グリーンファンドとは次世代の太陽光や風車など自然エネルギーに投資する投資信託
グリーンファンドとは
グリーンファンドとは、現在の石油や石炭のような化石燃料に取って代わる太陽光(ソーラー)や風力などの自然の力を使った次世代のエネルギー事業へ投資する次世代ファンドです。ご存知のとおり、現在人類が頼り切っている化石燃料は、近い将来枯渇します。そんな時代に備えるために半永久的かつ環境汚染のない太陽光や風車などのクリーンなエネルギーに注目が集まっています。もうすぐ人類は化石燃料には頼れなくなり、こういった自然エネルギーへの依存が始まるのです。そのエネルギーにいち早く投資をすることで、現在のオイルマネーを掌握するように、将来確立したクリーンエネルギーを掌握することができるようになります。グリーンファンドは未来のオイルマネーになる可能性がある有望な投資先なのです。
グリーンファンドのメリット・デメリット
グリーンファンドとは太陽光発電(ソーラー発電)や風力発電事業などの次世代エネルギー事業への投資が主なので、化石燃料が枯渇し次世代エネルギーの時代になれば確実に儲かるといってもいい投資先です。エネルギーというのは、文明社会になった現代においてはなくてはならないものです。今の生活も火力発電システムや中東やカナダ、ベネズエラからの原油によってなりたっており、これらの元締めである油田王などは世界的な富豪(世界の勝ち組)となっています。そんな金を生む原油の代わりとなる、次世代エネルギーを抑えることができれば、将来の世界の勝ち組へとなれるでしょう。また太陽光発電(ソーラー発電)や風力発電は、火力発電の汚染や原子力の恐怖といったものとは無縁のクリーンなエネルギーであるので、社会的な信頼を得て事業は発展し続けていくことでしょう。太陽光や風力といった自然の力を利用しているので、半永久的にエネルギーを作ることができ、化石燃料のような枯渇してしまう危険性などありません。
しかし、原油が枯渇し太陽光発電(ソーラー発電)や風力発電が主流になるのは、残念ながら相当先であると言わざるを得ません。原油はなくなり続けているとはいえまだかなりの埋蔵量がありますし、ブラジルなどで大型の油田発見もあって枯渇するにはまだ数十年以上かかるといわれています。
そして残念なことですが、日本では欧州とは違い環境促進事業についての理解や評価が低いままです。理解がされず、評価が低いままだとあまり資金が集まらずに開発がかなり遅れることが予想されます。ただでさえ、このようなエネルギー開発には時間と資金がかかるのですが、日本政府は主だった支援策を出していません。クリーンエネルギー先進国のデンマークが電力の数十%を風力発電で補えるのに対し、日本はいまだに1%も超えられず、あまつさえ風が吹かない街に、”回らない風車” を作る始末です。したがって実質的なリターンが出るのは相当先になることが予想されるために、グリーンファンドへの投資は数十年単位で見ることが必要な長期的投資になっています。
【グリーンファンドのメリット】
・ 社会貢献に投資できる
・ 次世代エネルギーへの投資
・ 次世代エネルギーへの投資は名誉なこと
・ 環境汚染の無いクリーンエネルギー
・ 枯渇することの無い半永久的エネルギー
【グリーンファンドのデメリット】
・ クリーンエネルギーへの理解や評価が低く、資金が集まりにくい
・ 日本政府はたいした応援をしてくれない
・ まだ十分な発電ができない
・ ”回らない風車” のおかげで悪いイメージ
・ 化石燃料は当分もつので、リターンが出るには時間がかかる
・ コストはやや高め
グリーンファンドは
次世代のエネルギーを掌握できる金の卵・・・かも
グリーンファンドとSRIファンド(エコファンド)の違い
SRIファンド(エコファンド)とは日本語で「社会的責任投資」という意味を指すファンドであり、地球環境対策をしている企業や環境にやさしい制度を出してエコを強調している会社に投資するものです。これに対してグリーンファンドは太陽光や風力発電などの自然の力を使ったクリーンエネルギー事業への投資です。この2つは同じように扱われていますが、厳密には違うものです。SRIファンド(エコファンド)は信頼ある企業への投資ですが、グリーンファンドはエネルギー事業限定への投資です。分野別に言えば、SRIファンド(エコファンド)は幅広いものをさすのでグリーンファンドはSRIファンド(エコファンド)の一部ともいえます。
このような違いが起こるのは、やはり日本にはまだ環境活動への取引が積極的に行われておらず、認識が低くなっているままだからともいえます。しかし逆に考えれば、まだあまり皆が注目していない盲点ともいえます。こういった環境活動の評価は時間がかかるとはいえ、将来確実に広まっていきます。時代を先取りしてみるのもいいかもしれません。
グリーンファンドに投資するにはどうやるか?
現在、太陽光発電や風力発電事業に投資するグリーンファンドはいくつかの会社より募集されています。それぞれ募集内容や投資対象は違いますが、みなさん投資というよりもエコ活動の一環として参加されている方が多いようです。具体的には 「おひさまエネルギーファンド株式会社」 「株式会社グリーンファンド」 「株式会社自然エネルギーファンド」 などがあります。だいたいの運用期間が10年から30年以上とかなりの長期を見据えた投資になっています。確かに現在の日本では環境活動があまり活発になってませんので、時間をかけることは大切です。
株式会社グリーンファンド
もうひとつのグリーンファンド
グリーンファンドには、太陽光や風車への投資のほかに、電力節約への寄付活動というものがあります。これは毎月の電力を5%増しにして、その5%分を環境活動へ寄付するものです。これは上記のグリーンファンドと同じ名前ですが、全く違うものです。
おひさまエネルギーファンド株式会社や株式会社グリーンファンドがやっているのは投資信託への ”投資” ですが、北海道グリーンファンドなどがやっているのは環境活動への ”寄付” です。投資と寄付では全く違いますね、同じ環境活動へお金を出すことまでは一緒でも、投資の場合は環境活動が順調なら分配金が還ってきます。しかし寄付の場合は、成功しようと失敗しようとお金は戻ってきませんね。損得関係なしに環境活動へ協力したい人ならいいでしょうが、投資としてお金を出すつもりの人は間違えないようにしましょう。
なお、同じ名前で間違えやすいのでファンドに投資したいときは ”株式会社” であることを、寄付をしたいなら ”NPO,NGO法人” であることを確認しておきましょう。
投資のグリーンファンド | 寄付のグリーンファンド | |
やっている所 | 「おひさまエネルギーファンド株式会社」 「株式会社グリーンファンド」などの株式会社 | 「北海道グリーンファンド」や 「きょうとグリーンファンド」のNPO団体 |
形態 | ファンド(投資信託) | 寄付 |
投資対象 | 太陽光や風車 | 環境活動全般 |
リスク | 元本割れ、マイナスリターン | リスク自体ない |
リターン | ○ | × |
【寄付活動のグリーンファンドをやっている団体】
◆北海道グリーンファンド (北海道)
◆自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP) (東京都)
◆東京・生活者ネットワーク (東京都)
◆「自然エネルギー促進法」推進ネットワーク(GEN) (東京都)
◆気候ネットワーク (東京都、京都府)
◆WWF JAPAN (東京都)
◆国際環境NGO FoE Japan (東京都)
◆クリーンエネルギーライフクラブ(CELC)(神奈川県)
◆ちがさき自然エネルギーネットワーク (神奈川県)
◆ソフトエネルギープロジェクト(SEP) (神奈川県)
◆中部リサイクル運動市民の会 (愛知県)
◆エコプランふくい (福井県)
◆きょうとグリーンファンド (京都府)
◆再生可能エネルギー推進市民フォーラム西日本(REPW) (福岡県)