教育格差:私立中学で年々上昇し続ける教育費

教育費は年々さらに高額になっている

公立学校私立学校の教育費の推移

上の図はここ10年程度の公立・私立中高の教育費の推移を表したものです。ご覧のように公立、私立によって大きな差があることがわかります。そして最も注目すべきところは ”私立中学” のところです。グラフを見るとわかるように、公立の教育費はあまり変動がないのですが、私立中学の教育費はどんどん上昇しているのです。

”ゆとり教育” によって上昇する中学学費

なぜ私立高校には大きな変化がなく、私立中学の教育費が多くなっているのか。

これは私立の多くが中高一貫の形態をとっていて、中高一貫の学校の経費の多くが中学のところで使われているためです。中高一貫の学校では、とにかく子供を入学させるときにとんでもなく高額な資金が必要になります。そのため中学校ではとても教育費がかかるのです。

そして受験戦争による学校設備の資金調達の面です。ご存知の通り、最近まで行われていた ”ゆとり教育” は公立学校の腐敗や教師の質の低下、すさまじい学力の低下と勉強への意欲の低下を招き、分数の計算ができない大学生や尊敬語と謙譲語の違いがわからない社会人などを生み出しました。これに危機感を感じた親たちは、子供たちを有名学校へ進学させようと再び受験戦争を始め、競争が激しくなり、学校側も設備を充実させようと教育費も高額になり始めたのです。

下流の人が私立に行くのが難しくなっている

上記のように、私立校の多くは中高一貫の形態と激しくなる私立校受験戦争によって年々その教育費が上昇していることがわかります。しかも、今まで一番教育費がかかると言われてきた大学ではなく、中学校から教育費が高額になっているが問題です。大学の学費というのは親が20年近くの期間で貯蓄をすることで、なんとかまかなうことができました。しかし子供が小さいときからこのような高額な教育費を要求されてはとても払えるものではありません。

私立学校の教育費と公立学校の教育費の格差は年度が経つにつれて、どんどん広がっているのです。これでは、下流の人たちの子供が私立学校へ入学することがどんどん難しくなっていることをあらわしています。

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