くりっく365の長所・メリットは信託保全を超える安全性

くりっく365の長所・メリットとは

くりっく365とは、悪質FX業者から投資家を守るため、投資家が公正で透明なルールや規制のもと、いつでも安心して取引できる安全な取引所として東京金融取引所が設立したものです。もちろんその設立の経緯から、安全性と公平性に重点がおかれていることはわかるでしょうが、ではどのような点がメリットとしてあるのでしょうか？

◇メリット1：流動性が高い◇
くりっく365では、東京金融取引所があらかじめ指定したマーケットメイカーと呼ばれる取引参加者が提示するレートに対し、注文をする形となっています。マーケットメイカーとはゴールドマンサックスや野村證券など世界を代表する金融機関です。このような実力と信用のある金融機関が価格を提示しているため、高い流動性があります。そのため価格が出ないで注文が取り次げないといったことはほぼありえません。

◇メリット2：売り・買いのスワップの差がない◇
くりっく365ではスワップポイントを取引所が一本値で決定するため、投資家が余計なコストの負担をすることがなくなるため売りと買いのスワップポイントに差はありません。店頭取引のFX業者は売り買いのスワップポイントに意図的な差をつくって、それを収益源としていますが、くりっく365にはそのようなことがないのです。投資家が余計なコストを負担しないで済むので、非常に優れた条件であることがわかりますね。

◇メリット3：信託保全以上に安全◇
くりっく365はその誕生の経緯と目的からもわかるように、安全面に一番気を使っています。まず、くりっく365に参加できるのは純資産30億円以上という厳しい条件を潜り抜けた優良業者だけなので犯罪業者など存在しません。そして顧客のポジションはすべて取引所であるくりっく365に預託されるのです。そのためFX業者が顧客の資産をもつわけではないので、例えFX業者が破綻しても顧客には全く損害がありません。事実、2009年4月にばんせい山丸証券がくりっく365業務から撤退しましたが、この業者で取引をしていた投資家はすべてインヴァスト証券へ移行し、全く損害を受けませんでした。

最大のメリットは税の優遇性

くりっく365の最大の特徴であり、最大のメリットでもあるのがFXの儲けに課税される税率の違いです。なんと、くりっく365の課税税率は一律20％に設定されているのです。雑所得扱いの非くりっく365業者では税率が最高50％にもなるのでかなりお得です。また、「分離課税」、「損失の3年間繰越控除」、「証券先物・商品先物との損益通算」 のメリットがあります。

非くりっく365業者だと、FXの儲けは雑所得として扱われるために利益にかかる税率は最高50％になります。儲ければ儲けるほど税率が高くなる累進課税です。それに対して、くりっく365では分離課税なのでどれだけ儲けても20％で済みます。なので利益が多ければ多いほど税金面で有利になります。また、損益通算ができるため日経225や商品先物の利益や損失と相殺することもできますし、損失を3年間にわたって繰り越すこともできるのです。長い目で見れば、税金が非常に節税できるのです。これがくりっく365の最大にして最高の特徴です。無能な政治家には1円でも税金を多く払わないようにくりっく365を使いましょうね。

追記：2012年の税制改正においてくりっく365、店頭FXが税制統一され、すべての税率が20％均一になりました。つまりメリットであった税制面の優遇措置がなくなったのです。これによりくりっく365を使うメリットはほとんど無くなったといっていいでしょう。