トラリピ運用結果10月3週の結果
トラリピを設定して半月
今回のトラリピ設定するにあたって、設定しやすいレンジ相場になっている通貨ペアEURUSD、AUDJPY、AUDUSD、NZDUSD、CADJPYを選出し、その中でクロス円同士かぶらないAUDJPYとNZDUSDに絞り込みました。
両通貨ペアにトラリピを設定してほぼ半月以上が経過しました。その状況を確認してみます。
この1週間の相場状況
この一週間は先の世界同時株安の反発になりました。ダウや日経も大きく反発し、CFD取引などでは反発を狙った買いを入れるチャンスな相場でもありました。当然リスク通貨であるAUDやNZDなども反発しました。
- 先週の暴落から反発
- ダウ日経ともに上昇
- 週後半になって中国リスクが再び
- 英のBrexitリスクに懸念・・・
- サウジリスク
AUDJPYの相場状況
AUDJPYはここ1週間でやや反発で終わっています。
左が1週間前、右が今週末のチャートです。ボリンジャーバンド-2σの下限あたりから反発をして、センターライン近くまで反発しており、下値で買ったトラリピのポジションが1つ利益確定になっています。
利益確定幅は100pipsに設定しており、底値圏から100pips以上反発したわけです。
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NZDUSDの相場状況
NZDUSDはここ1週間で大きく反発しました。
左が1週間前、右が今週末のチャートです。ボリンジャーバンド-2σの下限あたりから反発をしてセンターラインを超えるところまで上昇しています。0.6600あたりにレジスタンスがあり何度か跳ね返されていますが、反発が続けばいずれ超えていくことが予想できます。
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NZDUSDは夏頃からの下落トレンドの転換点?
特に反発が目立ったのがNZDUSDです。NZDUSDは夏頃から下落トレンドに入っており、じりじりと値を下げていました。現在地の0.6600というのは決して高い値どころか歴史的に見ても安値圏にあります。
夏頃からの下落トレンドはずっと変わらず下げ続けていたのですが、その下落トレンドが終了しそうな勢いです。
AUDJPYとNZDUSDの相関関係
両通貨ペアの相関も見てみます。
局面においては両通貨ペアとも反発していますが、ここ1週間の動きを比較グラフで表すと反発レベルが異なります。リスクオフ居面においてはどちらも下げていますが、リスクオン局面においてはNZDUSDの上昇が際立っています。
AUDとNZDは同じような動きをすると言われていますが、実は通貨ペアを変えてみるだけでもかなり相関性は薄れて、同じ局面でリスクを集中させるような事態にはなっていないことが確認できています。
トラリピで約定したポジション状況
設定し始めてから現在におけるヒットしたポジション状況がこちらになります。
先週AUDJPYのほうが大きく下落したためにポジションが多くヒット、逆にNZDUSDはあまり下落がなかったためにポジションはAUDJPYと比較して少ないです。
これはNZDUSDのほうは上昇局面で利益確定が多くヒットしているからです。
トラリピの現在の利益状況について
トラリピの現在の利益確定については次のとおりです。
AUDJPYが1つ、NZDUSDが4つになります。
特にNZDUSDは利益確定幅を7ドルにしていましたが、実際の利益確定金額はその倍になる14ドル近くになっています。
これはトラリピの設定で決済注文に「トレール注文」を設定しているからです。
トレール注文を設定していたので利益確定幅が倍に
トレール注文は利益確定の決済注文が相場に追随(トレール)していき、相場が反転したときに決済される仕組みです。つまり今回のNZDUSDのように相場があまり反転せずにどんどん上昇していくと決済注文も追随してどんどん上昇し、通常の固定幅より多くの利益確定を狙えるのです。
10月3週目のトラリピまとめ
10月にトラリピを設定しましたが直後にダウの大暴落による日経の1000ポイントマイナス、ドル円の円高というリスクオフ局面に遭遇してしまいました。本来は下落してガックリくるものですが、トラリピは買い下がって行く手法のため、この局面になったほうがチャンスが広がるものです。
今週はその理論を証明するかのように、反発局面にて利益確定が多く出ました。
また今週はNZDUSDの大きな反発も相まって大きく利益を取れました。NZDが上がったのはたまたまですが、これは通貨を分散していたことによる利点でもあります。AUDに集中していればこの恩恵はなかったわけですから。AUDJPYとNZDUSDは同じオセアニア通貨同士なので少し心配していましたが、組み合わせている通貨が円とドルという違いもあってかなり動きが違っています。
今後、アメリカの中間選挙が控えており相場は大荒れが予想されます。今週は反発しましたが来週以降はまた大暴落が起こっているかも知れないのです。ただ低レバレッジで運用しているトラリピにおいては、むしろこの下落でポジションが増えると嬉しい結果にもなりますので、ほとんど安心して状況を観察できます。