MANEO子会社ガイアファンディングが全ファンド遅延

ガイアファンディングが全ファンドの遅延を引き起こす

ソーシャルレンディング業者大手のMANEO子会社である「ガイアファンディング」が、一部ファンドを除くすべての案件で遅延を引き起こしていることが発表されています。状況はかなり深刻で、投資資金の所在がよくわかっていないという有様。下手をしたら元本割れどころか、投資元本そのものが返ってこないという”みんなのクレジット”以上の事態になりかねません。

今回の問題の現状況:

3周年記念ローンファンド11号~13号を除く全ファンドで延滞発生、延滞しているファンド残高は41億6,512万円。現地プロジェクトは進行中。

引用:東京商工リサーチ記事より

問題の所在がまだ不明

ガイアファンディング社のファンドスキームが複雑であり、投資家の資金が実際の投資先に到着するまでに複数の法人を経由しているため、MANEOマーケットでさえ、どこで遅延の問題が発生しているかわからない状態

原因の1つは災害

原因:ガイアファンディングの案件はテキサス周辺が多く、今年の8月のハリケーンによって大きな被害を受けており、予定通りの着工や建設が進んでいないこと。それに関する情報連絡がうまく言っていないことが主な理由の1つです。

しかしここまで原因不明のことが多いと、それ以外のところに重大な問題が発生しているように思えます。

MANEO傘下の会社が次々問題を起こす

ガイアファンディングはMANEOと同じシステムを使っているMANEOの子会社のソーシャルレンディング業者です。主にアメリカ関係の不動産案件を取り扱っていて、利回りは10%前後という非常に高い数値を上げているファンドを多く取り扱っていました。海外案件ということでやや高い利回りにもある程度の理由付けがありますが、ものの見事に問題を起こしています。

夏にはグリーンインフラレンディングで問題

実はMANEO傘下のソーシャルレンディング業者が問題を起こすのはこれが初めてではありません。今年の夏頃には同じMANEO傘下の「グリーンインフラレンディング」という業者が延滞を起こし、ファンド募集は停止。今は債権回収作業に追われていますが、まだ完了したという報告は入っていません。それどころか最後の報告が2018年8月であり、その後は音沙汰なしという状況です。

このグリーンインフラレンディングの問題によって、親会社のMANEOマーケットは行政処分を受けています。しかしその処分から半年も経たないまま次の子会社が問題を引き起こしています。

MANEO傘下の会社はどこも怪しく見えてくる

MANEOにはその子会社となり、MANEOのシステムをそのまま利用しているソーシャルレンディング業者が10社以上あります。すべてMANEOとシステムを連携しているのでMANEOに口座開設すればそのまま利用できるので利便性は良いのですが、この内の2社が問題を起こしています。

正直なところ、MANEOの管理体制には疑問を抱かざるを得ず、他の業者の信用もガタ落ちです。さきのグリーンインフラレンディングでお粗末な管理体制が発覚して次々に問題を起こしているようにしか思えません。このままでは3社目の問題が発生する可能性だって否定できません。

 

引用: 2018年11月19日運用終了予定案件および全ファンドの利息

平素は、ガイアファンディングをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

このたび、2018年11月19日に元利金の未回収が発生いたしました。
また、全ファンドに於いて利息の支払いが無く期限の利益を喪失いたしました。
投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。

1.利息の支払いが遅延したファンドについて
○ファンドの概要
対象ファンド数:138ファンド(ファンドID369~372を含む)
利     息:35,102,393円(ファンドID369~372の利息分を含む)
※3周年記念ローンファンド11号~13号(ファンドID531~533)をのぞく全案件

利息の遅延を認識して以降、maneoマーケット社は、ガイアファンディング社に対して、借り手からの返済状況を含む資金の到達状況、遅延の原因、延滞解消の見込みに関する質問への回答を要請するなどにより情報収集を試みております。

しかしながら、ガイアファンディング社のファンドスキームについては、現地の最終貸付先(計14社)への貸付けまでに3社(※)の法人を経由しており、今般の利息の支払いの遅延が最終貸付先からの返済の遅延なのか、または、3社のいずれかの法人に資金が滞留しているのかについて、継続して確認をしている状況です。

引き続きmaneoマーケット社は、上記についての確認と共に、個別ファンドごとの状況についても、具体的な償還及び分配の計画等に関する情報収集に努めて参ります。
※3社の法人とは、ガイアファンディング社の海外の子会社、海外関連会社、米国関連会社を指します。この米国関連会社を通じて現地の最終貸付先への貸付が行われます。


2.元金の返済及び利息の支払いが遅延したファンドについて
(1)ファンドの概要(2ファンド)
a.サンフランハウスコレクションファンド1号(ファンドID369)
ファンドID 369
ファンド名  サンフランハウスコレクションファンド1号
案件名   【事業者A社向け】サンフランシスコ 米国不動産事業資金ローンへの投資
      【事業者C社向け】 米国事業性資金支援ローンへの投資
貸付実行日  2018年2月5日
融資金額   36,200,000円
最終返済日  2018年11月19日
URL    https://www.gaiafunding.jp/apl/fund/detail?fund_id=369 
残高     36,200,000円

 

11月19日を最終返済日とする上記のファンドIDの元金及び利息の支払いがございませんでした。

従いまして、11月29日の分配日に投資家の皆様への分配は行われません。
本案件は現地不動産事業者が、5つの戸建て住宅を仕入れ、許可申請を取得した後、工事、販売までを一貫して行うプロジェクトであり、販売期間の延長に伴う借り換え資金として募集をさせて頂きました。当初のファンド運用期間内での事業の遂行が実現せず、結果として期日どおりの返済が行われませんでした。
現在、maneoマーケット社は、ガイアファンディング社への質問、資料開示要請などにより、現状の販売活動や回収活動の状況など、案件の現状に係る詳細情報の収集に努めている状況でございます。


b.「サンフランファミリーホームファンド1号~3号」(ファンドID370~372)
ファンドID  370~372
ファンド名   サンフランファミリーホームファンド1号~3号
案件名    【事業者B社向け】シリコンバレー 米国不動産事業資金ローンへの投資(第1次募集~第3次募集)
       【事業者C社向け】 米国事業性資金支援ローンへの投資(第1次募集~第3次募集)
貸付実行日  2018年2月5日
融資金額   59,100,000円
最終返済日  2018年11月19日
URL    https://www.gaiafunding.jp/apl/fund/detail?fund_id=370  他
残高     59,100,000円

 

11月19日を最終返済日とする上記のファンドIDの元金及び利息の支払いがございませんでした。

従いまして、11月29日の分配日に投資家の皆様への分配は行われません。
上記ファンドは、事業者B社から先の最終貸付先(以下、現地不動産事業者)の事業に対する融資案件となります。
本案件は現地不動産事業者が、戸建て住宅を仕入れ、工事申請許可を取得した後、リノベーション工事、販売までを一貫して行うプロジェクトであり、販売期間の延長に伴う借り換え資金として募集をさせて頂きました。当初のファンド運用期間内での事業の遂行が実現せず、結果として期日どおりの返済が行われませんでした。
現在、maneoマーケット社は、ガイアファンディング社への質問、資料開示要請などにより、現状の販売活動や回収活動の状況など、案件の現状に係る詳細情報の収集に努めている状況でございます。


3.今後の状況報告について
現在、maneoマーケット社は、ガイアファンディング社に対して、上記1および2のとおり、販売活動や回収活動の進捗状況など、案件の現状について、引き続き回答および資料開示を要請するなどして詳細情報の収集に努めております。

投資家の皆様にお伝えできる確たる情報が得られた場合には、速やかに該当投資家の皆様にメールにてご報告いたします。また、定期的に投資家の皆様にメールでのご報告をいたします。


4.その他
該当投資家の皆様の「MyPage」内の「運用予定表」には2018年11月26日以降は「期失」と表示されます。
「返済実績一覧」ページの「ローンファンド運用状況」の該当ページも、2018年11月26日以降は「期失」と表示されます。


投資家の皆様には、ご心配とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
今後、適時に状況をご報告いたします。

 

2018年11月22日
ガイアファンディング株式会社(営業者)
maneoマーケット株式会社(第二種金融商品取引業者)

 

 

ソシャレン業者選び
✓信頼できる業者はどこか
上場企業や大手業者グループ
きちんと信頼できる仕事をしている
SL業者を選び直しましょう

ソシャレンの匿名性の問題を解決した
透明性の高い不動産型CF

関連記事