絶対格差:世界一の金持ちはカルロス・スリムでもビル・ゲイツでもない
他人のお金を気にする先が世界一の金持ちのこと
お金のことを考えると、どうしても他人のことを気にしてしまうのは人情。そしてその行き着く先が世界一の金持ち、富豪は誰なのかという疑問です。普通の会話ではあまりお金のことを切り出せないのでこういうことは聞けないものです。そういった金持ちランキングはフォーブス誌の世界長者番付・億万長者ランキングに記されています。日本では税金密告のための納税者番付が中止になってしまいましたが、フォーブス誌のランキングは今でも実施中です。以下が日本・世界の2011年のランキングです。
国別では、日本26人、アメリカ413人、中国115人、韓国16人、ドイツ52人、フランス14人などであり、アメリカがやはりダントツですが、21世紀になってから中国がどんどん台東し、今や日本を大きく引き離しています。ココ以外にも有名なグーグルの創業者ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが24位、アップルのスティーブ・ジョブズは110位、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグは52位になっています。TOPにはマイクロソフトやオラクル、ウオルマート、ミタルスチールといった超有名企業のてっぺんに立つ人がいますね。
また日本では森トラスト社長の森章やセブングループ名誉会長の伊藤雅俊、任天堂の山内溥相談役などの重鎮が名を連ねていますが、グリーの田中良和、楽天の三木谷浩史、スタートゥデイの前澤友作などの新鋭IT企業の創業者も躍進しています。だんだんとIT業界の躍進が産業界を塗り替えている事実が確認できます。また、いろいろ問題を起こし続けている武富士やアコムやアイフルといった消費者金融の奴らがようやく消えて行っていることもわかります。あれだけ多重債務者を作っておきながら、これだけ金をかき集めている消費者金融はロクな奴らじゃありません。
実は影の世界一億万長者は別にいる、それは独裁者
上記のランキングから、世界一の金持ちはメキシコの通信王カルロス・スリム氏であることがわかりました。その資産6兆円超え!100年ほど前の石油王にしてロックフェラー財団を作った、ジョン・ロックフェラーは今の価値にして30兆円を支配していた事と比較すればやや少ないですが、それでも天文学的な金であって、想像すらできませんね。これは2011年のランキングですが、ここ10年近くはこのカルロス・スリム、ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットの3人がTOP3を独占しており、彼らこそが世界一といえる金持ちなのです。
ですが、世界にはやはり影の金持ちがいるにはいるもんです。影ということでどれくらいなのかはわかりませんが、アメリカのケネディ家みたいなところやヨーロッパのロスチャイルド家やハプスブルグ家の末裔や王族、アラブの石油を掌握する中東の王族、台頭する中国の共産党幹部、独裁国家の支配者などが一番怪しく、相当持っていると思われます。なにせ権力を掌握しているレベルから、税金などを自由にできるやりたい放題の立場ですから、民間の金持ちよりもすごいです。その資産が実際に公にされることがたまにあります。国家が崩壊したときです。
2011年は中東・北アフリカで革命が相次ぎ、チュニジア、リビア、エジプトなどの独裁者が追放・処刑されました。その時に独裁者である彼らの隠し財産が明らかになったのです。国家そのものを支配している人の資産はこういう時でないと明らかにされません。例えばリビアのリビアの故カダフィ大佐です。推定資産は2000億ドル(約15兆2000億円)で、フォーブス長者番付2連覇のカルロス・スリム氏の633億ドル(約4兆8700億円)の3倍以上という圧倒的な金額を保有していたことが明らかになっています。大佐の資産は、各国の銀行や証券類、さらには金塊などを含めれば推定で15兆円あるとされていました。リビア国家が保有している金塊144トンも独裁者ゆえに個人財産のように扱われて6000億円以上の価値。そして中東の指導者にありがちな油田の権利や、その他の産業の権利も財産であり、全部ひっくるめると15兆円を超える資産であったということです。国家の資産を民間の人の資産と比較するものなのか?という疑問もありますが、独裁者にとっては国そのものが自分のものと考えているような奴らばっかりです。エジプトのムバラク元大統領も、イギリスやアメリカやタックスヘイブンにある資産が数兆円あったのです。先進国の支配者一族か、もしくは国家の独裁者こそが世界一の金持ちなのでしょう。あ、北朝鮮は知りません、けっこう持ってるでしょうが国家そのものが貧乏ですからね。