トラッキングトレードガチンコバトルは暴落でどうなった?

ガチンコバトル開催中に大暴落が発生

FXブロードネットが提供しているガチンコバトル。4人の著名トレーダーがトラッキングトレードの週運用成績やなぜその設定(通貨ペア・売り・買い等)にしたか、なぜその設定を停止したかなど、週1回更新してくれます。そして運用成績も公開されています。

この4人全員が全員このガチンコバトルにおいて資産増加しています。「全員が継続して勝っている」という状態が続いていたのですが、日経平均とダウの大暴落、ドル円の大暴落につられてクロス円の大暴落が起こりました。

この状況においてトラッキングトレーダーの方々の成績はどうなってしまったのでしょうか?

大暴落の円高で大きな損をしたトレーダーが!!

今週の順位の結果です。

「あ」

「あああ・・・」

ついに全員右肩上がりの状態から変化が起きました。

大きな損を出して脱落してしまった方が出てしまいました。そう「怠け者の楽々投資」が大きな損を出したことでチャートは右肩下がりに。ほぼプラマイゼロで今までの利益を吐き出してしまいました。

怠け者の楽々投資はどんなトレードをしていたのか

さて、今回大きな損を出してしまった怠け者の楽々投資氏ですが、今までどのような投資法をやっていたのかを振り返ってみましょう。

ガチンコバトル開催当初の10月初旬の戦略は次のとおりでした。

【10/2設定時の根拠】

1.豪ドル円は、2016年11月7日の安値76円78銭から2018年6月7日高値84円53銭の7円80銭ほどの値幅で推移している。
 現在の価格レベルはこの値幅のほぼ中間に位置しているので、設定は買いでも売りでもどちらでもよかったのですが、スワップポイントを考慮して買いでスタートします。
 
2.想定した変動幅は500pip(5円幅)
 2016年11月7日につけた安値76円78銭を最終サポートラインとして、想定変動幅下限を76円85銭とする。
 ※81円85銭(運用開始価) - 5円(想定変動幅)=76円85銭
 
3.取引停止水準も同レベルの76円78銭(2016年11月7日安値)としますが、前回安値の78円68銭を割り込んだ場合は、そのときの相場の勢いしだいでは一旦停止を考えます。

豪ドル円の買いの自動売買は致命的であった

怠け者の楽々投資氏が選択したのは豪ドル円のトラッキングトレードでした。結果論にはなりますが、このセレクションが他のトレーダーとの明暗を分けたといってもいいでしょう。

豪ドル円は当初想定値幅5円の間でレンジを形成しており、リピート自動売買をするには最適の相場環境でした。しかし12月の後半に入ってから大きく崩れ始めます。

12月頭からオセアニア通貨をはじめとした資源国通貨が弱くなり、加えて世界同時株安が発生してリスク回避が加速、レンジで渋っていたドル円も崩れ始めます。特にこのドル円は戻りもほとんどなく下落していったために、豪ドル円は「豪ドル安」と「円高」という二重の売り圧力をくらうことになり、大暴落しました。

手動停止のため赤字は避けられた

もちろん怠け者の楽々投資氏もきちんと撤退の判断をしています。10月2日に決めた設定取引停止水準は76円78銭でしたが、明らかにおかしい暴落のため自動売買を80.70で手動停止、マイナスになるのを未然に防いでいます。この判断は結果として正しかったです。

他トレーダーの結果

今回は「怠け者の楽々投資氏」だけが確定損を出したために大きく順位を崩していますが、他のトレーダーにはまだ損失を確定させていないためにその含み損が順位に反映されていません。

チャーティスト先生

■ドル円
・ドル円は、12/14に記載した停止の目安:112円割れとなったため、12/20に停止
 停止時に残った7ポジションは、保有中(以下の理由から反発すると考えているため)

・ドル円日足ボリンジャーバンド・週足一目均衡表は共に「売り」
・ドル円週足ボリンジャーバンド・週足一目均衡表は共に「買い」
・上記から4点から停止したものの、12/24の週(来週)に反発すると考え「残った買いポジション7つを保有中」
 
・コアレンジ:110.70円~112.30円(先週から下方修正)
・想定レンジ:109.50円~113.00円(先週から下方修正)
・決済の目安:113円近辺、110.70円割れもしくは12/28正午までに決済。

今まで順調に1位を確保していたチャーティスト先生はドル円の買いで自動売買を仕掛けていたため、今回の暴落でも無傷にはなっていません。予め暴落直後で自動売買を停止させたのでポジションは増えてはいませんが、含み損のポジをまだ複数ホールドしているのです。ドル円が反発しなければ今週で損失確定ですので、チャーティスト先生も損が拡大しそうです。

ファンダメンタリスト

【2018/12/20に停止した設定と根拠】
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ドル円 売り 想定変動幅 420pips ポジション間隔10.0pip 対象資産 300,000円
実現損益 +19,648円(2018/12/20時点)(利食い222回)
(設定開始日11/9 設定時の相場水準 113.90円)
停止日12/20 停止時の相場水準110.90円
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・想定していた112円~114円のレンジを大きく抜けた
・1日で一気に1円以上の下落で110円台は短期的に行き過ぎの可能性
・110円~113円レンジに移行の可能性があるため、買い設定転換には様子見
・バトル終了が近いため、安全策を取ってとりあえずポジションゼロへ

ファンダメンタリスト氏はドル円の売りで勝負していたために、方向性が相場とピッタリマッチしているので利益は大きく拡大していますね。彼は今回の下げは行き過ぎと判断して、自動売買を停止、ポジションも全決済。見事です

トラトレめがね

【12/21時点の戦略】 英国のEU離脱(Brexit)を巡る問題が解決しないため、現在もポンド円の上値は重い状況が続いてます。

メイ首相は英議会での離脱案採決を来年1月の第3週に行うと表明しました。
そのため、年内中のポンド円は上値が重い展開が続くと予想しています。

ガチンコバトル終了まで放置しておいても大丈夫かなと思っていますが、今年8月につけた
安値139.90に近づいた場合には一時的に反発する可能性も考慮して運用を停止させようと思います。

トラトレめがねさんもトレードがポンド円の売りだったために、今回の暴落と方向性があっていたので利益は拡大。もう利益確定のタイミング探しに入っており、勝負を確定させるようです。

 

各トレーダーの戦略から旨味の有りそうなところ

各トレーダーの戦略は次のとおりです。

ファンダメンタリスト ノーポジ

チャーティスト先生 ドル円買い停止 ユーロ円売り

怠け者の楽々投資 豪ドル円買い停止

トラトレめがね ポンド円売り

自動売買においても損切りがなによりも重要である

結果的に売りで勝負をしていた人が大きく利益を拡大した一方で、豪ドル円買い一本で勝負をしていた「怠け者の楽々投資氏」が大きな痛手を被ることになりました。買いか、売りか、利益拡大か損切りかはその判断の結果であったことでしょう。

しかしチャーティスト先生はドル円の買いとユーロ円の売りを組み合わせていたので、怠け者の楽々投資氏よりも損失は軽微になっています。結果は「売り」が正解だったとはいえ、複数のペアを組み合わせ「買い」「売り」両方を設定してリスクヘッジをする手法もアリなのです。ただ複数ペアは管理の手間が増える上に、下手をするとWパンチをくらうため難しいです。

それよりも一番の重要ポイントは、通常のトレードと同様に想定シナリオが崩れたら ”早めの損切り” がなによりも大切であるということですね。それが重々感じられる結果になっています。

ガチンコバトルは今週で終了であり、ほぼ順位も確定しそうですが、これらの情報を元に自分でやってみるのもいいですね。

 

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