OCO注文とは利食いと損切りを一括で注文できる便利な注文

OCO注文とは

このOCO注文も横文字注文方法ということで、ちょっと難しい印象があります。しかし横文字というだけでロクに調べもせずに勉強しないのは負け組のすることですから、勉強はしっかりとしましょう。特にこのOCO注文は非常に便利な注文方法なので、マスターできれば非常に重宝することになります。

OCOとは英語の 「One Cancel the Other」 の略称であり、そのままオーシーオー注文といいます。この英語からもわかるとおり、同時に2つの注文を出して、片方が成立したら、もう片方がキャンセルされる注文方法なのです。このOCO注文は、相場がどっちに動くからわからないような時に指値注文をわざわざ2回やらずに一括して注文したり、ポジションの決済の利食い注文と決済注文を同時に出すようなときにもよく使われます。

OCO注文の例 : 利食いと損切りの一括注文

OCO注文が最も効果的に使われるのがポジションの決済注文のときです。FXのポジションは決済しなければ利益も損失も確定しませんね。だから 「ここらへんにきたら利益確定したい」 といった利食いの注文と 「ここらへんが限界だな」 という損切りの注文を入れたいと思うのですが、指値注文・逆指値注文はポジションに対して1つしか指定できないのはご存知の通りです。そのためIFD注文のように利食いと損切りの2つに1つという究極の選択をしなければなりません。できればどっちも入れておきたいですよね。

指値は1つしかできない

この問題に対応したのがOCO注文による決済です。OCO注文は2つの注文を同時に出すことができ、片方が成立すれば、もう片方は自動的にキャンセルされます。ですから利食い注文と損切り注文を同時に出せますし、利食いが成立したら損切り注文はキャンセルされ、損切りが成立すれば利食い注文はキャンセルされます。OCO注文は、まさに利食いと損切りの注文を同時に出せる、ポジションの決済にとっても便利な注文方法なのです。

OCO注文は利食いと損切り両方できる

OCO注文の例 : 雇用統計に待ち構える

OCO注文をさらに効率的に使うことができるケースが、米雇用統計や小売売上高などの相場の激変時の場合です。後ほど詳しく解説しますが、米雇用統計という経済指標は世界的に注目度が高い指標のために発表の数字次第で相場が上か下に激変することが多々あります。この激変時に成行注文を出してもまず約定できません。そのため指標が発表される前にあらかじめOCO注文を相場の上と下に設置して待ち構えておくのです。こうすれば相場がどっちに動こうが注文は自動的に執行されますし、もう片方の注文はキャンセルされるので余計な手間をかける必要もなくなります。こういった相場が激変することがわかっているけど、その方向がどっちかわからないといったケースにはOCO注文は非常に便利な方法なのです。

雇用統計にはOCO注文

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