ファンドオブファンズ(FOF)とは投資信託に投資する投資信託のこと

ファンドオブファンズとは

ファンドオブファンズとはファンド(投資信託)に投資するファンド(投資信託)のことです。少しわかりにくいですが、株式に投資するから株式投資信託、不動産に投資するから不動産投資信託になるように、ファンドに投資する投資信託なのです。普通の投資信託は、多くの投資家から集めた大金で 「株式」、「債券」、「不動産」 といったものを買います。しかしファンドオブファンズは、集めたお金でまた投資信託を買うのです。けっこう難しいしくみになっているように思えますが、今の投資信託のほぼ半分がこのファンドオブファンズ(FOF)になっているといわれています。

他の投資信託やヘッジファンドへ投資するのがファンドオブファンズなのです!

ファンドオブファンズのメリット・デメリット

ファンドオブファンズのメリットは、より分散投資になることと普通の人には全く縁の無いような ”特別な投資信託” を買うことができることです。具体的には富裕層の御用達ヘッジファンドなどがわかりやすいでしょう。ヘッジファンドは金持ちしか相手にしないので、最低投資金額が10億円ぐらいないと相手にされません。しかし多くの投資家がお金を出し合って集めればチリも積もって10億円にもなりヘッジファンドにも投資できます。資金を集めることで高額な投資対象に投資することができるのは不動産のREITと同じですね。そのヘッジファンドは、独自のルートの市場をもっているので、そういった普段なら縁の無いような所へも間接投資ができるのです。

しかし、投資信託を購入するときに、販売手数料や信託報酬がかかるように、投資対象のヘッジファンドにもコストがかかります。ということは手数料も信託報酬も2回かかることになるんです。この二重コストがファンドオブファンズで気をつけなければいけない点です。また、複数のファンドへ投資するということで、自分がどこに投資しているのかわかりにくい点もあります。

多くのファンドオブファンズは、目論見書にちゃんと 「ファンドオブファンズ」 と書いてあるのですが、この明記はとてもわかりにくいです。信託報酬が2重にかかることも ”小さな字” で一応書いてあるので、かなり注意深く読まないとわかりません。最近はファンドオブファンズが多くなり、中東やアラブに投資する投資信託はほとんどがファンドオブファンズになっています。信託報酬が3%を超えるようなものはファンドオブファンズの可能性が高いです。

【メリット】
・ リスク分散しているファンドにさらに分散投資するため大きなリスク分散になる
・ 敷居が高いヘッジファンドに投資できる
・ ヘッジファンド専用のローカル市場に間接投資できる

【デメリット】
・ 二重コスト = 最初のファンドのコスト+投資したファンドのコスト
・ 二重信託報酬は合計で3.0%、一般のファンドの1.5~2.0%よりかなり割高です
・ 多くの投資信託がわかりにくい所に明記していて判別しにくい

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ファンドオブファンズの注意

ファンドオブファンズで注意すべきことはなんといっても2重にかかるコストのことです。最初に投資した投資信託の手数料と投資した投資信託の運用会社が投資したファンドの信託手数料です。多くの投資信託では投資するファンドの販売手数料は明記されていません。これは運用する状況によって投資するファンドを変えることがあるので一概に断定できないからです。それで、断定できないその手数料を信託報酬に含んでいるのです。そのため信託報酬がかなり高くなっているのです。

しかも 「場合によって諸費用がかかり、信託財産の純資産総額の年0.105%(税抜0.10%)を上限として(投資)信託財産から差し引くことがあります」 と表記されていて、いくらかかるかわからない場合もあるので、予想よりもコストが高くなると思っていたほうがいいです。非常にコストが高い投資信託の1つといえるでしょう。

販売手数料も信託報酬も2回分かかってしまうために、コストがとっても高い!

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