雇用格差 : IT技術が進歩するほど格差が拡大

IT技術によって豊かになった生活

IT:Information Technologyは はいまや私たちの生活に欠かせないものになりました。各家庭には一家に一台ではなく、個人一人に一台のパソコン(パーソナルコンピュータ)をもつようになり、モバイル端末も発達し、世界中に連絡が取れるようになり、あらゆる情報が光の速さで手に入り、コンピュータで金儲けもできるようになりました。このように、私たちの生活のいたるところにIT技術が使われるようになり、IT産業が発展した1980年代には情報革命とも言われるほどの劇的な変化をもたらしてくれました。 これは 「農業革命」、「産業革命」に次いで 人類史上3番目の歴史的革新とも言われる劇的な変化なのです。

IT技術は未来へ

IT技術のおかげで仕事が楽になった

IT技術の進歩は目覚しく、コンピュータは情報の集計や計算といった作業においては人間など足元にも及ばない驚異的な能力を発揮しました。今や、お客の相手からお金の取り扱いまでコンピュータが担ってくれるので、さまざまな作業をコンピュータに任せることによって、単純な仕事をする必要が無くなり、人間は企画とか計画策定等の、人間にしか出来ない複雑な作業に専念できるようになりました。

しかし、それはかつてあったお茶組係、コピー係といった 「単純作業」 をするだけで給料がもらえた人間の職を奪ってしまうことでもありました。かの漫画会の巨匠:手塚先生が危惧したとおり、コンピュータやロボットで処理されるようになった 「単純作業」 にいた人間は、コンピュータのせいで仕事を奪われ、つまみ出されてしまうことになるのです。まさしく 「ロボットがおらたちから仕事を奪っていく」 時代がすでに訪れているのです。鉄腕アトムの舞台設定は2003年であったことから、かなりの部分で手塚先生の予想の通りになっているのです。今のIT業界で働いていくにはITパスポートのような資格が最低限ないとやっていけません。

IT技術のおかげで ”人” が必要なくなってきた

【人から機械に切替】
IT技術の発達によって企業は 「単純作業」 に人間を必要としなくなりました。そのために、1990年代にはロボットで充分こと足りる仕事しかしていなかった人間をことごとくリストラし、コンピューターを導入しました。いちいち雇用した後で教育をしなければいけなかった人間と比べて、コンピュータは一度導入して設定をすれば長い期間使える上に償却などの節税にも利用できるので大いに重宝されました。このことから味を占めた企業の多くは 「出来の悪い人間 < コンピュータ」 の構図ができあがり、21世紀になって景気が回復した後も不必要に人間を雇用することはなくなりました。後で、一時的に労働力が必要になったときには派遣社員とかアルバイト等の非正規社員を利用し、必要なくなったら切り捨てる経営に切り替えたのです。その結果、正社員は増加しなくなり非正規社員が増加する一因を作ることになります。

【人間には高い技術が求められる】
また 「単純作業」 にはコンピュータで充分なために、人間を雇用する場合には少なくともコンピュータより使えるレベルを要求するようになります。このために雇用される側の人間には、昔と比べて非常に高い技術が求められるようになりました。具体的には主流になったIT技術を使いこなせることが求められているのです。そのために教育格差によって満足のいかない教育しか受けられない人たちは、さらに雇用されることが難しくなっていくのです。

ITが発展すればするほど人間が必要なくなり
雇用が悪化する皮肉

IT技術によって勝ち組になる方法も増加している

【ITは勝ち組になる方法も変化させた】
IT技術による情報革命は格差を拡大させ、様々な人々から仕事を奪い、雇用を難しくしました。しかし情報革命はイギリスで起こった18世紀の産業革命(工業革命)にも匹敵する大いなる変革のために、勝ち組になる方法にも劇的な変化をもたらしました。

【昔の勝ち組になる方法】
高度経済成長時代において、勝ち組になる方法とはいい学校に入り、いい会社に入り、とにかくそこで出世して家をもつことと言われてきました。しかしその時代も情報革命において劇的に変化します。今やいい会社に就職することは困難となり、例え就職して出世できたとしても、会社の資産の大半は創業者一族と株主に配分され、労働者には還元されなくなりました。司法書士行政書士公認会計士 日商簿記 社会保険労務士 など ”金になる資格” を取得している人は手堅く自分でも稼いでいけますが、働いても働いても裕福になるのは株主だけで、労働者は金持ちになれなくなったのです。

【今の勝ち組になる方法】
現在はこの情報革命のおかげで、インターネットとパソコンという端末が個人にも行き渡るようになり、世界中のあらゆる情報を得ることができるようになります。そのため世界中の金儲けの方法が手に入るようになり、日本にも市場経済を利用した投資という方法が入ってくることになります。欧米において、金持ちになる方法である株式投資、為替取引、先物取引、ネットオークション、ネット商店、ネット広告など様々な方法が日本でも通用することになり、こういった方法を知った人が勝ち組になれる社会へと移行するようになっているのです。

IT技術によって勝ち組になった世界の成功者

【ビルゲイツ:世界1位の金持ち】
いわずと知れた情報革命の先駆者マイクロソフトの創業者。わずか30~40歳にして個人資産何兆円という天文学的な金持ちとなったIT長者。まさに情報革命のおかげで勝ち組になった人物の代表格。

【サーゲイ・ブリンとラリー・ペイジ】
世界的大企業となったGoogleの創業者。マイクロソフトが地盤を固めたIT産業に、インターネットの未知の可能性を切り開いた情報革命で新たに勝ち組になった代表格。

【BNFさん】
通称ジェイコム男。ジェイコム株のご発注のおかげで20分で20億円を稼いだカリスマ株トレーダー。主に楽天証券のマーケットスピードを使い、100万円の資産を10億、100億、200億と確実に増やし続けている株取引の神。

【カルロススリム:メキシコの通信王】
貧富の差が世界一激しいメキシコなどの中南米の通信を支配するメキシコ通信王。

【ロマン・アブラモビッチ:ロシア】
ロシアのニューリッチの一人(後述)。サッカー名門チェルシーのオーナーで有名。

【オリガルヒ:ロシアのニューリッチ】
1998年に国家破産したロシアにおいて、資産を外貨で保有しておいたためにロシア崩壊にも打撃を受けず、逆にロシアの資産を二束三文で買いあさり、ロシアの資産の大部分を所有することができたロシアの新興財閥。ロシア資産を大量に買うことができたため、ロシアがオイルマネーで発展すると莫大な利益を上げることができた国家破産におけるパイオニアたち。

・ ヴィクトル・チェルノムイルジン
・ レム・ヴャヒレフ
・ アレクセイ・ミレル
・ ヴァギト・アレクペロフ
・ ロマン・アブラモヴィッチ
・ アナトリー・チュバイス
・ ミハイル・フリードマン
・ ピョートル・アベン

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