかはまだわかりませんが、これを耐えられるかどうかがトラリピのこれからの生死を握っているといっても過言ではありません。
なにせトラリピが誕生してからはや数年、トラリピで不労所得を狙ってきたトレーダーの方々が大幅な下落で退場していったのをたくさん見てきています。
相場は大暴落、重要ポイントを次々ブレイク
先週までの相場は米中の衝突が激化するということでリスクオン、リスクオフが繰り返されるボラの大きな相場が続いてきましたが、その都度大きな値上がりもあったためにトラリピには最適は相場でした。
しかし今週からは株安が加速、世界の景気を引っ張ってきていた米NASDAQも暴落、NYダウは年初来安値を更新し、売りが売りを呼ぶ暴落相場に入りつつあります。ダウと比較してやや下げ渋っていた日経平均も暴落を開始、節目の20000割れ寸前まで下げています。
仮想通貨は逆に反発、明暗が分かれる
ただ一方でビットコインをはじめとした仮想通貨はようやく反発。11月頭から下げ続けてすでに何分の1まで下げていてからの反発のためショートカバーの域を出ていませんが、世界株価が暴落する中大幅にプラスになっています。
- 米中貿易戦争の歯止めが効かずリスクオフムードが加速
- ナスダック、ダウ、日経すべて暴落
- 米マティス国防長官の退任
- 週末にはトランプがFRB議長解任の話題
- 米政府機関の閉鎖が始まる
AUDJPYの相場状況
AUDJPYはこのところ弱展開がずっと続いていました。4週間前に上げの全否定をされたために、その後はずっと下落しっぱなしの状況です。そして今週も下げが加速。82円付近から78円付近まであっという間に4円も下落しました。
直近安値である78.5も割れた状態で引けており、安値をほっていく展開が今後も予想できます。
思えば3週前に上げの全否定による週足の大陰線をつけた時点で、ローソク足のパターン:包足が出ていました。このパターンは相場の上で出ると下げの始まりということですが、実際にそのとおりに暴落しました。
下図はAUDJPYの週足ですがボリンジャーバンド-2σのラインを超えて下げています。ボリバンが広がり始めており、ボリバンのエクスパンションが確認できれば下落トレンドが加速することが予想できます。
NZDUSDの相場状況
NZDUSDも下げの展開が続きました。週初めこそ0.68半ばまで上げましたが、後半では下落が続き0.6700あたりまで下げて引けています。
とはいってもAUDJPYの下げほど酷くはありません。これは今週ドル円が大幅下落したことで、ドル安円高のトレンドが出ていたためドルストレートのNZDUSDはやや下げが緩和されたのです。
最初にオセアニア通貨同士でリスクが重なる予想もありましたが、通貨ペアをJPYとUSDに分散したことで過度な円高リスクを抱えてなくて済んでいます。リスク分散の効果が今回も出ました。
今週トラリピで約定したポジション状況
今週の注文がヒットした履歴です。終始下げ続けていたAUDJPYとNZDUSDの合わせて17件もの指値買いがヒットしています。これは下げ続けていたのですから当然です。
今週のトラリピの利益状況について
トラリピの現在の利益確定ですが、実はありません。
利益確定は 「1つもなし」です。
振り返ってみれば当然で、AUDJPYもNZDUSDもほとんど反発らしい反発がありませんでした。そのため決済幅が100pipsに設定しているAUDJPYも70pipsに設定しているNZDUSDも利益確定がかからないのは当然ですね。
12月4週目まとめ:さらなる暴落に備える
今週の暴落は酷いもので株やFXでも多くの退場者が出ています。相場の先行きに絶望視た人たちの声や、リーマンショックの再来を予想するデータを見せて恐怖が加速している状況です。ダウも安値を更新し、またトランプ大統領も追い詰められて何をやるかわかりません。ポジティブ材料がほとんどないために反発が期待しにくい展開が続きます。
今回AUDJPYもNZDUSDもハーフ&ハーフの下半分に位置しているため、どちらも「買い」の設定が続きます。その設定でいる以上、これから暴落がきても基本的には耐えていく姿勢になります。
とはいえ全然悲観はしていません。はじめの設定のとおり、かなり余裕を持ったレバレッジ設定になっており、今回大量に指値がヒットしましたが証拠金維持率は1500%、実質のレバレッジは1.6倍にすぎません。しかも入金はしていませんが、いざとなればすぐにクイック入金できる資金を用意しています。トラリピをやるのであればこれくらいの下げでは動じないくらいの低レバレッジの設定をしておくのが最低限の条件でしょう。今あたふたしている人は、レバレッジが高すぎてポジションを持ちすぎの可能性がありますね。
とはいえリーマンショックとは行かないまでも、ギリシャショックや上海ショックなどでオセアニア通貨は普通に10円くらい暴落することだってたくさんありました。下げはどこまで続くかわかりません。この下げをきちんと耐えられてこそ、トラリピの安心設定を確認できる貴重な実証データになります。