モンスターペアレントが教育を破壊している
モンスターペアレントとは?
モンスターペアレントという言葉をご存知でしょうか?直訳すると「怪物親」となり、なんとなくイメージが掴めるでしょう。モンスターペアレントとは、学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す学校にとってまさに怪物のような迷惑な存在をさします。もちろんこれは和製英語ですので英語圏では通じませんよ。
ともかく最近は子供に輪をかけて親たちのモラルが低下しています。そんな親たちは常識では考えられないような自己中心的で理不尽な要求を学校へ突きつけます。しかも今の学校は体罰や子供への暴言などに非常に過敏に反応されてしまう状況なので親たちの発言を無下にすることもできません。結果として一部の親の対応に非常に時間を取られてしまい、全体の生徒への対応に手が回らない状況になっています。するとますますモンスターたちが文句を言ってきて教育現場は悲鳴を上げている状態です。モンスターペアレントは教育を崩壊させている原因のひとつなのです。
モンスターペアレントの出現場所
主にこういったモンスターが出現?しやすいのは全体的にレベルの低い学校が多いです。レベルの高い学校はそれなりに生徒への対応もでき、生徒たちもモラルを自覚しているので大きな問題はおきませんが、ひとたびレベルを下げてみるとモンスターの出現が多くなります。なにもレベルに限ったことではないのですが、モンスターペアレントの対応に教育現場は四苦八苦します。その対応に時間をとられ主役となる子供たちへの対応がおろそかになってしまい、それに起こったモンスターペアレントたちがますます暴れだすモンスターペアレントによる負のスパイラルが起こりやすい学校ほどモンスターペアレントが出現しやすくなります。
モンスターペアレントが多くなる負のスパイラル
学校のレベルが低い
↓
生徒のレベルも低くなる
↓
親が不満を言ってくる
↓
対応に時間をとられる
↓
ますます生徒へ対応する時間が無くなる
↓
親が不満を言ってくる
↓
以下繰り返し
モンスターペアレントのすさまじい暴挙
実際に起こったモンスターペアレントたちの暴挙の一部を紹介します。ここに記したのはとある市の保育所で起こった事例です。しかしこれはまだ、ほんの一部で今日もどこかでモンスターペアレントの暴挙が行われています。
・子供と親の分、保育所で朝食を用意して欲しい
子供だけならまだしも自分の食事まで要求するとはなんというずうずうしさでしょうか・・・もちろん?食費なんて払わないで要求だけをしてます。
・ 写真撮るときには、背の低い子供の並べ方に配慮して
背の高さで並べると差別だ!偏見だ!と叫ぶ人がいる一方、ランダムにすると今度は高い子がいるせいで自分の子がかわいそうだと言う始末。じゃあどうすればいいんでしょうか?
・ 保育料も、教材費も、遠足のバス代も払わない
給食費を払わない小学生の親はここから始まるのでしょうか?義務を果たさず権利だけ主張するのはなんともお粗末な行為です。しかし彼らの多くはお金はあるし経済的に困っているわけではないのに払いません。逆に経済的に逼迫している親ほどがんばって払っているんですからなんとも皮肉な話・・・
・ 会社に遅刻するからオムツ替えは保育所でやって
これはなんというか・・・育児放棄ではないでしょうか?確かに仕事は大事ですが、何のために仕事するんですか、家族と生活するためでしょう。優先順位が間違ってますね。
・ 水筒に名前入れると「ネットオークションに出せなくなった。弁償して
ひどい親だと自分の子の下着などをネットオークションで売るみたいです。買うほうもそうですが、売る親もひどいです。人身売買の一歩手前ではないでしょうか・・・
・夜遅くまで起きているのは、保育所のせい
上の例と同じように育児放棄気味の行動です。こういった行動をしている親ほど「家庭内暴力で子供をしつけで殺した」というニュースになりま ケガしたら弁護士に相談過保護すぎな感じです。そんな親ほど家庭で子供を殴ったりしてるものです。
・ブランド品の下着、「名前は入れたくない」
ブランドがどうとか言う前に、下着は汚れるものだということを忘れていませんか?先ほどのネットオークションの件といい、わが子を弄び、商品にしている感じが否めません。
・アレルゲン食品を与えたのではないかと邪推
アレルギーは確かに重要な問題であって仮に与えてしまったのであれば問題になりますが、この事例では単なる”あせも”の症状を親が勘違いしただけでした。しかしさすがはモンスターペアレント!ただでは収まりません。あせもだということを認めず保育所の園長と市に賠償を求めました。そして担当の保育士にいやがらせをはじめました。もう、犯罪の域なのですがこんなこともたびたびあるようで・・・
・ 家まで来て謝罪しろ
子供が転んだりしてケガをするのは仕方の無いことです。むしろそういったことがあるから免疫がついたり皮膚が強くなったりするのですが、いちいち子供が転んだ、すりむいた、だけで毎回家に直接呼ばれて謝罪と賠償を要求されてはたまったもんではありません。もちろん?保育士だけではなく園長や市にも言ってきます。
・うちの子供が嘘をつくわけがないと保育士解雇を要求
4~5歳ごろにもなると、言語も発達してきて嘘をつくことを覚えます。子供はとにかく大人にかまってほしいものですから、大人がいいにしろ悪いにしろ興を引かれるうそを言います。かまってほしいからですね。しかしそんな子供のちょっとした発言を問題にした親が乗り込んできて「ウチの子に限って・・・」と決まり文句を言ってきます。もちろん結果はよくある話と同じなんですが、さすがはモンスターペアレント!ただでは収まりません。あせもだということを認めず保育所の園長と市に賠償を求めました。そして担当の保育士にいやがらせをはじめました。もう、犯罪の域なのですがこんなこともたびたびあるようで・・・
教師はモンスターペアレントの対応で精一杯
あまりにもモンスターペアレントの暴挙がひどいため、一部の学校では完全に学校機能が停止寸前まで行ったようです。教師が度重なるクレームに心を痛めてうつ病になってしまい退職を余儀なくされたケースも多々あります。これほど教育現場が混乱しているのだから主役たる子供たちへの対応は置き去りにされて、教育が崩壊している所もあるのです。
最近では教員専用の保険ができ、ほとんどの教員がこの保険に入っているのです。何の保険かって? 「モンスターペアレントからの訴訟保険」 です。モンスターペアレントの暴挙は教師への訴訟にまで至っているので教員も実際に金銭を要求される可能性が出てきたので身を守るために仕方なく入っているのです。もう教育の崩壊は止まりません。
モンスターペアレントが出ない学校を選ばなければ!
モンスターペアレントは、子供ならず学校、教師、果ては同じ生徒の親にも迷惑をかける害虫のごとき存在です。うっかりモンスターペアレントにかかわってしまうと多大な被害が出ます。親にも子供にも。モンスターペアレントに会わないためにもモンスターペアレントが出ない学校を選ばなければなりません。では、どこがモンスターペアレントが出ない学校なのか?
ズバリ、モンスターペアレントが出ない学校とはレベルの高い私立、および進学校になります。これらに共通しているのが教育資金がかかることです。このような学校は高いお金がかかる代わりにそういった対応をしっかりしてくれます。まず、モンスターペアレントのような親子を入学させません。これはお金もちがいい教育をうけ、貧乏なところはそういった教育を受けられない教育格差の表れです。モンスターペアレントに会わないためにもレベルの高い私立、および進学校を選ぶのは至極当然の選択なのです。