スワップ金利は通貨ペアの金利差を毎日受け取ることができる副収入
毎日が給料日
FXをやる人の最大の目的であるとってもお得なスワップ金利!なんと海外の高金利レートで毎日金利をもらうことができるのです。つまり毎日が給料日になるとてもおいしい金利ですね。ではスワップ金利とはどういうものなのでしょうか?
スワップとは金利差のこと
スワップ金利とは調達した通貨の金利と買った通貨の金利差のことです。例えば高金利のオーストラリアドルを買うとします。日本の金利は 0.5% で、オーストラリアは 7.25% です。ですから日本の円を調達してオーストラリアドルを買うとその差 7.25 - 0.50 = 6.75% これがスワップ金利となります。
17%以上の金利高金利であるトルコと超低金利の日本の金利差では実に15%以上にもなります。
日本以外で世界的にも低金利であるスイスとの金利差でさえ、2%を超えてしまい日本の普通の金利よりも高いのです。
なぜ金利差なのか?
『せっかく高金利なのに、なぜそのままの金利を受け取れず金利差という方式を取らなければならないのか』 と思う人もいるでしょう。ではなぜもらえるスワップが2国間の金利差なのかを実際の取引を見てみましょう。
ここでは歴史的に高金利のオーストラリアドルを超低金利の日本円で買うことをみてみましょう。わかりやすくするため1AUD=100円、オーストラリアドルをAUDとしますね。FXでは証拠金を使ったレバレッジ方式で取引をしますね、レバレッジをかけるといっても調達するお金は自然に出てくるものではありません。誰かから借りるということになるんです。ですから借りた通貨の金利を払わなければいけません。つまりここでは日本のお金を借りてオーストラリアドルを買うことになります。
100万円で1万AUD買える | 日本の円を100万円借りる |
1万AUDには7.25%の金利 | 100万円には0.50%の金利 |
72500円の金利をもらえる | 5000円の金利を払う |
+72500 | -5000 |
72500 - 5000 = +67500 の金利 → スワップ金利をもらえる |
こういったことなります。低金利のお金を借りて、高金利のお金にするからその金利の差がスワップ金利として受け取れるのです。
スワップ金利を払うときもある
前の事例では高金利のAUDを買ったのでスワップ金利がもらえました。しかし逆にAUDを借りて日本の円を買った場合はどうなるんでしょうか?当然借りた高金利のAUDには 7.25% の金利を払わなくてはいけませんし、日本の金利では 0.50% しかもらうことができません。
100万円で1万AUDを借りる | 日本の円を100万円買える |
1万AUDには7.25%の金利 | 100万円には0.50%の金利 |
72500円の金利を払わなければいけない | 5000円の金利をもらえる |
-72500 | +5000 |
-72500 + 5000 = -67500 → スワップ金利を払わなければならない |
このように高金利のオーストラリアドルを調達して低金利の日本の円を買うとさっきとは逆にスワップ金利を払わなければいけなくなります。毎日が給料日どころか毎日が借金取りの日になってしまうのです。毎日給料日にするには当たり前ですが、低金利の通貨で高金利の通貨を買わなければスワップをもらうことはできません。
FX会社ごとにスワップが違う
上記のようにスワップ金利は2国間の金利差になります。しかし実際のスワップの合計は計算よりもちょっとズレていることをご存知でしょうか?外貨預金にもいえることなのですが、実際に顧客である私たちがもらえる金利、スワップというのは金利差よりも若干少ないのです。 『なぜ少ないのか?』 と思うでしょう。それは私たちがもらう前に中間マージンを取っている業者がいるからです。外貨預金の場合は銀行が、FXのスワップではFX会社がわずかながら中間マージンを取っています。しかし文句は言えません。それは彼らの取り分であり彼らがいなければスワップをもらうことができないのです。問題はその中間マージンの差です。これは会社ごとに違っています。また毎日スワップの数値が変動するので自分の目で確かめる必要があります。
別のページでも説明しますが、外貨預金はとってもぼったくりで銀行が儲かる銀行にとって都合のいい商品になっています。FX会社の中間マージンと比べるとかなりの量をぼったくっているのがわかるはずです。
外貨預金と比べて非常に良心的なFX会社ですが、その中間マージンの取り分は会社によってまちまちです。ここはFX会社の儲けの部分でもあるためあちらも非常に気を使っています。傾向としてはデイトレに特化してスプレッドが狭かったり手数料無料のところがスワップを低くして中間マージンを多めにとってます。そして手数料がかかる中長期的な投資に向いているFX会社、セントラル短資FXなどがスワップが高くて有名です。