FXでは21日と89日の移動平均線(MA)が使われる
FXのテクニカル代表といえば移動平均線です。
移動平均線はどんなFX会社にも基本的に搭載されている機能ですが、何日に設定すべきなのか意外と知られてないです。
この記事では移動平均線(MA)の設定値や、移動平均線をどのように見ればよいかを図解します。
移動平均線(MA)とは
FXで勝ち続けるためには勝つための分析というのが絶対に不可欠です。勉強しない奴が勝てるわけがありません。
そこで重要なのがテクニカル分析です。ローソク足、トレンドライン、サポートなどこれまではチャートの見方を説明してきましたが、今度はテクニカル指標と呼ばれるシグナルを出す指標について説明します。テクニカル指標で一番有名なのが移動平均線です。
移動平均線のサンプル図
移動平均線とは文字通り一定期間の平均をグラフで表したものであり、英語で “MovingAverage” と訳されることから頭文字をとってMAと略されることもあります。
21MA、89MAとなっていたら移動平均線のことを指していると思ってください。
株式投資をやったことがある方ならすぐにわかると思いますが、この移動平均線は数あるテクニカル指標の中でも最もよく使われるものであり、テクニカル分析のスタンダートとされています。
どこのFX業者の分析も移動平均線を使って分析しているのがほとんどです。
移動平均線の算出計算方法
移動平均線の算出方法
(当日終値+前日終値+2日前終値+3日前終値+4日前終値)÷5
移動平均線(MA)の基本シグナル
移動平均線(MA)のようなテクニカル指標には 「買い」 と 「売り」 のシグナルがどこで出るかが重要です。
移動平均線(MA)の場合は、一般的にローソク足が移動平均線(MA)より上にいれば買いのシグナルが出て、そしてローソク足が移動平均線(MA)よりも下にあれば売りのシグナルと言われています。つまりローソク足と移動平均線の位置関係がシグナルになるのです。
ゴールデンクロスとデッドクロス
上記のようにローソク足と移動平均線との位置関係が1つのシグナルになりました。
しかし移動平均線は複数のものと組み合わせることで、さらに重要なシグナルを示すことができるのです。
GCは買い、DCは売り
それがゴールデンクロスとデッドクロスです。文字通り、複数の線が交差(クロス)することで現れるシグナルです。見分け方はカンタンです。長期移動平均線を短期移動平均線が上抜けばゴールデンクロス:買いシグナル。そして長期移動平均線を短期移動平均線が下抜ければデッドクロス:売りシグナルとなるのです。
何日の移動平均線を使えばいいのか
上記のように複数の移動平均線を使うことによってゴールデンクロスとデッドクロスという明確な買いシグナル、売りシグナルを獲得することができました。
しかしここで何日の移動平均線を使うかがという問題が出てきます。
例えば10日移動平均線と20日移動平均線では全然グラフが違ってきてしまうのですから。主に株式投資では10日移動平均線と25日移動平均線が使われます。ではFXではどうなのでしょうか?
パラメータの基本は21と89
基本的に何日の移動平均線を使うかに決まりはありません。ご自分が一番わかりやすいものを使うのが一番よいのです。
ですが、なかには良く使われている組み合わせもあります。
FXのテクニカル分析で多く使われているのは13日移動平均線と26日移動平均線の組み合わせ、そして21日移動平均線と89日移動平均線、そして200日移動平均線が多いです。
ただし何度もいいますが、テクニカル分析に正解というものはないので21MAと89MAに絶対しなければいけないことはなく、ご自分で適切なものを選んで構いません。
5、10、20もあり
最近では5、10、20日移動平均線が使われています。
これは1週間の営業日が5日間だからです。
10日は2週間、20日は1ヶ月を表わし、2週間移動平均線と1ヶ月移動平均線とされているのですね。
昔は6、13、26もあった
また昔証券会社が土曜日も営業している頃は6日、13日、26日といった数字が使われていました。
6日は1週間、13日は約2週間、26日は1ヶ月を表したのです。
実はこの数字は便利なものであり週足移動平均線では6週は1.5月、13週は3ヶ月、26週は半年を表わし “日足移動平均線と週足移動平均線” のどちらにもキリのいい期間をあてはめることができるのです。
13日移動平均線と26日移動平均線の組み合わせをよく使う人が多いのは、そういった理由もあるのです。
まとめ:よく使われるパラメータ
FXでよく使われる移動平均線の組み合わせ
13日移動平均線 と 26日移動平均線
21日移動平均線 と 89日移動平均線