親の時代と今の時代は違うんだ!親の言うことを鵜呑みにするな!
若者世代と親世代は状況が全然違う
21世紀の今は労働者の環境はひどくなっていく一方です。しかしそんな世の中でも生きていかなければいけません。そのためには、古き考え方を根本的に変えて労働に依存せずに世の中を生き抜いていける投資を身に付けることが必要です。しかしこのような考え方を親世代に話しても全く取り合ってもくれず、頭ごなしに否定されてしまいます。そして昭和の古い価値観である 「会社に尽くせ」、「就職すれば問題ない」 といったありきたりなアドバイスばかりを言ってきます。その上、投資のようなお金に関する知識を問うと、ほとんど知らない・わからないと答えて、最後には逆ギレします。なぜ親世代はわかってくれないのでしょうか?それは親世代と今の若者の世代の状況はあまりにも違いすぎているからです。
労働だけで生きていけた親世代
今の親世代が時代をすごしたのは、まさに昔の良き昭和の時代ともいうべき日本が高度経済成長とバブル経済の恩恵で浮かれている時期でした。この時期の労働者は、会社に依存するだけで何の問題もなく生活することができたのです。好景気と好業績のおかげで大儲けした会社は大盤振る舞いで労働者を手厚く保護してくれました。そのため会社に就職して会社にずっと人生をささげていれば、お金に関する知識を全く持たなくても生活していけたのです。
昭和の価値観は完全に崩壊した現在
しかしそんな親世代と今の若者世代の実情は全く正反対です。今の若者世代は、バブル崩壊と平成不況、そして幾度となく訪れる金融危機のおかげで満足に就職すらできません。仮に苦労して就職できたとしても、労働者よりも株主を優先する資本主義色の強い経営のためにいくら働いても報われません。そして都合が悪くなれば、まるで道具のように使い捨てられる始末です。こんな状況で、どうして会社を信用できますか?人生をささげられますか?今は国も会社も頼れません。自分でお金の知識を得て、経済的な自由を獲得して生きていかなければいけなくなったのです。
このように親世代がすごした時代と、今の時代ではあまりにも環境が変わりすぎているのです。いわゆるジェネレーションギャップが大きくなってしまい、親と子の間で社会に対する認識に大きなズレが生じてしまいます。そのため親世代の言うことやアドバイスは、今の若者世代にはほとんど役に立ちません。しかし生きた時代の環境が違いすぎているのですから、ある程度は仕方ないのです。
時代がよかったために親世代は勘違いしている
しかし親世代がいくら昭和のよき時代をすごしてきたからといって、いつまでも昭和の価値観をひきずっているわけではありません。親世代もこのひどい労働環境を生きているので、今の若者が厳しい状況におかれていることもある程度はわかっているはずなのです。(公務員とかは別) しかし、それにも関わらず親世代は 「会社に尽くせ」、「就職すれば問題ない」 といったありきたりなアドバイスばかりを言ってきます。なぜ実情をわかっていながらも考え方を変えてくれないのでしょうか?それは親世代の中には 「自分はこの方法で成功した」 という経験があるからなのです。
親世代も子供のころはさらに上の世代、若者から見れば祖父世代から 「会社に尽くせ」、「就職すれば問題ない」 ということを教わってきました。親世代が若いころはそれに反発していましたが、結局祖父世代の言うとおりに人生を送ってきたら、時代がよかったために一定の成功をおさめてしまったのです。それで親世代は自分の経験を元に 「会社に尽くせ」、「就職すれば問題ない」 ということを子供にも教えようとするのです。親世代の人は自分の成功経験があるために自分の考え方に自信をもってしまい、考えを変えようとしないのです。しかしその考え方は昔のもの。これからの時代はお金の知識が必要であり、会社に依存するのは危険なのです。たまたま時代がよかったために、「会社に尽くせ」、「就職すれば問題ない」 の生き方で成功してしまった親世代は勘違いをしたまま、若者に役に立たないことばかり押し付けてくるのです。
そもそも人の言うことに従順な奴は勝ち組になれない
あえて言う必要は無いかもしれませんが、そもそも親の言うことをそのまま疑いもせずに鵜呑みにするような人間は勝ち組にはなれません。親の言うことをそのまま疑いもせずに鵜呑みにする人間とはどのような人かといえば、よく親や先生がホメる ”いい子” ってタイプです。このようないい子とは親や先生の言うことをキチンと従い、命令に絶対逆らいません。そして非常に従順です。
こういう人間は人の言うことに従順なので、主体性がありません。自分から行動することがほとんどできないのです。そのため他人に完全に依存してしまいます。そのため命令を良く聞いて従順であるという、支配者にとって非常に都合がいい条件を満たしているために、ずる賢い人間にコキ使われてしまうのです。そして必要なくなれば使い捨てられてしまう。ロクなことはありません。これからの時代は国も会社も守ってくれません。自ら率先してお金のことを学び、ずる賢い人間の嘘を見抜いて生きていかなければならないのです。
サラリーマンになるなら親の話を良く聞いておきなさい
親世代は生きた時代や環境が今とは全く違う上に、昭和のよき時代を生きてしまったために自分の生き方に妙に自信をもってしまっています。そのため親世代は自分たちの考え方を全然変えてくれずに、サラリーマンの考え方、つまり会社で ”使われる側の人間” の考え方を押し付けてきます。ハッキリ言って、これから自分でお金の知識を得て生きていかなければならない若者世代にとってそんな考え方はほとんど無意味です。そのため親の言うことをそのまま鵜呑みにしていても、何の役にも立たないばかりか、かえって状況を悪くしてしまうこともあるのです。悲しいですが、時代が違いすぎているために親の言うことは若者にとってほとんど役に立たないのです。
ただし、サラリーマンという点においては話は別です。親世代の多くは高度経済成長の大量雇用の時代を生きてきました。そのためほとんどがサラリーマンであり、そうして何十年もサラリーマンをやっているのです。いくら考え方が違うといってもそれは投資での問題のことです。サラリーマンの世界に関しては、若者よりも何十年も先輩である親世代の言うことは大変参考になるはずです。もしサラリーマンになるなら、サラリーマンについて知りたいなら、親ほど頼りになる存在はいません。