実は少年犯罪は減少しており、反対に高齢者犯罪は増加 !最近の老人は!

実は少年犯罪はずっと減少傾向が続いている

高校生によるバスジャック事件、酒鬼薔薇事件、秋葉原無差別殺傷事件など、近年は若者による凶悪犯罪が増えた増えたと言われています。確かにこれらの事件だけを見ればおよそ一般の生活をしている人には想像しがたいような凶悪な犯罪行為を行なっています。しかし犯罪件数は本当に増加しているのでしょうか?法務省が発表している 「犯罪白書」 のデータを参照してみましょう。

上記は犯罪白書の中の少年犯罪の検挙人数を昭和40年代からグラフで表したものです。ご覧のように平成になる前こそ急激に上昇したものの、それから平成になっていくにつれてどんどん減少しているのです。最近の平成20年代にもなると、今までで一番低いということがわかっています。ハッキリ言って少年犯罪は減っているのです。もちろんこれには別の要因もあります。少子化によって子供の数自体が減っているためや、国が豊かになって貧困からの犯罪を犯すような人が少なくなったという理由もあるでしょう。しかしいずれにしても少年犯罪は減少傾向であることは紛れも無い事実です。

少年犯罪が増えたなぁ・・・と感じるのは、おそらくメディアの発達によるものです。現在ではメディアの発達によって日本中どこで事件があったもの即日にそれをニュースで知ることができます。しかしほとんどの人は身の回りで凶悪事件は起きていません。ハッキリ言って昭和時代のほうが圧倒的に日本各地で凶悪事件が起きていました。しかしメディアが発達してなかったためにそれを知らず、昔はよかったと錯覚しているだけなのでしょう。さらに付け加えるならマスコミの偏見に満ちた報道もあります。マスコミは事実を伝えるのではなく、とにかく世間が食いつくような話題を作ります。とかく少年犯罪が起きれば、とにかく少年が悪い、少年が熱中するアニメやゲームが悪いという ”悪者” を作って、視聴者の関心を引くような番組ばかりを作っています。こんな阿呆な番組ばかり見ていると、そのような錯覚を覚えてしまいます。

本当に増加・凶悪化しているのは高齢者犯罪

実を言うと若年層ではない世代で犯罪件数や検挙件数が増えているところがあるのです。それが高齢者世代です。内閣府が発表している 「高齢社会白書」 のデータを参照したのが下の図です。ここ10年を見ると高齢者の検挙人員ではなんと2.5倍、犯罪者率では2倍と急激に増加しているのです。さらにその内訳を見てみると窃盗犯が71.4%と7割を超えていることがわかり、盗人猛々しいふざけた老人がかなりいるのです。他にも粗暴犯の割合も多く、人の迷惑を顧みずに自分の我欲を押し通して、他人や地域社会に大迷惑をかけている困った老人も増えているのです。もちろんこれは高齢者社会で老人の数が増えたこともありますし、経済的に困窮していたり、孤独になっていたりする老人による感情の爆発という理由もあるのでしょう。しかし事実は事実です。

あなたの周りを見てみましょう。凶悪少年犯罪よりも盗人老人や粗暴な老人のほうがいるのではないでしょうか?サービス業界の店員の話を聞くと、大概クレームをつけてくるのは老人だそうです。若者にも粗暴な奴もいますが、注意すると結構聞き分けが良いそうです。しかし老人は聞く耳を持ちません。ドライバーでも譲り合いの精神がないのは若者よりのシニア世代のほうが多く、その挙句に事故を起こすのは圧倒的に老人世代です。保険業界の人も若者の事件現場より、老人の事故現場のほうが圧倒的に疲れるようです。相手の話を聞かずに自分の都合ばかりを押し通す人ばっかりだそうです。

古代エジプト時代の壁画には 「最近の若者はどうしようもない」 という若者の態度や姿勢を嘆く言葉が使われてきましたが、今のこの時代においては少々その指し示す方向が違ってきているようです。今の時代では、態度や姿勢を嘆く方向は老人のようです。 「最近の老人はどうしようもない!」 今度もそういった困った老人が増えていきそうです。

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