プロフィール:私のうつ病闘病と投資経験

この記事では私個人の鬱病になった原因。

そしてうつ病を患いながらどのように投資してきたのかをお伝えします。

うつ病の原因と悪化

はじまりは在学中

もともと性格が引っ込みがちでコミュ障だった私もそれなりの学生生活を送っていました。

しかし時はリーマンショック。一度取れた内定が覆される内定取り消しといったことがあちこちで行われている中、当時の私も同じ状況下に有りました。そして家庭の事情に大きな転機が起こり、借金を抱え、心もとない暴言・罵言を毎日のように浴びせられ、精神に限界が訪れ、うつ病になりました。まぁこの辺はよく聞く話かもしれません。

一応卒業はしたものの、卒業研究は教授のお手伝いだった院生の方に大半をやってもらうというクズっぷりで、教授もそんな私を気遣っていたのか無理なツッコミはしませんでした。

しかし学生という看板をおろした私に残ったのは、うつ病と、無職という状況。勉強も求職活動もしていない状態だったのでニートであり、うつ病ニートひきこもり状態に陥りました。

精神科医ってヤバイ

うつ病になったからには治療です。

当然精神科のある病院に通院し治療を受けることになりました。しかしここの医者がやばかった・・・診察時間実に10数秒、「おくすりだしますか?」で「Yes or No」で診察が終わるという超短縮作業。

こちらの症状判断や、病状の進行度合いなどの判断はこちらに丸投げ。鬱状態を経験している方ならわかりますが、『そんな判断力などない!』状態ですので「Yes」としか言えず。薬の効果や相性、副作用などの情報など殆どないまま飲み続けました。

結果、薬の相性は全然合っておらず副作用が多発し、肝臓の数値が異常値を出すまでに身体機能は悪化。たまらず病院を変えますが、変えた先は「日本の精神科は遅れている」と小1時間わけのわからないウンチクを語りだすこれまたハズレ医者。今でこそ精神病治療は良くなってきていますが、10年の前のしかも地方医院だとそういった患者を全然見ない医者がけっこういたのです。

普通ならさっさとセカンドオピニオンというところですが、病気とさらなるダメージで心身ともに疲れ切っていたためにそれもできず。正直なところ通院していて病状が悪化しました。結局数年後に話を聞いてくれるお医者さんに出会えました。

投資をやっては負ける日々

うつニート状態になった当時は少しは求職活動もしました。

しかしうつ状態なのが丸わかりなのがあってどこも撃沈。次から次に駄目な経験が続くとどんどん自分の自信や自尊心といったものが壊れていき、ひきこもり状態の一因になっていきました。

そんな状況で思ったこと。

「PCだけで稼げないか?」

誰もが思うことですが、当時の私にはそれしかなかったので一日のうちの起き上がれる数時間ずっとネット検索。結果的にサイト運営と投資についての興味がわきました。

見つけたのは「株」「FX」。在学中に株投資をちょっとやっていたので仕組み自体は知っていましたので、残りの貯金をつぎ込んでのFXトレードをやりました。

結果、大勝利で億達成!

・・・なんてことありません。負けました。フツーに大敗北です。

大敗北をすると人ってだいたい同じ行動を取ります。「聖杯探し」です。一日中ネットを検索しまくって ”1ヶ月で30万円”、”このツールで1年で1億”、なんてものをなけなしのカネでいくつか買ったりもしました。しかし勝てるものなど存在せず、さらなる負けを重ねました。この頃が鬱と負けたショックで一番辛かったです。

思い返してみますと、うつ病のときに投資で負けると症状が悪化したように感じました。

何かに出会ったわけではない。地道に続けた

しかしサイト運営での小金が少しずつ入ってきていたために地道に継続をしていきました。負けたり買ったりを繰り返し、負けた理由をノートに書き込み、勝ったときのチャートを印刷して「なぜ勝てたか?」を自分なりにまとめていきました。

いきなり勝てるようになったわけではありません。少しずつ変わっていった感じです。

それから少し経過して、ある変化が起きました。

アベノミクスです

円安とゲーム株で資産増加

ご存知の通り2012年自民党政権が返り咲き、安倍首相が行ったアベノミクスと呼ばれる経済政策により、それまで地を這うようだった株価が反発、円高から円安となりました。

このとき私はドル円が90円以下のときに外貨投資やFXでの円売りポジションを持っていたために、アベノミクスで飛躍的に資産が増加しました。一時120円まで円安が進行していたので、ドルを持っていただけでも資産が1.3倍になるわけです。

さらに運のよいことにSNSゲーム株バブルが到来。ガンホーやミクシイといったゲーム株を多少なりとも保有していたために爆発的な資産増加が起こりました。

具体的に言えば100万円くらいもっていたガンホー株が2000万円にまで化けたのです。その元手となった100万円はサイト運営やFXなどて地道に少しずつ稼ぎためていったものです。聖杯などではありません。

まぁ欲張って利食いチャンスをのがしたために最終的には1500万円ほどで終わってしまったので、一気に20倍になったわけではありません。

うつ病には長期投資がよかった

いろんな投資法を試してきましたが、メンタルが重要と言われる短期トレードにおいてうつ病患者がやることは自殺行為に等しいことでした。

実際に損失が拡大したときは動機がひどくなり、負けたときは人生終わったような絶望感でいっぱいになったものです。

考えてみれば当然ですね。

結果をみれば、成功した投資というのは株式のバイ&ホールド、FXの低レバレッジ買いホールド、投資信託の積立投資など、日々の値動きに惑わされずに長期的に利益を出す手法ばかりです。

もちろんメンタル復調の後に、FX短期トレードやバイナリーオプションなどでも利益を出せるようになってきましたが、メンタル不調のときにわざわざやるものでもないです。