トラリピ運用2月2週目
この記事は毎週報告しているトラリピの運用報告です。2018年の10月から運用を開始して、現在資産増加は4.4%といったところまできています。
フラッシュ・クラッシュが起きて騒々しかった1月とは対照的に2月は静かな相場展開となりました。しかしオセアニア通貨はなかなか重要な局面を迎えています。
今週の相場の振り返り
今週は先週のじりじり上げていく相場が週半ばについに崩れました。ダウ、日経ともに昨年末を思い起こす急落を引き起こして世界的なリスクオフに入っています。
つまりリスク通貨であるAUD、NZDなどが下落しやすい状況になっています。さらに火曜日にはAUDが水曜日にはNZDがそれぞれ該当国の指標及び要人発言によって急落しました。
今週のAUDJPY振り返り
フラッシュ・クラッシュから数週間が経過しますが、豪ドル円は堅調に推移してきました。先週はレジスタンスも超えてきて週足のレンジに突入しかけていました。
しかし今週のAUDの要人発言で急落、週末のリスクオフも重なり、レジスタンスを再度したにブレイクしてしまいました。
週足でチャートを見てみると
AUDの動きがわかりやすいです。
週足で見るAUDJPY
週足でみるとADUJPYが重要な局面になったことがわかります。
重要なのは79~85のゾーンです。AUDJPYは週足では2018年にレンジ続けていたのでトラリピなどで買いを持った人がたくさんいますので、当然上値が重くなります。ここに戻れれば再度レンジに突入する可能性もありました。
しかし完全に下へ。
レンジ回帰は失敗しました。週足のMAも超えることができなかったため、AUDJPYは下トレンドをブレイクすることができず、このまま75~79の70円後半をウロウロしつつ、下げトレンドが続きそうです。
今週のNZDUSD振り返り
先週のNZDUSDはトレンドラインも引けてわかりやすい上昇をしていました。このトレンドラインを割るかが注目ポイントと先週お伝えしましたが、ものの見事にブレイク。AUD同様こちらも下げました。
ではAUD同様、下げ傾向が強くなっていくのか?週足を見てみます。
週足から見る今後のNZDUSD
NZDUSDの週足が下図になります。
平均線の緑色のラインをバックにボリンジャーバンドのMA~+2σの間でレンジになっています。先週では週足の+2σ近くまで上昇していましたが、さすがにレンジ上限を突破することはできず、経済指標によって急落しました。
とはいえ、週足レベルのレンジ下限にきているだけであり、下げトレンド転換とはまだ言えないでしょう。
先週の分析でも「一旦の調整をする可能性も高い」と書きましたがこの下げはまだ調整段階といえます。
来週以降に週足MAとレンジ下限でもある0.67をすっきり抜けるかが注目です。
今週のトラリピの注文と利益確定
「フラッシュ・クラッシュは勝利」というトラリピ運用の最大の結果を継続していましたが、今週はAUD、NZDともに大きく下げたために指値注文が多くヒットし、下で買ったポジションはほとんど利益確定が終わりました。
今週の指値ヒットは11つ。利益確定は2件。
今後のAUDJPYとNZDUSDの予想
どちらにいっても利益が出るのがトラリピですが、ある程度相場を見ておけば裁量トレードにも役に立ちます。
豪ドルは戻り売り、77円がポイント
豪ドル円は大陰線を作ったために当面上昇するのが難しい状況になっています。
当面は上方向へ行く可能性は低いと見て、戻ったところを戻り売り戦略になります。今回下ヒゲで止まった77円付近は軽いレジスタンスもあり、ダウがまた下げてリスクオフが強くなれば下ブレイクもありますが、77~79のレンジで戻り売り戦略。77ブレイクで追っかけ売りを考えておくといいです。
NZDUSDはレンジ目線
NZDも下げていますが、週足でみたように下にはMAとレンジ下限のサポートがあります。
大きなリスクオフがないと一気に抜けるのは難しいでしょう。レンジ下限でストップ浅めのロング、サポートを抜けたら追っかけショート戦略を考えておくといいです。
大切なのはどっちに行くかを予想するのではなく、どちらにいっても対応できる戦略を予め練っておくことです。
最後に
フラッシュ・クラッシュ以来、大きな下げがきています。
トラリピの特徴でこういった下げでは指値がたくさんヒットするためポジションが多くなります。相場が戻れば利益確定して資産が増えていきますが、このまま戻りなく下げてしまうとフラッシュ・クラッシュ同様に倍々的にポジションが増えていくことになります。
大切なのはロスカットされないことです。そのためにはリスクを高めすぎないこと。自身が一体どれくらいのレートでロスカットになってしまうかをしっかりと認識しておくことが重要です。
トラリピの設定は当時から変えていません。