JPY (日本円) とはリスク回避などの消去法でしか買われない魅力なきわが国の通貨

日本国(Japan)の詳細データ

正式名称日本国(Japan)
人口1億2,780万人
面積37万km2 (日本の1倍・・・当たり前か)
首都東京
宗教信教の自由を憲法で保障・・・なんだけどほとんど無宗教じゃないか
主要産業自動車、電気機器、電気機器部品等、工業(全般)、ナノテクノロジー、産業ロボット、金融保険不動産業、サービス業(自他国に認める技術立国)
名目GDP4兆5,544億5,500万(2005年)
一人当たりのGDP35,650USD(2005年)
実質GDP成長率3.13.%(2005年)
インフレ率0.3%(2005年)・・・インフレというよりデフレ
失業率4.4%(2005年)

JPY (日本円) の特徴

JPYとは日本で使われる ”円” のこと

JPYとは日本人なら誰でも知っている日本国通貨 ”円” のことです。¥マークも有名ですね。円天とかいう詐欺通貨なんてありませんよ。ちなみにJPYと表記される理由は、日本の英語名が JaPan であることと、円の表記が Yen であるからです。EN(エン)でなくYEN(イェン)になったのは幕末までは 「エ」 を [je] と発音したからだそうです。FXでのJPY(日本円)は、円キャリートレードとして売られる通貨であったり、リスク回避から消去法的に買われる通貨であったりなど、かなりネガティブな印象を受けています。

日本の国旗日本の位置

3大通貨の下っ端である

JPY(日本円)はドル、ユーロと並ぶ世界の3大通貨の1つであり、取引額としては世界第3位を誇ります。ドルやユーロが決済通貨として使用されている割合が高いのと比較して円が決済通貨として利用されている割合はまだまだ低いですが、アジア圏では絶大な地位と価値を持ちます。このJPY(日本円)を稼ぎに中国や朝鮮、そして東南アジアから大量の不法入国者が入ってくることからもその価値がよくわかるでしょう。最近ではCNY(人民元)がアジアの主要通貨になるという話も出ていますが、中国が政治的にも経済的にも安定しない限りはアジアの中でのJPY(日本円)の地位はこれからも続いていくでしょう。

史上最低金利通貨 → 円キャリートレード

JPY(日本円)金利は皆さん知っての通り、歴史的な超低金利です。ゼロ金利政策というのは史上類を見ない状態であり、そのため低金利の円を調達して高金利通貨を買って金利差(スワップ)を稼ぐ 「円キャリートレード」 が行われています。この円キャリートレードのおかげでスワップ金利による不労所得を作ることができるとして、プロ投資家はおろか、日本の個人投資家も円を売っています。最近はUSD(アメリカドル)やCHF(スイスフラン)なども低金利通貨として売られやすいですが、JPY(日本円)が一番売られやすい状況は全く変わっていません。

リスク回避の円高

円というのはキャリートレードが行われている時に一番売られやすい通貨ですが、裏を返せばキャリートレードのムードが一変すれば一番買われやすい通貨でもあります。また円という通貨は、日本が世界一の債権国であることや世界で一番金利が低いという理由などでリスクが小さい通貨と認識されています。そのため株安などリスク回避のムードになれば、非常に円高になりやすくなります。例えば2008年のリーマンショック時や2010年のギリシャショックなど世界的な株安が起こったときは、今までのキャリートレードで売っていた円を買戻したり、リスク回避のために円を買う動きが非常に活発になりすさまじい円高を引き起こします。高金利通貨である豪ドルが100円台から50円台と半分になってしまったこともあるのです。

輸出業者や輸入業者の決済が大きな影響

為替市場には投資家だけではなく、外貨を円にしたり、円を外貨にしなければいけない輸出業者・輸入業者も参加しています。特に日本は貿易大国なので自動車産業などの輸出業者がたくさんいます。そういった輸出業者というのは、外国で売り上げた外貨を日本の本社へ送金する必要があるので両替をしなければいけません。その両替というのは何十億、何百億といった単位のものであるため、為替相場に非常に大きな影響を与えます。そのため輸出業者の決済は非常に重要視されており、外為オンラインでうけられるニュースサービスなどにはその輸出業者のオーダーなどが掲載されています。

”ゴトオビ” の午前10:00に円安になりやすい

日本の銀行や証券会社というのは毎日午前10:00に公示レート(TTS、TTB)という値段を決定する規則があります。仲値とも呼ばれるこの値段は、銀行や証券会社などがその日の為替決済の参考レートとして使われます。そして前述の輸出業者・輸入業者は採算度外視でこの仲値での決済を行うのです。このようなトレードとは全く無関係の需要のための両替を 「実需の取引」 といいます。そのためゴトオビの午前10:00には、輸出業者が外貨決済を行う円売りを行うので必然的に円安になりやすいことになります。

※ゴトオビ ・・・ 5日、10日、15日、20日、25日、30日 など5や0がつく日のこと。銀行や郵便局がこの日に現金を送金した習慣があったように、国内の輸出業者・輸入業者というのはゴトオビに決済を行う習慣がある。

JPY (日本円) のリスク要因

JPYには自国指標の影響が少ない

日本の経済指標は日本時間の午前8時頃に発表されます。しかし重要指標であるGDPや消費者物価指数、貿易収支などの結果が良かろうと悪かろうと相場には主だった影響を与えることはかなり少ないのです。これはJPY(日本円)が国際的にも低金利通貨・調達通貨として認識されているうえに、日本の経済は完全にアメリカ依存であることで経済指標に注目が集まらないのです。さすがに日銀短観などには影響を受けることもありますが、それほど経済指標を注視する必要はありません。むしろ、毎月1日に発表される日銀短観(大企業への景気動向アンケート)は、日本の景気の状況を大きく表した数値なので非常に注目されています。

近隣諸国の影響ばかり受ける

JPY(日本円)は自国の影響ではなく、他国の影響を受けて変動することが非常に多い通貨です。主に近隣諸国の政治的・経済的な影響を受けることが多いです。例えば中国の人民元の切り上げ情報が流れるとJPY(日本円)が買われることになります。これは人民元の取引の規制や流動性の低さなどの要因から人民元の代わりに円を買う動きがあるからなのです。欧米の人は人民元も日本の円も同じようなものだと捉えているようです。また北朝鮮が核問題や戦争などの、危機的状況を引き起こした場合などもリスク回避の動きで円高になりやすくなります。

キャリートレード解消 → リスク回避の円高

円は知っての通り、世界的にも類を見ない低金利の状態が永く続いているため、低金利の円を調達して高金利通貨を買う 「円キャリートレード」 が盛んに行われています。しかしそれは市場が安定を保っている間だけのことです。一度金融市場に不安が広がると、そのキャリートレードを解消する動き、つまり円売りの反対である円買いを行うことが非常に多くなります。そのため急激な円高が起こりやすいのです。2008年の金融危機などでは ”円の独歩高” とも言われるほどに円が買われました。おまけにそれに便乗して儲けようとする投機筋の円買いによってさらなる円高になりやすくなります。

日銀の為替介入

日本は資源が非常に少ない島国なので、優れた技術を生かした製品を輸出する貿易輸出国です。ようは自国で作ったものを輸出して稼いでいるのです。そのため日本は他国と違い、自国通貨高を好みません。円高になってしまうと円で決算を行う輸出企業の景気が悪くなってしまうのです。そのため過度な円高になってしまうと日本の中央銀行である日銀が為替介入を行い、強制的に円安にしようとします。このため過度な円高になると ”いつ介入が行われるのか” という懸念材料が出てきます。

このようにJPY(日本円)とはリスクの多い通貨です

JPY (日本円) の政策金利

日本の低金利政策

ご存知用に日本の政策金利は見たまんま、超がつくほどの低金利です。一時期は金利をつけない ”ゼロ金利政策” が取られていたことがあります。さすがにこれは解除されましたが、日本の金利は一向に上がりません。それは長らく続いていまだに抜け出せないデフレと、1,000兆円にものぼる財政赤字です。簡単にいってしまうと、下手に金利を上げたら赤字の金利返還分が一気に上がってしまって財政破綻を起こしてしまうからですね。金利を上げないのではなく上げられないのが日本の金利状況です。したがって今後も日本の低金利が解除される可能性は非常に低く、預金の金利も1%を切るのが当たり前の時代が続きます。逆に金利を上げるような事態になったら、日本の経済が末期症状であることの裏返しになるでしょう。

 

JPY (日本円) の祝祭日

1月1日元旦
1月第2月曜成人の日
2月11日建国記念日
春分日春分の日
4月29日昭和の日
5月3日憲法記念日
5月4日みどりの日
5月5日こどもの日
7月第3月曜海の日
秋分の日秋分の日
9月第3月曜?敬老の日
10月第2月曜日体育の日
11月3日文化の日
11月23日勤労感謝の日
12月23日天皇誕生日
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中級者以上向け

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