FXで負けている人がやっていること

有り金全額つぎ込んだり、ハイレバすぎたりしてる

FXはあなたの大切なお金を利用する投資方法です。もし、失敗したらお金を損することになりますから後で後悔しないように持ち金を全額つぎ込むギャンブルのような方法をやってはいけません。たまにFXで全財産を失ったとかいう人がいますが、そもそも有り金を全部つぎこむこと自体がおかしなことです。FXに入れる資金は余裕資金で、すぐに使う予定がないお金なのは当然です。それなのに生活費までつぎ込んで、ひどい人では借金したりしてやっている人までいます。そういった方は成功した例がありません。なぜなら相場動向が気になりすぎてストレスで体ボロボロになり、結局勝てずに失業したり、破産したりするからです。まずは余裕資金で、最悪なくなっても日常生活には問題ないってお金でやる。基本です。

FXというのは高いレバレッジをかけて行う信用取引であり、レバレッジをかけるほどハイリスクハイリターンになります。FXをやる理由の最大目的はお金儲けですから、そもそもそんなにお金に余裕があるわけではない人が多いです。そのため小額資金でハイレバレッジをかける取引は、全額失うか大儲けできるかの博打的取引を好む人が多いですが、結局そういった人はレバレッジを使いこなせていない事が多いのです。レバレッジが高かろうが、低かろうが、勝敗を決めるのは結局投資戦略であり、トレンドがどちら向きなのか、リミットとストップはどこなのか?それをきっちり決め手やるのが当然なのにそれすらせずに丁半博打のハイレバ取引をしている人が多いです。まずは勝てる戦略が先で、その勝ちをリスクをとってリターンを大きくするのがハイレバレッジなのです。戦略なしのハイレバレッジは負け組の典型的パターンです。

高金利通貨の買いばっかりやっている

FXの魅力は為替差益だけでなく金利の高い通貨をもっていると入ってくるスワップ金利です。ある程度の量の高金利通貨をもっていれば、何もせずにお金が入ってきてスワップ金利だけで生活ができる理想の状況を作ることができます。

それはそれでよいのですが、どうも高金利だけ目がいってリスクのことを考えていない人が多いです。高金利通貨というのは魅力が高いために必然的に買いが多く集まります。それはロングポジションが貯まるということですから、ヘッジファンドがそのロングのストップを狩るために投機的な売りを仕掛けてくるのです。それゆえ下落幅が通常の通貨よりもはるかに大きくなります。リーマン・ショック時には高金利通貨はのきなみ50%近く下落しました。半分の価値になってしまったのです。しかしその後また上昇していったのです。ストップ狩りが目的の暴落ですね。この下落から分析できるように高金利通貨の長期ホールドは最悪50%下落にも耐えられるようなレバレッジにしておかなければいけません。つまりレバレッジ2倍以下、多少ロスカットされるリスクをとっても3倍ぐらいです。それなのに高金利通貨暴落で大損した人というのは、レバレッジが10倍とか20倍になっていたのです。高金利通貨の買いをやるなら、低レバレッジに徹すること。もしくは両建をしたり、ストップ注文を入れてリスク管理をしておくことが必須です。それすらないのに高金利通貨をハイレバレッジでやるのは死刑宣告を時間をかけて待ってるようなもんです。

損切りしないで大損する・・それを反省しない

言うまでもありませんが、損切りしてない人は勝てません。ポジションが-3万の含み損を出していて、それを認めたくないがためにストップ注文を入れなかったり、逆指値をずらして、結局暴落の底で-10万とか-20万とかで切ってしまう・・・。そんなパターンで損する人も実に多いです。上記の高金利通貨買いで大損した人などまさにそれでしょう。恐怖心から底で切ってしまったり、証拠金が耐えられなくて強制ロスカットされてしまったりする人もいますが、結局はどっちもいっしょです。

高金利通貨の最大の暴落幅は50%ほどです。南アフリカランドやトルコリラのようなマイナー通貨ではそれを超えて70%に達することもあります。リーマン・ショックからトルコリラ円は95円から40円に下がりました。レバレッジ2倍でも耐えられなかったかもしれません。(金利は考慮せず)。スワップ金利が毎年入ってくることを考慮しても、レバレッジ2倍以上のポジションでは必ず逆指値:ストップ注文を入れておくべきなのです。こればっかりは私や誰かが言うよりも、身を持って体験したほうがわかるでしょう。FXを始めた人は超人でもなければ、誰でも一度はポジションをホールドしっぱなしで損切りしなかったことを後悔する時が来ます。そこで反省して次から損切りを入れることを徹底するか、誰かのせいや見ないことにして同じ失敗を繰り返すことになるかが、勝ち組負け組の分かれ道です。もちろん負け組がどんな行動をするのかは説明するまでもないでしょう。

「クロス円が暴落してロスカットされたのは日銀が介入しなかったからだ・・・介入しなかった日銀が悪い!俺のせいじゃない!」 これ、負け組の遠吠えです。私もこう思って自分の取引を反省しなかった時期がありました。負けを認めるのは非常に辛いことですが、それを体験して乗り越えなければ成功はありません。

恐怖心を抑えきれず、底で売り、天井で買いをしてしまう

底で売り、天井で買い

FXで一番問題になるのは、リスクでも、通貨の選択でも、指標でもありません。トレーダーの心、メンタルです。ここに気づいていない人が実に多いのです。いくらテクニカルを勉強しても、通貨選択をしっかりしていても、指標の準備をしていようとも、精神がうまく安定しておらずに欲望や恐怖をコントロールできてない人がたくさんいます。メンタルがしっかりしていないと、「もっと上がるかも・・・」、「もっと儲けたい・・・」、「ここで切らなければもっと上昇するんじゃないか?」、「今日切らなければスワップ金利が入るから・・・」 と欲を制御できないものです。結果的に最初に決めた戦略を守らず利食いしなかったりして、利益確定の機会を失ってしまいます。

恐怖とは 「もっと下がるかも・・・」、「まだまだ損が増えていていやだ!」、「コレ以上、損したくない」、「ここで売っておかないとまだまだ下がる・・・」 というように損や自分の意図しない方向へ相場が動く不透明さへの恐怖心のことです。欲望よりもこちらの恐怖のほうがコントロールしにくいかもしれません。とかく、恐怖をコントロールしておかないと、損したくない一心で、最初に決めた損切り基準を下げてしまって結局大損したり、上図のように、下がる相場の恐怖に耐え切れずに底でSしてしまって、そこが抵抗になっているかどうかも気づかずに結局ショートカバーで含み損が膨らみ、天井で損切りしてしまうことになるなど・・・、相場の最悪の時に取引してしまいがちになります。とくに、一度恐怖心を抑えられずに自体を悪化させて大損してしまった人は、その経験が一種のトラウマになって、損するのが嫌ですぐに利確してしまって利益を伸ばせなくなり、勝てないトレーダーとなってしまいます。

この恐怖というのは実に難しいもので、全く訓練せずとも克服できたり、そもそも恐怖を感じない人もいれば、チャートを見ただけで恐怖心が出てくるほどひどい人もいます。メンタルの修行に即効性のあるものはなく、ひたすら、自分のトレードを反省して、含み損に耐え、含み益に耐える経験をして、成長していくしかありません。だからこそ日々の勉強と自分のトレードへの反省が必要なのです。つまり勉強ですね。これをやっていない人は、何時まで経っても含み損を放置して、含み益はすぐ決済する勝てないトレーダーのままです。

損を取り返そうと倍返し、そして損失も倍に・・・

FXで負けるのはとても悔しいことです。これは誰もが同じ気持を共有しているでしょう。しかし負けたからといって、ムキになって損失を取り戻そうと、今までの取引量の倍や数倍、あるいは10倍の取引をして、一気に取り返そうとする人がいます。戦略上の倍返しドテンなどはきっちりとリミットやストップを設定していればいいですが、ただ単に感情にまかせてムキにトレードした場合は非常に危険です。精神的に安定してないので、利益が出ればすぐ決済したり、損失が出たら、だらだらと放置しがちでますます損を拡大させてしまいます。これは上記で説明した、”負けた後の反省” がない負け組に特にありがちなことです。

1万通貨で1万円損したから、倍の2万通貨で取り戻す、それがダメなら4万通貨、ダメなら8万通貨、あるいはいきなり10万通貨とかをやる人ほど悲惨なものです。最初の数回はこれで勝ってしまうんですね。メンタルがまだ安定しているので。しかし負けが込んでくると精神的に不安定になって大量取引をさらにやってしまいます。その人の頭の中には 「以前これで取り戻せたんだから・・・」 という欲望が残っているために否定することができない状況に陥っているのです。こういう時ほど悪いことは連鎖するもので負けが負けを呼ぶ悪循環になります。そして資金の大半を失って茫然自失となって、はじめて冷静になれるのです。もう遅いですが・・・。

無論倍プッシュ取引は全否定できるものでもありません。マーチンゲール法というギャンブルのやり方があるように、資金面にさえ余裕があれば、負けた後で倍取引を繰り返していけば、たった1回の勝ちで全部取り返すことが理論上は出来るのです。しかし実際はこのような倍々取引は、相当な資金量があって、なおかつ余裕ある取引でなければ成功しません。マーチンゲール法で成功するのは石油富豪みたいな資金に底がない人ぐらいと言われています。数十万、数百万の種銭では数連敗して終わりです。負ける日というのは負けが信じられないほど連鎖するもので、10連敗とか15連敗とかも普通にあります。確率が低いだけで0ではないのです。それがたった1回でも来た時点で終わりです。負けが連続して、「今日は運が悪い・・・、勝てない日だな・・・」 と思ったら無理はせずに休むも相場にすべきなのです。資金が残っている限り、チャンスは何度でも残っています。資金を失って退場したらすべて終わりなのです。

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