アメリカ高校では常識の72のプリンシプル(運用年数を小学生でも計算できる!)
72のプリンシプル
投資信託で大切な複利を使って投資元手を2倍にするにはどれくらいの期間が必要なのかを小学生レベルの計算で求める便利な公式があります。それは72のプリンシプルといいます。使い方は簡単です。72を利回りで割った結果が元手を2倍にするに必要な期間です。
72のプリンシプルの計算例
例えば、今の銀行に利率0.1%で預け続けて、預けたお金が倍になるのは、
72÷0.1=720年かかるということになります。
今100万円を銀行の預金の利子で複利方式に増やしていって倍の200万円になるのは720年後・・・今から720年前というと「弘安の役」が起こったころ、つまり元寇のころから銀行預金をしてやっと21世紀になって倍になるんですね。
これが高金利のトルコやアイスランドの年利15%ぐらいで複利にまわすと預けたお金が倍になるのは、72÷15=4.8年かかるということになります。約5年ですね。このように簡単に複利方式で元手を倍にする計算ができるのです。
年利も簡単に計算できる
72 ÷ 年利 = 期間 になりますから、これを逆に考えると
72 ÷ 期間 = 年利 とすることもできますね。
30歳の方が10年で元手を倍にしたいときは
72 ÷ 10 = 7.2% とだいたい7%弱の利回りが必要であると容易に計算することができます。10年なら7.2%、20年なら3.6%、30年なら2.4%と簡単に計算できますから是非覚えておきたい公式です。
アメリカでは常識
この72のプリンシプルですが、アメリカの高校生には常識として知られています。ご存知のとおりアメリカはお金について非常にオープンでありこのような資産運用についての知識を学校で学ぶことができます。個人の金融資産も日本と違い50%以上が株式で運用されていることからも投資知識が豊富なのがわかります。一方、日本の高校生で知っている子はほとんどいないでしょう。それはそうですね今の高校生にとってはそんなことより大学受験だけに必要なあまり実用的でない知識を必死で覚えなければならないのですから。この欧米式グローバル資本主義社会において必要なお金のことを学べない日本の学生は非常に不幸かつ不利であると言わざるを得ないでしょう。