FXの政策金利発表は金利が変動するのでスワップに注意

政策金利発表とはどんな指標

政策金利発表とは、各国の中央銀行が自国の物価の安定と持続的な経済成長を目的に政策金利を定期的に発表するものです。指標ではありませんが、重要な経済的要因となっています。文字通り、その国金利が変動するかもしれない重要な発表であり、もしも金利が変動すればその通貨に関わるポジションのスワップ金利も変動するために、スワップ金利を重要視している中長期投資をしている人にとっては、非常に重要です。主にどこのFX業者にも、各国の政策金利についての情報ページがもうけられており、そこで今までの金利の推移とこれからの発表日時を知ることができます。

リンク : 外為どっとコムの政策金利のページ

政策金利発表の注目度

政策金利の発表は、かなりの重要度になります。政策金利とはその国の物価水準や経済活動によって決められるために、インフレが激しければ金利は上昇し、景気が後退するときなどは下落することになります。よってどの時勢における国の経済情勢を色濃く表している情報ともなりますので、注目度はかなり高い★4です。特にスワップ金利を重要視している中長期投資家の人にとっては、金利の変動は死活問題ともなりますので注意しましょう。

ただし状況によっては政策金利よりもその後に行われる記者会見での中央銀行総裁の発言のほうに注目が集まることがあります。それは次回の金利が上昇するか、下落するかを示唆した発言があるかもしれないからです。総裁は結構言葉をにごして発言をしますが、明確に 「利下げの可能性がある」 とか 「もう利下げの必要はない」 といった発言がなされると相場に大きな影響があります。特に金利変動の激しいアメリカ・EU・オセアニアの政策金利発表のときは、実際の金利変動よりも総裁の発言に注目したほうがいいでしょう。ちなみにこの総裁の発言で一番の注目をあびるのはアメリカではなく、ユーロ圏のECB総裁の発言なのです。ECB総裁の発言内容は年々影響力を増しており、最近ではアメリカの雇用統計に匹敵するほどのものとなっています。記者会見はけっこうな時間をかけておこなわれるために、発言内容によって相場があっちにいったりこっちにいったりと迷走することも多々あり、ECB総裁の記者会見は魔の時間とも称されているのです。ちなみに日銀総裁の発言はほとんどスルーされます・・・悲しいですね。

政策金利発表 : ★★★★(4)
総裁の発言 : ★★★★★(5)

各国によって政策金利発表日は違う

各通貨にはその政策金利を決める中央銀行というものが存在しています。日本でいえば、日本銀行などがありますね。そういった中央銀行が各通貨ごとに存在し、その通貨ごとに発表日時が異なります。特にアメリカの政策金利発表には世界中の注目が集まりますので注意しておきましょう。また最近ではユーロの中央銀行であるECBの注目度も大きくなっています。これもドルの地位転落と、ユーロの地位上昇によってもたらされるものです。

逆に他の通貨においては自分が注目していなければそれほど気にしなくてもいいでしょう。カナダやスイス中銀などはほとんど注目されません。高金利であるオーストラリアやニュージーランドはスワップ投資家がやや注目するぐらいです。ただし、政策金利の発表日時は状況によって結構変更になることも多いのです。特に 南アフリカ中銀の発表は予定を裏切ることがとても多く、夜に発表されるはずが急遽昼間に発表されたり、1週間先に延期されたりと予定通りになることのほうが少ないです。自分が買った通貨の政策金利発表日をFX業者の政策金利のページで確認しておきましょう。

国名中央銀行名発表日時(参考)
アメリカFOMC年8回 – 火曜日
日本BOJ (日銀)月1~2回
EU圏ECB (欧州中央銀行)毎月の第一木曜日
イギリスBOE毎月の第一木曜日
オーストラリアRBA毎月の第一火曜日(1月除く)
ニュージーランドRBNZ年8回 – 木曜日
カナダBOC年8回 – 火曜日
スイスSNB年4回 – 月中旬
南アフリカSARB隔月の中旬

 

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