トラブルが多い業者はアトランティックトレード、EMCOMグループ
悪質業者は駆逐されたがトラブル業者はまだある
悪質業者が投資家を疑心暗鬼にさせた
ハイリスクハイリターンで魅力的なFXですが、2008年にはFX札幌、アルファFXといった悪質な業者も存在していたことが明るみになりました。そしてFX札幌で取引していた人は、お金がわずか5%しか戻ってこず、アルファFXにいたっては業者が夜逃げしたために全くお金が戻ってこなかったのです。そのため 「FX業界には悪質な業者がいるのではないか?」 という不安が広がり、特にFXの初心者の方が疑心暗鬼になってしまいました。
悪質業者はもういない、しかしトラブルが多い業者はある
確かにFX札幌、アルファFXといった悪質な業者が存在していたことは事実です。しかしそれらの業者はすべて駆逐されているので今のFX業界は健全であると言うことができます。さらに金融庁がFX業者の規制に乗り出したために、今あるFX業者はかなり安全であることがいえます。ただし悪質とはいえないまでも、トラブルが多い業者というものも確かにあるのです。たとえば当サイトで紹介しているFX業者というにもトラブルが多い業者があります。たとえば★の最低評価をつけている業者、アトランティックトレードやみんなのFX(旧パンタレイ証券)です。
アトランティックトレードのロスカット裁判
サーバーが弱いてロスカットが作動しなかった
アトランティックトレードのシステムは軽くて使いやすいのですが、たまにログイン出来ないときがあったり、相場が激変する雇用統計の時などは完全にサーバーダウンするということもありました。そのサーバーダウン時にロスカットが執行されなかった人は、ロスカットができなかったために資産がマイナスになってしまったこともあるのです。とある情報では、ロスカットが作動せずに2,000万円もの借金を抱えてしまった人もいるらしくアトランティックトレードと裁判を行っているのです。
※ なぜロスカットで損失が出るのか?
FXの初心者の方やロスカットというしくみを理解していない人の中には、なぜロスカットで損失がでるのかわからないと言う人もいるでしょう。その理由はカンタンです。なぜアトランティックトレードで損失が出たのかといえばロスカットが作動しなかったからに他なりません。ロスカットというのは、作動すればきちんと損失が限定されるものではありません。ある程度の水準になると、自動的に反対売買が行われてポジションが決済されるというものなのです。そのためアトランティックトレードのようなサーバーが弱いところでは、まれに反対売買がされない、つまり注文の約定がされないことがあるのです。そのためいつまでたってもポジションが決済されないので、どんどん損失が広がってしまったということなのです。特にトルコリラのような世界的にも流動性が低い通貨は、約定されないことが多いのです。
みんなのFXの株主は旧ライブドア関係者
みんなのFXの親会社は怪しい
みんなのFXの親会社は、ファミコン時代は「ミシシッピー殺人事件」、「燃えろ!!プロ野球」などの一部ユーザーに有名なゲーム企業であるEMCOM(ジャレコ)です。しかし2000年ごろに香港資本に買収されてからは、ほとんど有名なゲームを作ることもなくなりました。その間はゲーム事業ではなく、金融関係や不動産事業を行っていましたがうまくいきませんでした。そして2009年にはゲーム事業からは完全に手を引いてしまっています。
みんなのFXの役員はライブドア
みんなのFXの親会社であるEMCOMグループは、上場廃止にこそなっていませんが株価も低迷を続けており、社長交代も頻繁で、赤字続きという低迷企業です。もはや、なぜ存続できているのかといわれる始末です。さらに今度はあの 「ライブドアショック」 で一躍悪人となった旧ライブドアの関係者がどどっとなだれ込んでいるようです。2009年にはそのジャレコを売却しゲーム事業から手を引いてジャレコの名前すらなくなったEMCOMグループになりFXサービスだけに専念すると言っています。しかしあいかわらずみんなのFXはレートを偽装していると言われたり、2008年には行政処分(金融庁)されたりとトラブル続きです。EMCOMグループをどこまで信じることができるかは個人の問題ですが、FX業界でもEMCOMグループはあまりいい評判を聞かないグループです。
トラブル業者はどこまで信用できるか
トラブルとはいえ過去のこと
アトランティックトレードやみんなのFXなど、FX業界にはトラブルを起こしたことがある業者も少なからず存在しています。しかし彼らを擁護するわけではありませんが、これらはすべて過去のことです。これからどうなるかは誰にもわかりません。今まではトラブルがあったけども、これからは起こらないかもしれません。一時の情勢のみでその業者を判断しきることはできません。現にFX業界で一番人気を誇っている外為オンラインですら、一度行政処分をうけているのです。
過ちがあったからこそ強くなる業者もある
しかし外為オンラインはその処分を真摯に受け止めて改善に尽くしました。その結果、みなさんもご存知のようにFX業界の一番人気業者になったのです。2008年には矢野経済研究所:2008年版外国為替証拠金取引の動向と展望において2007年4月~2008年3月の年間取引高No.1を達成したこともあります。過ちは誰にでもあることであり、アトランティックトレードやみんなのFXも改善される可能性は十分あります。大切なのは過去ではなく現在なのです。また、他人の言うことをそのまんま鵜呑みにしてもいけません。私は自分の目で見ないと物事を信用しないので、実際に両社の口座を作って確認してみました。あなたも疑問があるなら、実際に自分の目で確かめてみましょう。疑惑は、行動によって確信に変えておいたほうがいいですよ。