トラリピ運用結果12月初週:窓開け暴落でヒット多数

トラリピを設定して12月はじめ

資産運用のリアルタイムデータとして、2018年10月の月初にマネースクエアのトラリピを設定しました。最近の相場に有用と言われている”リピート系自動売買”の一番有名なものです。

そのトラリピ設定内容は、トラリピの利益を狙いやすいレンジ相場になっている通貨ペアEURUSD、AUDJPY、AUDUSD、NZDUSD、CADJPYを選出し、その中でクロス円同士かぶらないAUDJPYとNZDUSDに絞り込みました。

このように私のトラリピ運用は、オセアニア通貨中心の運用になっています。そのトラリピ設定が2018年12月第2週にどのような結果をだしているのかをご報告します。

12月初週相場は米中衝突に振り回される

先週までの相場というにはハッキリ言って閑散相場でした。

11月に中間選挙という大イベントも終了したため後はクリスマスを控え、多くのトレーダーが休暇を取り始める時期だからです。そのため大きな動きは少ないと思われていましたが、今週は米中によって大きく振り回される展開になりました

米中会談の好感ムードがHuaweiのCFO逮捕で完全否定

12月最初の土日はアルゼンチンのプエノスアイレスでG20が開催されており、米中貿易戦争後初めてお互いのTOPが顔を合わせる緊迫の会談がありました。ここでトランプ大統領も習近平主席もこれ以上の貿易戦争悪化を憂い、和解ムードになりました。これを受けて週明けの相場は「上方向への窓開け」という結果で答えました。最近冴えなかった株価が上昇するような兆しさえありました。

しかし株価は反落、そして週の途中で大きなニュースが入ってきました。中国の携帯メーカー大手HuaweiのCFOがなんとカナダで逮捕されたという報道が入ったのです。土日の和解ムードは完全に否定、週後半はさらなる米中関係悪化を危惧してリスクオフが続きました。

リスク通貨であるオセアニア通貨は週を通して下げ続けた

これによりリスク通貨でもあるAUDやNZDは週最初こそ窓開けで高値を更新したものの、一転して下げ続けました。特にAUDの下げはひどく、5日連続陰線という週足大陰線をつける下落を見せました。

この1週間で起こったこと
  1. 土日のG20で米中関係改善の兆し
  2. 月曜日は米中関係を好感してリスクオンの窓明け
  3. 週半ば、HuaweiのCFO逮捕
  4. さらなる米中関係悪化を危惧し、リスクオフ

AUDJPYの相場状況

先週のAUDJPYは一週間、「陽線」しかつけていませんでした。週足だと大陽線だったのです。下記は先週までのAUDJPYのチャートです。

これが一転、今度は1週間を通して下げ続けるという週足大陽線の展開になりました。完全に先週の流れを否定する流れになっており、高値圏でこのような動きが起こると相場が反転するシグナルと言われています。

AUDJPYに抱き線発生。天井のシグナル。

AUDJPYの週足チャートです。

AUDJPYの前の大陽線を今週の大陰線が包んでいます。これは【抱き線・はらみ線】とも呼ばれるローソク足のパターンの1つです。このパターンでは上昇相場の後で、陰線が陽線を包んだ時は天井シグナルとされています。AUDJPYは私がトラリピを設定した10月頃からずっと上げてきましたが、このパターン通りだと当面の天井をつけてしまった可能性が高いです。

NZDUSDの相場状況

NZDUSDも同じように週明けは窓開けで上昇したもののそれが続かず、週後半にかけて下落することになりました。しかしAUDJPYと比較してその下落は緩やかであり、週足レベルでも陰線で終わりましたが【抱き線・はらみ線】のパターンにはなりませんでした。

AUDJPYとNZDUSDの差が激しかった週

AUDJPYとNZDUSDのチャートの比較が下図です。元々オセアニア通貨ということで似たような動きが多いと言われているAUDとNZDですが、組み合わせのペアがUSDとJPYであることも影響し、通貨ペア同士の相関係数はそこまで高くありません。

今週はUSD安JPY高出会ったことも影響して、2つの通貨ペアの動きはかなり異なりました。これによりAUDJPYの下落が増幅されてリスクが増加するパターンを防いでいます。

今週トラリピで約定したポジション状況

今週の注文がヒットした履歴です。変動幅が大きかったため非常にたくさんのトラリピ指値がヒットしています。特に週を通してずっと下落しっぱなしのAUDJPYに多くの指値がヒットしました。

今週のトラリピの利益状況について

トラリピの現在の利益確定については次のとおりです。

先週までにヒットしていたAUDJPY、NZDUSDのトレール決済の利益確定が多くを占めました。特にAUDJPYは先週ずっと陽線をつけるという大きな上昇をしていたため、今週の下落で多くのポジションが決済となり、さらにまた指値がヒットする結果になっています。

同じ価格帯で指値ヒットと、決済が繰り返されるリピート系自動売買FXに最適の相場になっていますね。

12月初週目のトラリピまとめ

今週は米中貿易の動きによって相場は大きく振り回されてしまう結果でしたが、トラリピにおいてはそういった相場環境も非常によい結果を生んでくれました。特に大きく上げて、大きく下げるという動きは、上昇したときに利益確定し、下がったところでまた指値買い注文がヒットする理想的な結果です。中間選挙でもそうでしたが、大きな動きがあったほうがトラリピに取っては良い結果を生みます。

先週はあまりに変動がなさすぎたために、もう少しボラティリティが低くでもヒットするように設定を変えるか、通貨ペアを追加するかを検討するかもしれないと書きましたが、やはり動きがあるのであればわざわざ設定を変える必要はなさそうです。

 

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