ZAR (南アフリカランド) とは高金利通貨でありGold相場との相関性も強い

南アフリカ共和国の詳細データ

正式名称 南アフリカ共和国 (Republic of South Africa)
人口 4,740万人
面積 122万km2 (日本の約3倍)
首都 プレトリア
宗教 キリスト教、ヒンズー教、イスラム教
主要産業 農業、鉱業、食品、製鉄、化学、繊維、自動車
名目GDP 2,395億3,100万(2005年)
一人当たりのGDP 5,050USD(2005年)
実質GDP成長率 4.87%(2005年)
インフレ率 3.4%(2005年)・・・現在とんでもなく10%以上のインフレ
失業率 26.6%(2005年)・・・現在は30%以上

ZAR (南アフリカランド) の特徴

ZARとは南アフリカで使われる通貨である

ZARとは南アフリカといって、主にアフリカの南端に位置する南アフリカ共和国、スワジランド、レソトで使われる共通通貨です。ZARと表記されるのは Zuid-Afrikaanse Rand からきています。1961年、英連邦から脱退し共和制に移行し 「南アフリカ共和国」 が成立した時にこの通貨であるランドが誕生しました。最近は隣国であるジンバブエが兆の単位を超えるハイパーインフレに悩まされていることから、信用力のあるZARが裏で使われています。

南アフリカ共和国の国旗南アフリカ共和国の地理

人気の高金利通貨

ZAR(南アフリカランド)は非常にマイナーな通貨でしたが、FXブームが起こる頃と同時に約10%という高金利が話題を呼んで、FX投資家の間で大人気となりました。南アフリカの政策金利は10%以上になり主要国に比べると圧倒的に高く、スワップ金利が非常高いということでスワップ投資家に特に人気です。それまで一番の高金利であったNZD(ニュージランドドル)から流れた人たちもかなりいます。セントラル短資FXFXプライム byGMOなどの長期投資のFX会社ではZAR投資のアンケートで ”買い” の割合が8~9割を占めるなど大人気です。そのためほとんどのFX業者がZARを取り扱っています。

資源国通貨でもある

ZAR(南アフリカランド)の魅力はなにも高金利だけではありません。ZAR(南アフリカランド)を発行している南アフリカ共和国は非常に鉱物資源に恵まれた国で、この資源が南アフリカ共和国の経済を支えています。そのためZARは資源を持っている国の通貨ということで資源国通貨としても知られています。特に21世紀になってからは中国・インドなどの需要が増加したために、世界中で資源価格が高騰し、南アフリカ共和国の追い風となっています。鉱物資源では金、ダイヤモンド、マンガン、クロム、白金が産出されており、特に金(GOLD)は世界一の生産量を誇っています。そのため金相場と密接な関係をもっています。

潜在的な能力を秘めているVISTAの一角

ポストBRICsといわれる新興国の成長株を称したVISTAの “S” が南アフリカ共和国を指しているように、南アフリカ共和国は将来を嘱望されている新興国の1つです。南アフリカ共和国はその豊富な資源を活用してかなりの経済成長を遂げてきました。2000年以後の経済成長は2~3%を達成しており、ムーディーズやS&Pが南アフリカのソブリン格付けを投資適格に格上げしていることから同国への投資も増大しています。その経済力と近隣諸国への影響力を認められて2010年にはサッカーW杯が開催されます。

ZAR (南アフリカランド) のリスク要因

商品相場、特に金(GOLD)に影響をうける

南アフリカ共和国は非常に鉱産物に恵まれた国でダイヤモンド、金、プラチナといった資源の埋蔵量がトップクラスです。しかしこういった資源に依存した経済状況となっているため、ZAR(南アフリカランド)は金をはじめとした商品価格の影響を受けることがあります。特に金やプラチナなどは産出量が世界一位であるためかなりの影響を受けています。特に最近は ”質への逃避” ということで金が話題となることが多くなり、必然的にZAR(南アフリカランド)に大きな影響を及ぼします。

インフラがかなり未整備である

南アフリカ共和国はアフリカの中でもトップクラスの経済大国となっていますが、インドと同じようにかなりインフラには未整備のところがのこっています。2008年には国家規模で大規模な電力不足が起こってしまい、大きなリスク要因となってしまいました。しかもその電力不足が数週間にわたって続いたことからも、南アフリカ共和国のインフラ水準が低いことを露呈してしまい、各国で南アフリカ共和国への信頼がゆらいでしまったのです。2010年のサッカーW杯の会場が未整備であることから、大きな不安要素になっています。

マイナー通貨ゆえの流動性の少なさ

南アフリカ共和国はアフリカの中ではトップクラスの経済大国ですが、世界的にみれば端っこの小さな国にすぎません。そのためZARはマイナー通貨とされており、流動性はよいものではありません。ZARのスプレッドがかなり広くなっているのも、流動性が悪くて調達コストがかかってしまうからです。それゆえ、一旦下落すると商いが薄いことで一気に暴落します。その暴落率は他の高金利通貨であるNZDやTRYよりも圧倒的に大きいものです。サブプライムローン時にはたった1日で10%も暴落しました。先進国の通貨で10%も変動することを考えれば、ZARのリスクの高さがわかるでしょう。

金利動向が予想どおりにならない

ZAR(南アフリカランド)の魅力はもちろん10%のもなる高金利です。そのため南アフリカ中銀の政策金利発表には大きな注目が集まります。しかも南アフリカの金利発表は事前の市場予想をよく裏切ることでも有名であり、予想もしなかった結果が出ることがかなりあります。利上げを予想していたのが利下げだったり、据え置きを予想していたのが2%もの利上げだったり、夜発表するのが急遽昼に発表されたりと予想外です。先進国ではこれほど予想が外れることはないのですが、そこが新興国のリスクということです。そのため予想外の金利発表が相場に大きな影響を与えます。

ZAR (南アフリカランド) の政策金利

南アフリカ共和国の政策金利動向

ZAR(南アフリカランド)の政策金利は諸外国よりもかなり高めに設定されています。これは南アフリカも新興国共通の悩みであるインフレが起こっており、そのインフレが10~20%にもなるために高金利政策で抑制しようとしているのです。トルコほどの悪性のインフレではないですが、近頃はまたインフレ見通しが著しく悪化しているとして段階的に政策金利を引き上げています。2008年の金融危機においては高金利国であるニュージーランドが5%、トルコが10%以上もの大幅な金利引き下げを行いましたが、南アフリカは一番金利引下げが一番小さかった国であり3%ほどにとどめていました。そのため今後も高金利の状態が続くでしょうが、それは高いインフレが国内で続いていることの裏返しでもあります。

ZAR (南アフリカランド) の投資情報

南アフリカランドの相場情報:暴落幅が大きい

高金利通貨というのはその性質上、低金利の通貨を借りて高金利通貨を買うというキャリー・トレードがされやすい傾向があります。それは投資資金が順調に入ってくる反面、リスクが明確化すると一気に資金が引き上げられて暴落しやすい性質に帰結します。その例に漏れず、南アフリカランドも暴落しやすい通貨です。下図は2000年からの15年間のZARJPYの相場チャートを示したものです。他の通貨と比較して数値が小さいのは1通貨の価値が小さいからです。リーマン・ショック時では19.75から7.71まで暴落しましたが、これは実に60%下がったことになり、ドル円で言えば100円が40円になるようなものです。すさまじい下落であったことがわかります。

南アフリカランドはトルコリラより下がりやすい?

実は南アフリカランドは暴落幅が大きく、オーストラリアドルやニュージーランドドルはおろか、より高金利でリスク要因もあるトルコリラよりも暴落しているのです。単純にマネースクエアのトラリピでスワップをもらいながら耐え続けたとしても、レバレッジ2倍では耐えきれるものではありません。ほとんどレバレッジ1~1.5倍くらいでの運用でしか現実的でなく、南アフリカランドはレバレッジをかけての長期投資にはあまり向いてません。南アフリカランドよりトルコリラへの投資がまだよいと言えるかもしれません。もちろんどちらもエマージング通貨というリスクが高い通貨であり、豪ドルやNZドルよりはるかにハイリスク投資であることを十分理解してから投資しなければなりません。

専用投資情報を配布するFX業者がない

南アフリカランドは上記のようにリスクが高く暴落しやすい通貨です。2000年代後半からいろいろなFX業者が高金利通貨として謳って南アフリカランドを導入してきましたが、それから大きな下落が続き、南アフリカランドに投資している人はあまりよい成績を出せていません。それが影響しているのか、それともアフリカの南端という遠さで情報が入りにくいのかはわかりませんが、専用の投資情報を配信しているFX業者がありません。南アフリカランドを取り扱っているFX業者は数多いですが、高金利であればより金利の高いトルコを押したり、リスクが高いためあまり薦められないのもあって、情報サービスが少なく投資を見極めることが難しいのです。

ZAR (南アフリカランド) の祝祭日

1月1日 元旦
3月21日 人権の日
4月9日 グッドフライデー
4月12日 家族の日
4月27日 憲法記念日
5月1日 メーデー
6月16日 青年の日
8月9日 婦人の日
9月24日 文化遺産記念日
12月16日 和解の日
12月25日 クリスマス
12月26日 親善の日
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