FXで注目すべき要人発言から重要な情報を導き出せ
なぜ要人の発言が注目されるのか
FXをやるにあたって注意しなければいけないのは、為替相場に影響を当たるのは経済指標だけではないということです。それ以外にも大きな影響を与えるのが、各国政府や中央銀行、有名投資家などの重要ポストに就いている要人の発言です。なぜ要人の発言が注目されるのかといえば、そういった重要なポストに就いている人間の発言から 「これから政府はどうするつもりなのか」、「どういう考え方をしているのか」 といった投資家では知りえない情報をできるだけ導きだし、今後の投資を有利に進めたい投資家の心理が働いているからに他なりません。
例えば中央銀行の政策金利発表などは、金利自体はたいてい予想通りの結果が出るために、その次を予想するに当たって中央銀行の総裁の発言が注目されます。他にも2008年には未曾有の金融危機が起こって、ブッシュ大統領やオバマ大統領が何度も緊急会見などを行って、経済対策を打ち出しました。この発表で好感したり、悲観したりして相場が急変しました。また著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が、アメリカ株を買っているという発言をしたら世界中の株価が値上がりしたということもあります。世界にはその人の発言で、世界が動くほどの力をもった人物が存在しているのです。
どんな人間の発言が注目されるのか
どんな要人の発言が注目されるかはアメリカの政府機関に就いている人や、各通貨の中央銀行総裁、そして各国の大統領や首相などの発言が主なものです。だいたいの重要な発言はFX業者の経済指標スケジュールにのっているのでわかるはずです。情報会社であるFXプライム byGMOでは 「要人発言 ~相場を動かす一言~」 といった要人発言をまとめた専門のページを作っているぐらいですから。中でもアメリカの著名な人物である、大統領や著名投資家、大企業の幹部、政府役人の発言には特に注意しましょう。
ただし重要な発言というのは、上の人たちだけに限らず他の場合もあります。例えば2008年には アイスランドが通貨危機を起こして、アイスランド政府の発言に世界の投資家が注目をしました。普段はアイスランドなどほとんど注目されないのですが、有事の事態や予想外のハプニングが起こった場合などには、上の例にあてはまらない人物の発言に注目が集まることもあるのです。ですがFX業者の情報を定期的にチェックしていれば、ほとんどの場合見逃すことはありません。
発言が注目される主な役職
アメリカ
大統領、FRB(米連邦準備制度理事会)議長、理事、連銀総裁、財務長官
日本
日銀総裁、副総裁、財務大臣、財務長官、財務官
欧州連合(EU)
ECB(欧州中央銀行)総裁、理事
イギリス
BOE(英中央銀行)総裁
オーストラリア
RBA(オーストラリア準備銀行)総裁、財務相
ニュージーランド
RBNZ(ニュージーランド準備銀行)総裁
■有名投資家■
ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャース、ジョージ・ソロス(世界3大投資家)
■例外■
通貨危機、国家破産、戦争を行っている国の発言