世の中はバカや無知な人間を搾取するように作られている

無知な人間は搾取される

今の20代の人は戦後の世代でも最悪の労働環境におかれていると言っていいでしょう。主に20代の若年層を中心に 「若年層ワーキングプア」、「ネットカフェ難民」、「偽装派遣」、「偽装請負」、「内定取消」、「貧困層ビジネス」 など若者を搾取する悲惨な実態が山ほど出てきているのです。しかし、20代がこのような状況に追い込まれた最大の原因は何だと思いますか?

 それは無知であることです 

つまり20代の若い方々は社会の仕組みやお金に関して無知であることが貧乏の原因ということです。無知であるから、派遣労働のしくみが分からずにグッドウィルに搾取され、無知であるために派遣と請負の区別ができずに偽装請負で大企業に足元見られ、無知であるためにお金儲けの方法がわからず会社のいいなりになり、会社に逆らえずに安い金でコキ使われて、無知であるためにずる賢い奴に搾取されて貧乏になってしまうのです。

世の中はどんな奇麗事を言っても結局は弱肉強食の世界です。賢く強いものがバカで弱い奴を食い物にするカタチはどんな時代においても変わることのない真理です。それはダーウィンの進化論、種の起源によって証明されています。さらに言えば、あの悪名高き ナチスドイツのアドルフ・ヒトラーも、今の若者のような無知であるために他人の言いなりになっている人間は虫けら程度の存在に過ぎないという 「無知は罪なり」 とまで言い放っています。それは現代においても変わっていません。キヤノンの会長が派遣労働者はただの道具と捉えているように、無知であり他人の言いなりになっている人間は、様々な方法によって搾取されてしまうのです。無知は罪とまでは言いませんが、無知とは金銭的にも非常に損なことであり、とても恐ろしいことなのです。ドラゴン桜でも 「知らないというのはとても恐ろしいことなんだ」 と無知が損であることを強調していますね。

ドラゴン桜:桜木の言葉
「知るか」 「知らないか」 たったこれだけの違いで、有利か不利かの差がでるんだ。つまり 「知らない」 ということは実に恐ろしいことなんだ。

無知の原因は親と教育にあった

今の若者世代が無知なまま社会に出るようになったのはいくつかの理由が存在します。それは悪名高きゆとり教育と、それによって引き起こされた教育格差による親の諦めです。

ご存知のとおり、ゆとり教育は学力低下を引き起こし、教育水準の質の低下、環境の荒れ、教師の流出など公教育を徹底的に破壊してしまった制度です。このために公教育ではまともな教育が行われなくなりました。しかし日本の学校では学力とは関係なく、一定の年齢になれば学校を卒業しなければなりません。つまりいくらバカな人間でも一定年齢になると強制的に社会へ放り出されることとなったのです。そのため多くの若者は社会のしくみや政治、経済、お金の知識、はては労働の知識すら与えられぬまま社会へ放り出されることとなるのです。そして右も左もわからぬ若者を、ずる賢い大人がどんどん搾取するのです。

そして公教育が無意味になったことに危機感を感じた親たちは、子供たちを教育がしっかりしている有名学校へ進学させようと受験料や学費が高額な私立校へ子供を通わせ始めました。賢い親の順に公立から私立へ逃げていったのです。しかし、私立学校はご存知のとおり相当高額なお金が必要になり、低所得な家庭は私立へ行くことができません。そのためお金の無い家庭は公立校でレベルの低い教育しか受けられなくなりました。結果として、高額な教育費を払うことができる親の子だけが、有名学校で知識と知恵を得ることができる教育格差が生じることになります。そして親の中には 「諦めが肝心だよ」 と子供に対して諦めを諭す親も出始めました。貧乏人に生まれたら一生貧乏人でいようという親が出始めたことで、低所得家庭の若者たちは知識や知恵を得ることがどんどん難しくなってしまったのです。

貧乏がいやだったら賢くなれ!

上記のゆとり教育や教育格差、親の教育放棄によって若者たちは本来得るべき知識や知恵を得られないまま社会へ放り出されました。 「こんな社会はズルイ!私たちが無知なのは教育のせいだ!」 と叫びたい人もいるでしょう。

しかし、だからなんだっていうんです?

日本は20歳を迎えれば成人扱いです。バカだろうが天才だろうが関係ありません。その成人となった人間が ”お金に無知だから助けてくれ” なんて言っても誰も助けてくれません。あなたが無知なのはあなたの責任ということで、 「自己責任だ。 自業自得だ。 」 の一言で片付けられてしまうのです。法律の知識もお金の知識も弱者の味方ではなく、知っている者の味方です。例えあなたの無知が教育制度にあろうが、親にあろうが、責任の取るのはあなた自身であり、原因もあなた自身にあるです。無知なあなたが原因なのです。貧乏がいやだ、格差下流がいやだったら、自ら勉強して努力して賢くならなければいけません。社会は若者を助けてはくれません。国も助けてくれません。無知のままでは一生搾取され続けるでしょう。無知なものが搾取されるというのは、あの有名なドラゴン桜の次のセリフでも表されています。

ドラゴン桜:桜木の言葉
「社会のルールってやつは全て頭のいいやつが作っている。そのルールは頭のいいやつに都合がいいように作られているんだ。逆に都合の悪いところはわからないように隠してある。つまり頭使わずに面倒くさがっていると一生騙されて高い金払わされるんだ。騙されたくなかったら、損して負けたくなかったら、お前ら勉強しろ」

このセリフのように今、まさに、騙されて高い金払わされて使い捨てられているのが20代の若い方々なのです。ワーキングプアや偽装請負のケースのような、会社だけに都合が良くて、労働者に都合の悪いところが隠してあるのはまさにそれです。このセリフは社会のしくみを如実に表しているのです。貧乏がいやだったら、負け組になりたくないなら、勉強して賢くなって勝ち組になるしかないのです。

ドラゴン桜のこのセリフは社会のしくみを如実にあらわしています。無知やバカな人間は搾取されるのが世の中なのです!
©講談社/三田紀房

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