FXの信用リスクとはFX業者の信頼性と犯罪をしないかどうかのリスク

FXの信用リスクとは

FXで儲けるためにはFXのリスクを熟知していることが必要です。誰だってリスクのことなんて考えたくはありませんが、リスクを避けることはできません。今回の信用リスクは、最も重要であり重視しなければいけないリスクになります。したがってリスクなんて考えたくないとロクに調べもせずに取引するのは負け組決定ですから、勝ち組になりたいなら絶対に信用リスクは勉強しましょう。

さてFXにおける信用リスクというのはFX業者が破綻・倒産してしまい自分が預けた証拠金が戻ってこなくなるリスクということです。FX取引で負けて損するならまだしも、FX業者破綻によってお金が失われるなんて絶対に遭遇したくありませんね。したがって取引云々以前に、信頼できるFX業者を選ぶことが重要になってきます。信頼できるFX業者を選ぶことが、FXの信用リスクを小さくする唯一の対策になります。

対策1 : 金融先物取引業者の登録

FX業者の信頼のバロメータとなっているのが、まず金融先物取引業者への登録がなされているかということです。FXというのは先物取引の一種になるために、日本国内でFX事業を行うには金融先物取引業者への登録義務が生じます。したがって金融先物取引業者へ登録していない業者というのは、金融庁に認められていないFX業者ということになり違法業者となるわけです。本来なら金融先物取引業者への登録がされていない業者などあるわけないはずでしたが、最近ではアライドLLCという個人業者が勝手にFX業者を名乗って、FX事業を行っていることも判明しています。自分が取引しているFX業者は、ちゃんと金融先物取引業者に登録されているか確認しておきましょう。

リンク : (社団法人)金融先物取引業協会

リンク : 金融庁の免許・許可・登録等を受けている業者一覧

対策2 : 過去の行政処分

行政処分とは、FX業者が違法である勧誘行為を行ったり、システムなどに不備があって満足な取引ができなかったり、最悪の場合顧客を騙して詐欺をしていた、といったいわゆる犯罪行為を行った業者に対する処分のことです。ハッキリいって、この行政処分を受けたFX業者というのは著しく信用がおちる業者である場合が多く、ほとんどの場合は選択してはいけない業者になります。なぜなら、多くの業者は再犯の可能性がかなり高いからです。外為オンラインやヒロセ通商のような軽い処分ならまだしも、くにやすFXなどの悪質は行為は再犯の可能性が高いとされています。事実、破綻しファースト証券は何度も同じことを繰り返しては処分を受けています。自分が取引しているFX業者の行政処分の履歴、その内容について調べておきましょう。

参考 : 過去の犯罪を犯したぼったくりFX業者

参考 : 過去に行政処分をうけたことがある、ちょっと危ないFX会社<

対策3 : 自己資本規制比率

自己資本規制比率というのは証券取引法によって証券会社が一定水準を保つことが定められた指標であり、自己資本から固定的な資産を控除した「固定化されていない自己資本の額」を、発生しうる危険に対応する「リスク相当額」で除して算出する指標のことです。カンタンに言ってしまえば、安全性が高いかどうかを図るバロメータです。この数値が140%を下回ると金融庁に書類を提出義務が生じ、100%を下回ると業務停止になります。よって100%台の数値はあまり好ましくなく、それ以上の200%を超える数値が安全である目安となっています。

500%以上あれば文句なし
200%以上でとりあえず安心
140%以下で金融庁の監視下
100%以下だと業務停止

対策4 : 信託保全

信託保全は専用のページで説明しましたが、顧客の資産をFX業者ではなく信託銀行の信託口座に預けることでFX業者の資産から分離され、万一FX業者が破綻しても顧客の資産が安全に返ってくるという安全のバロメータです。この信託保全、以前はFX業者の義務ではなかったので分別管理をやっているところも多かったのですが、2009年からはFX業者の信託保全が義務となったので全てのFX業者は信託保全をしなければいけなくなりました。そのため分罰管理をしているFX業者は淘汰されていくので安心です。事実、2009年前半には信託保全のコストを嫌って、多くの負け組FX業者が撤退していきました。

また、くりっく365業者では顧客のポジションが全て取引所に預託されることになるためにFX業者が破綻したとしても完全に安全になっています。そしてすぐにポジションを他のくりっく365業者へ移行することができるのです。そのためくりっく365業者は取引所預託のために信託保全よりも安全です。実例もあります。2009年4月にばんせい山丸証券という業者がくりっく365業務を終了させ、顧客のポジションyはすべてインヴァスト証券へ譲渡されることとなったのです。この結果、ばんせい山丸証券で取引していた人はポジションも無事に移行することができて、単に会社の名前が変わった程度にしか感じませんでした。安全性に関してはくりっく365業者が一歩抜きん出ているといえるでしょう。

対策5 : 株主・出資者

上記の4つを確認しておけば、かなり信頼性の高いFX業者が選べるはずです。それでもさらに不安という方は、そのFX業者に出資している人や株主まで確認しておきましょう。特に大きなグループの一員であるFX業者というのは、本社の潤沢な資金をバックに高い信用を獲得できます。そのため、グループの名前自体が信用リスクを低くしてくれるのです。逆に誰が出資しているかわからないような業者であれば、あまり信頼できません。

大きなバックがあるFX業者として代表的なのが大手金融グループGMOが出資しているFXプライム byGMOや楽天グループのマネーパートナーズ、などが挙げられます。これらの業者ではかなりの安定と信頼があり、安心してFXをすることができますね。他にも短資会社という、つぶれる可能性が極めて低い会社の出資を受けたセントラル短資FX上田ハーローFXなどはかなり高い信用をもっています。是非ともこういった安心できるFX業者を使っていきたいですね。

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