HKD (香港ドル) とはドルペッグ制をとっている香港やマカオの通貨単位

HKD (香港ドル) とは香港やマカオの通貨単位

HKDとは香港で使われる通貨である

HKDとは香港および、マカオで使われている通貨:香港ドルです。香港を英語名にするとHongKongになりますね。このHとKをとり、ドルの英語名であるDollarのDをとってHKDと表記するのです。香港には実質的な中央銀行が存在していないので、香港ドル(HKD)は香港金融監督局の監督の下、香港上海銀行、スタンダード・チャータード銀行、中国銀行の三行が発行している通貨です。そして最大の特徴は香港ドル(HKD)はアメリカドル(USD)の裏づけをもって発行されているおり、そのためアメリカドル(USD)とのペッグ制をとっているところです。ペッグ制とは2つの通貨の為替変動をある一定に保つ制度のことであり、アメリカドル(USD)との為替差益が発生しないことになっているのです。 この制度があるために香港ドル(HKD)はFX投資家に非常に人気の高い通貨になっています。

香港の国旗香港の地理情報

ドルペッグ制

HKD(香港ドル)はUSD(アメリカドル)とペッグ制をしています。これはHKDの価格をUSDに連動させるものです。香港ドル(HKD)はアメリカドル(USD)の裏づけをもって、香港上海銀行、スタンダード・チャータード銀行、中国銀行の三行から発行されているので、アメリカドル(USD)と同じ価値が認められているのです。そのためHKD(香港ドル)はUSD(アメリカドル)の間では 1USD = 7.75~7.8HKD の範囲のみで変動することが認められています。したがってUSDが上がればHKDも上がり、下がれば一緒に下がります。このためUSDHKDという通貨ペアは、為替変動リスクが非常に少なくなっており米国と香港の金利差(スワップ)を安定して受け取れるためFX投資家には人気の通貨ペアになってます。

米国の影響を受ける

香港は中国の一部ですが、1997年までのイギリス領の関係がいまだにのこってます。イギリスは香港が天然の漁港であることに注目し、貿易で儲けられる公算があったから中国から割譲しました。その後、香港は中国および東南アジアにおける中継貿易拠点として発展し、アジアのみならず、やがてはアメリカにも影響を及ぼすほどのものとなったのです。そのためHKD(香港ドル)は他の国の影響を受けやすい通貨でもあり、ドルペッグ制をとっているせいで米国の影響をモロに受けるのです

発行しているのは中央銀行ではない

香港には実質的な中央銀行が存在していません。そのため香港ドルは、イギリス系の香港上海銀行(HSBC銀行)とスタンダード・チャータード銀行(香港渣打銀行)、中華人民共和国の中国銀行と香港金融管理局が発行しています。これらの三行は香港ドル(HKD)を発行する際には、同額のアメリカドル(USD)を預託しなければいけないことになっています。つまりこの三行は香港ドル(HKD)とアメリカドル(USD)の為替変動リスクを抱えることになっているのです。ゆえにこの三行が為替変動リスクをかかえないためにも香港ドル(HKD)とアメリカドル(USD)には為替変動が起こらない制度・・・つまりドルペッグ制をとることになっているのです。

中国の通貨:人民元(CNY)にも影響を受ける

香港ドル(HKD)にもっとも影響をあたえるのは、もちろんドルペッグ制をとっているアメリカなのですが、もちろん地理的に近い中国の影響を受けることもとても多いです。これは中国の通貨:人民元(CNY)が流動性が低くなかなか取引できないからという理由もあります。閉鎖的で独裁国家である中国は、自国の通貨をコントロールできるように通貨:人民元(CNY)を外国人が自由に取引できないようにしています。そのため中国で何か動きがあると、中国の通貨人民元(CNY)の代わりに香港ドル(HKD)が買われることがあります。香港は貿易都市というカタチであるために、どうしても他国の影響を受けやすいのです。

かなり多くのFX業者がHKDを取り扱っている

香港ドル(HKD)は流動性こそそれほどありませんが、香港という貿易都市の特徴を反映して多くのFX業者で取り扱われています。通貨ペアが多いGFT、SAXOはもちろんのこと、くりっく365でも取り扱われています。特にドルペッグ制で為替変動がないUSDHKDというペアが一番多く取り扱われているのです。USDHKDのスワップ金利が高いところは、SAXO業者やヒロセ通商などがあるでしょう。

香港の金利

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初心者向け

中級者以上向け

個人的に使いたくない

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