maneoでさらなる遅延発生。ヤバい状態が続く
2018年におけるグリーンインフラレンディング、ガイアファンディング、maneo本体のファンドの遅延など、maneoグループと呼ばれているmaneo関連ソーシャルレンディング事業者に続々と問題が発生しています。
これが厄介なのは、現在進行系で、さらに問題が続発しているということです。maneo関連のところで多く発生しており、maneoとか変わっている業者はすべてヤバイのではないかと噂が広まっています。ココまで来るとそれを否定することはできません。
maneo本体でさらなる遅延発生
2019年1月8日時付でさらにmaneo本体が運用しているファンドに遅延が発生しています。案件は6件であり、すべて同一の事業者による問題発生であることが説明されています。問題の事業者Uは匿名組合のため、どこの事業者であるかを投資家が知ることができません。
その問題となっている事業者Uは予定通りの運用ができず、担保不動産の売約による資金回収できていないことから遅延確定となったようです。事業者Uは担保不動産の売却による資金回収もできないようで、かなり暗雲が立ち込めています。
このまま問題がグダグダになるとサービサーによる売約を選択肢、投資家の資金が大きく毀損する可能性も否定できない状況です。
maneoサイトの遅延情報引用
いつもmaneoをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
この度、下記融資案件について、2018年12月28日を最終弁済期限とする元金の未回収が発生いたしました。
対象ファンドの詳細と今後の債務者からの回収、投資家の皆様への分配について、以下のとおりご報告させていただきます。
1.融資案件の概要ローンID 5935
ファンド名 不動産担保付きローンファンド628号
案件名 【事業者U社向け】不動産担保付きローンへの投資(第1次募集)
貸付実行日 2017年6月29日
融資金額 40,000,000円
最終返済日 2018年12月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=2225
残高 40,000,000円ローンID 5937
ファンド名 不動産担保付きローンファンド630号
案件名 【事業者U社向け】不動産担保付きローンへの投資(第2次募集)
貸付実行日 2017年6月29日
融資金額 40,000,000円
最終返済日 2018年12月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=2227
残高 40,000,000円ローンID 5941
ファンド名 不動産担保付きローンファンド631号
案件名 【事業者U社向け】不動産担保付きローンへの投資(第3次募集)
貸付実行日 2017年6月29日
融資金額 40,000,000円
最終返済日 2018年12月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=2228
残高 40,000,000円ローンID 5947
ファンド名 不動産担保付きローンファンド632号
案件名 【事業者U社向け】不動産担保付きローンへの投資(第4次募集)
貸付実行日 2017年6月29日
融資金額 40,000,000円
最終返済日 2018年12月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=2229
残高 40,000,000円ローンID 5949
ファンド名 不動産担保付きローンファンド633号
案件名 【事業者U社向け】不動産担保付きローンへの投資(第5次募集)
貸付実行日 2017年6月29日
融資金額 40,000,000円
最終返済日 2018年12月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=2230
残高 40,000,000円ローンID 5951
ファンド名 不動産担保付きローンファンド634号
案件名 【事業者U社向け】不動産担保付きローンへの投資(第6次募集)
貸付実行日 2017年6月29日
融資金額 30,000,000円
最終返済日 2018年12月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=2231
残高 30,000,000円本件融資はmaneo社から同一の債務者(事業者U社)に対するもので、「maneo」において「不動産担保付きローンファンド」として募集いたしました。
2.経過
2017年6月にmaneo社が事業者U社に対して事業資金融資を行うため、2億3,000万円を募集させていただきました。その融資の保全策としてmaneo社は、事業者U社の親会社が所有する東京都中央区の土地建物に対して、根抵当権を設定いたしました。
当初、以下の(1)及び(2)の返済方法を想定しておりました。
(1) 担保不動産の売却による返済
(2) 金融機関からの借り換えによる返済
(1)を主体に(2)も含めた実現可能性を踏まえ、ファンドの募集をいたしましたが、当初の計画どおりの対応とならず返済期限の到来に至りました。その主たる理由として、事業者U社の親会社が、対象不動産を担保とした借り換えや売却活動を行ったものの、当初希望した借り入れ条件や売却金額の提示に至らないために判断を保留していたことが挙げられます。
3.回収の見込み
maneo社は、事業者U社に対する債権回収の方法として、以下のような対応を想定しております。
(a)事業者U社の親会社に対して、担保不動産の任意売却や借り換えを再度要請する
(b)担保権を実行し、担保不動産を競売にかける
(c)担保付きの債権をサービサー等に売却する
これまでにmaneo社は、(a)の方法により融資資金の回収を試みておりました。今後は、(b)及び(c)の方法によっても回収を図るべく、先ずは(b)の担保不動産の競売を申立てます。
(b)につきましては、現状のmaneo社の先順位の債権額(元金のみ)は約12億1,800万円となります。募集時の先順位は約17億円でしたので、担保余力は募集時との比較において増加しております。
また、(c)の債権の売却につきましては、現在のところ具体的な候補者は存在しておりません。
ただし、(c)につきましては、(b)以上に早期回収が図れる利点があるため、(b)の対応と並行して元金を棄損しない譲渡対価での債権購入者を探索して参ります。
上記方法を一つずつ実行すると共に、適宜その状況を報告して参ります。
4.今後の状況報告について
該当投資家の皆様には、回収の進捗状況等につきまして、定期的にメールにてご報告いたします。次回については1月18日を目途にご報告いたします。何卒ご理解いただきたくよろしくお願いいたします。
5.その他
該当投資家の皆様の「my maneo」内の「運用予定表」には1月8日までは「正常」と表示されます。1月9日以降は「期失」と表示されます。
「返済実績一覧」ページの「ローンファンド運用状況」の該当ページも、1月8日までは「運用中」と表示されます。1月9日以降は「期失」と表示されます。上記「1.融資案件の概要」の6件につきましては、12月28日に債務者から利息の入金はございましたが、元金の返済がなされず、延滞となりました。
なお、12月28日に入金となりました利息につきましては、1月24日の分配を予定しております。
投資家の皆様には、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
今後、全力で回収に努め、進捗をご報告いたします。2019年1月8日
maneo株式会社(営業者)
maneoマーケット株式会社(第二種金融商品取引業者)
maneoの今後が全く読めない
とにかく次々に問題が起こるmaneo。
最初はGMOの出資があるからかなり信頼性の高いソーシャルレンディング業者と認識していました。しかし今では見る影もなく、問題が収束するどころか拡大の一途をたどっています。社長は問題が発生してからダンマリを続けており、明るいニュースがほとんどないのがさらに悲壮感を増しています。
今月からはラッキーバンクに対するあおい法律事務所の訴訟や、集団訴訟の動きも大きくなっており、ソーシャルレンディングの膿を出しきれるかの試練の年になりそうです。
というよりソーシャルレンディングが存続できるかの境目になる可能性もあります。情報の透明性が高い不動産型クラウドファンディングという新しい投資方法が出てきている以上、投資先がわからない匿名組合投資にどれだけの需要が残るかも微妙なところです。