トラリピ運用1月最初:クラッシュ相場こそ「おいしい」
ドル円が超暴落! フラッシュ・クラッシュが久しぶりに起こりましたね。
今年もトラリピ運用を続けます
当サイトでは、資産運用のリアルタイムデータとして、2018年10月の月初にマネースクエアのトラリピ運用をしています。通貨ペアをAUDJPYとNZDUSDに絞り込み、オセアニア通貨中心の設定になっています。
2019年も継続してマネースクエアのトラリピのリアル運用を行って、その経過報告をしていきます。実際にトラリピ運用をしている方、今後トラリピを考えている方、トラリピを知らない方もどうぞ参考にしてください。
今週は数年の一度の大相場
今年2019年は初っ端からとんでもない相場が起こりました。
新年三が日で日本勢がいない薄商いを狙われて怒涛の円買いがあり、ドル円をはじめとしたクロス円が超絶の暴落。トラリピ運用をしていた人や高金利通貨のスワップ運用をしていた方が軒並み被害を受けました。
その後、相場はストップを刈り取って満足したことで反発。
週末の金曜日である5日には下落幅の8~9割を戻すという完全な戻り相場になっています。底値でロスカットされた人が完全に食い物にされた典型的な相場ですね。
ロスカットされた方が多数
Twitterではロスカットされた方々が多数出現し、悲鳴や断末魔の阿鼻叫喚のようなツイートが数々上がってきました。海外の機関投資家はこのように個人投資家のストップを誘発させるために相場を壊し、実際多くの投資家は損失を出してしまいました。
ツイートをみると損失報告で有名なJINが3000万円の損失、他にも2500万や1000万近くの損失報告をしている方が目立ちます。しかもこれは、まだ生存してる方だけです。
本当にヤバイ損失を出してしまった人は・・・ツイートで報告なんて心の余裕はないですからね・・・そういえば暴落は3日だったのですが、4日はちょっと電車が止まることが多かったような・・・
今週のAUDJPY振り返り
今週のAUDJPYはクロス円の暴落をまともに受けて超絶な暴落を起こしました。しかし暴落が終わって多くのスワップ投資家やトラリピ投資家のポジションをロスカットさせた後は大きく反発。
終わってみれば週末の金曜日は大陽線で終わっています。
終わってみれば長~い下ヒゲをつけて終わっており、売り相場が一巡したサインを出しています。すでに大きく反発していることから、底値で切られた人は完全な負け組になってしまっています。
AUDJPYの週足をみても実態が非常に小さくヒゲが非常に長いローソク足になっています。週足での大きなヒゲというのは相場の転換サインとなりやすいため、11月はじめに週足で「包足」を出して下げたAUDJPYは今回で下げが一段落した可能性があります。
今週のNZDUSD振り返り
もう1つ設定していたNZDUSDは大きな下げがありませんでした。これは今週の下げ仕掛けは「円買い」であり、円が買われたためにクロス円やドル円が下がっていたんです。ドルストレートペアであるNZDUSDは今回のフラッシュ・クラッシュの影響があまりありませんでした。
これも同じオセアニア通貨に投資していながら、通貨ペアをJPYとUSDに分散した効果です。
最初はJPYとUSDに分散しても同じオセアニア通貨であるAUDとNZDを買っていたらリスク分散効果が薄いのではないかと考えたことも有りましたが、米中貿易戦争といい、オセアニア通貨暴落といい、今回のフラッシュ・クラッシュといい、ペアを分散したこうかが如実に出ています。
これがNZDJPYへ投資していた場合、クロス円の暴落を倍受けていたことになっていたわけです。
今週のトラリピの注文約定
今週は暴落があったために下値で設定していたトラリピの注文が次々とヒットし、16件の指値が通っていました。
しかしAUDJPYは70.50円まで下げており、これは注文の設定を75までしかしておらず、その確認が甘かったことを反省するべき点です。しっかりと70円までトラリピ設定ができていれば、対象注文がすべってももっと多くの指値がヒットしていたはずです。
リスクは避けられていましたが、チャンスをのがしてしまったので非常に反省しなければならない店です。
今週の利益確定はなし
今週は利益確定がまだありません。これはポジションが全部含み損というわけではなく、相場がV字反転しているためトレール注文によって利益確定注文もずっと上がっているためです。
相場が反転しないとトレール決済はされないため、週末のあげあげ相場で大きな利益が拡大したまま週を越しています。
今週ヒットしたポジションはほぼすべてが利益が出ている状態になっているので、相場の暴落こそトラリピのチャンスであることの最高の証明材料になっていますね。
まとめ:退場しなきゃ勝ちなんだよね
今週は年始めからいきなり数年に一度の相場のクラッシュがくるという歴史的な週となりました。フラッシュ・クラッシュなんて、2011年の誤発注ショック以来ですので、完全に忘れていました。
しかし以前の大きな下げ相場である2008年のリーマンショックや、2011年のフラッシュ・クラッシュの経験が非常に生きています。これらの暴落を経験していれば、「相場はいつかクラッシュするもの」、リーマンの時の底値まで下げる可能性があるという推測ができるわけです。
だからこそレバレッジコントロールもでき、むやみにポジションを増やすこともなく、レバレッジを上げることもなく余裕をもって運用することができました。
経験の浅い投資家がロスカットされている
今回の下げで多くの投資家がロスカットとなり退場した人も少なくありません。しかしそういった人はやはりレバレッジが高すぎたのと、過去の相場を見てのリスクシナリオが描けていない可能性が高いです。2008年リーマンショックや2011年のフラッシュ・クラッシュを経験していない比較的経験の浅い人がロスカットされている傾向が高いように見受けられます。
相場はこなした経験の数でレベルが確実に上がっていきます。勝たなくてもよいのです。退場せずに生き残れば自然と経験値が溜まって効果的な運用方法がわかってきますし、リスクコントロールができていれば今回のようなクラッシュでも生き残れます。まずは退場しないこと。生き残ること。それができればいずれ勝てます。退場しなきゃトラリピは確実に勝てますよ。