FXの住宅着工件数は好景気のシグナルを見られる

住宅着工件数とは

FXを取引する際に、相場には様々な経済指標が影響しています。住宅着工件数もそのひとつです。この住宅着工件数は文字通り、その月に建設が開始された新築住宅戸数を示す統計で、一戸建て・集合住宅の区別、地域別の区別で発表される住宅投資の指数です。特に2007年のサブプライムローン問題は、アメリカの住宅バブルの崩壊から始まったために、アメリカの住宅市場の状況を表す指数として注目が集まっています。

ただしこの住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算したベースで発表されます。その上一戸建て・集合住宅の区別、地域別の他に東部・西部・北東部・中西部と様々な分類別で発表され、さらに天候に左右されやすく月次の変動がかなりある指標でもあります。そのため単純な数字だけではなく、前回前々回などの数ヶ月のデータをもとに移動平均をとるなどの長期的な分析をしないとトレンドがつかみにくい指標とも言われています。

住宅着工件数の注目度

アメリカの住宅市場を示す指標である住宅着工件数は、アメリカの住宅価格の状況を判断する指標として新築住宅販売件数・中古住宅販売件数とともに注目されています。しかし上記でも説明したように、この指標は天候に左右されやすく月次の変動がかなりある指標なので注目度はあまり高くないとされています。事実、この指標が発表されたときに為替相場が激変するといったことはほとんどありません。

ただし、この指標は好景気へのシグナルを示すことがあります。この指数がよい結果を出すと、住宅投資が活発する → 家具・電気製品への波及効果が大きくなる → 景気がよくなるという流れになっているのです。しかし指標のブレが大きいために単純に個別の数値だけでは判断できないため、数ヶ月にわたってこの指標がよい結果を出すことが好景気へのシグナルといわれています。

注目度 : ★★★(3)
発表日 : 毎月15日頃
ポイント:数ヶ月連続でよい指数を出すことが好景気へのシグナル

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