今の20代は半分近くが非正規の労働環境であり、20代前半は70%の場合もある!

20代の人の時代には就職氷河期は終わったはず

平成不況によって1990年代から2000年代前半までは就職氷河期だったが、それは最近の売り手市場にもあるように氷河期は終わったはず?

上の図は厚生労働省の 「一般職業紹介状況」 による最近の有効求人数と有効求職者数の推移を表したものです。ご存知のとおり、求人数のほうが多ければ職がいっぱいある売り手市場になり、求職者数のほうが多いと職が無い買い手市場になってしまいます。ご覧のように就職氷河期と言われている1990年後半から2000年前半を見てみると、見事なほどに求職者数のほうが圧倒的に多い環境になっています。つまり、とてつもなく就職しにくかった ”就職氷河期” という時代です。この時代では就職難であるために前の年に就職できなかった人が、また翌年の求職者数に含まれてしまうので、余計に就職が困難になってしまう負のスパイラルが起こっていました。

しかし、就職氷河期のピークである1999年~2002年ごろの超就職氷河期を峠に、有効求人数が少しずつ上昇していき人員不足の2007年問題が意識される2006年には求人数のほうが有効求職者数より多い売り手市場になりました。このデータから見ると就職氷河期は終わったように思えます。しかし、実際の雇用情勢は決して好転していませんでした。

全世代でどんどん上昇する非正規雇用

全世代において、非正規雇用者の割合は右肩上がりであり、全く改善されていない

上の図は内閣府が発表した 「青少年白書」 における正規の職員・従業員以外の雇用者の比率が最近25年でどのように推移しているかを表したグラフです。ちょっと点線部分がわかりにくいかもしれませんが、全ての年代において正規の職員・従業員以外の雇用者の比率が右肩上がりで上昇していることがわかります。正規の職員・従業員以外の雇用者とはつまり非正規雇用者のことです。そう、ここ25年で非正規雇用者は一度も減少することがないまま、どんどん増加しているのです。しかも、平成9年頃からはかなり急激に増加していることが見て取れます。これは、日本が格差社会になり始めたターニングポイントであるのが1997~1998年頃であることを明確に表しています。

今の20代はバブル期とは天と地ほどの差

上記の図で全ての年代において非正規雇用者が右肩上がりで上昇していることがハッキリしました。ではその年代の中で特に目立つのはどこでしょうか?一目瞭然ですね、15歳~19歳の部分と20歳~24歳の若い年代です。正規の職員・従業員以外の雇用者の割合が15~19歳では 19.1% から 72.5% に,20~24歳では 11.5% から 40.8% にとんでもなく急増しているのです。グラフの最初のほうである20~25年前の水準では全ての年代において10%ほどの割合しかありませんでした。この頃は日本はバブル景気に浮かれていて、ほうっておいても企業のほうが ”学生を接待” して是非我が社にきて下さいと言われていたものです。それに比べて今はどうでしょうか?高校を出てもほとんどの人は正規雇用されず、大学を卒業した20~24歳でも半数近くが正規雇用されないのです。今の20代の雇用状況は全く改善されていないのです。