親が金持ちだと勝ち組?相続だけでビリオネアになった若き大富豪

日本はまだマシ?世界では富の継承が当たり前

近年最大の上場と言われたアメリカSNSサービスのFACEBOOKですが、その創業者であるマーク・ザッカーバーグ、エドゥアルド・サベリンなどはその上場により大株主として若くして巨万の富を手に入れる大富豪となりました。

近年は若い経営者が会社を作り上場させることで巨万の富を得て億万長者なんか目じゃない大富豪になるケースも出てきましたが、若き大富豪というのは元々は親の事業なり財産なりを受け継いでなった方が大半を占めていました。

それは今の時代でもほとんど変わっていません。「親が金持ちだと勝ち組」、なんて偏見と嫉妬の入り混じった言葉があるように、子に最大の影響を与える親が金持ちや富豪であれば子供もお金に困らないのは歴然たる事実であることは変わりありません。

日本は富の継承が起こりにくい国

日本は最近格差がひどく二極化するようになったと言われますが、歴史的にも世界的にも日本は相続税が非常に高く重く、三代続けば資産は消えるなんて言われています。(こんなに高い相続税なのに、税収不足、さらに富裕層が日本を脱出するから本末転倒・・・)この言葉とおり日本は世界的に見れば富の継承が起こりにくい国であり、今の資産家の多くは戦後に台頭してきた2代、3代くらいでしかありません。

それ以外でも国内最後の騒乱であった明治維新で台頭した家がほとんどです(代表的なのは三菱)。江戸時代から代々続いている名門なんてごくわずかです。しかし世界を見ると歴史の浅いアメリカですら200年以上、歴史あるヨーロッパなどでは1000年単位で多くの富の継承がなされています。

名門の家となると、もう生まれただけで生涯を金持ちとして過ごせることが決定的であり、むしさらに下の世代へ継承させることが義務となっているくらいです。さて貴族や富豪はあまり表に出てきませんが、親の資産継承でビリオネアになった若い大富豪とはどんな方でしょうか。

米Forbesの40歳以下のビリオネア世界の長者番付・億万長者ランキング
名前 プロフィール 資産形成の手段 純資産 国籍 年齢
1 ダスティン・モスコビッツ
Dustin Moskovitz
Facebook共同創設者。ハーバード大学時代に学生寮でマーク•ザッカーバーグのルームメイトで現在はFacebookは退社しており、ソフトウェア会社AsanaのCEOをしている。2位のマーク・ザッカーバーグより8日若い。 Facebook 3534億万円 アメリカ 28歳
2 マーク・ザッカーバーグ
Mark Zuckerberg
Facebook創業者・CEO。 Facebook 1兆2369億万円 アメリカ 28歳
3 アルベルト・プリンツ・フォン・トゥルン・ウント・タクシス
Albert von Thurn und Taxis
父の死に伴ってわずか8歳で侯爵家の家長位と財産を相続し、同時に世界最年少のビリオネアとなった。2001年の18歳の誕生日に正式に遺産を相続した。 父の遺産相続 1395億万円 ドイツ 29歳
4 スコット・ダンカン
Scott Duncan
Enterprise Products Partnersを創業した父Dan Duncanの4人の子供の末っ子。 父親からエネルギーパイプライン会社を継承 4743億万円 アメリカ 30歳
5 エドゥアルド・サベリン
Eduardo Saverin
Facebook共同設立者。Facebookの株式の5%を保有。 Facebook 2046億万円 ブラジル 30歳
6 チャールズ・コーク
Huiyan Yang
不動産開発会社「Country Garden Holdings」の創業者の娘。会社の株式の46%を保有。中国で最も裕福な女性。 父親の会社の株式を保有 5301億万円 中国 31歳
7 ファハド・ハリリ
Fahd Hariri
2005年に暗殺されたレバノンの故ラフィク・ハリリ元首相の息子。 建設・投資 1255億5000万円 レバノン 32歳
8 Marie Besnier Beauvalot チーズ、ミルク、ヨーグルトなどの乳製品を扱うフランス「ラクタリス社(Lactalis)」のプロデューサー。 会社を相続 1395億万円 フランス 32歳
9 ショーン・パーカー
Sean Parker
ナップスター創業者。Facebook初代CEO。 Facebook 1860億円 アメリカ 33歳
10 アイマン・ハリリ
Ayman Hariri
2005年に暗殺されたレバノンの故ラフィク・ハリリ元首相の息子。 建設・投資 1255億5000万円 レバノン 34歳
11 イヴォンヌ・バウアー
Yvonne Bauer
16カ国で570の雑誌を発行する出版会社「Bauer Media Group」の最高経営責任者。 2010年12月、父ハインツ・バウアーが彼女に家族経営の85%を譲渡。 父親の会社を譲渡される 2232億万円 ドイツ 35歳
12 田中 良和
Yoshikazu Tanaka
グリーの創設者兼CEO。 ソーシャルネットワークゲームサイト「Gree」創業 1674億万円 日本 36歳
13 Maxim Nogotkov ロシアで2番目に大きい携帯電話販売会社「Svyaznoy」や「Svyaznoy Bank」を創業。 小売り・銀行を創業 1209億万円 ロシア 36歳
14 アレハンドロ・サント・ドミンゴ・デヴィラ
Alejandro Santo Domingo Davila
ビール会社を経営していた父の長男。父の死後、ビール会社の顔に。現在はニューヨークで投資顧問会社の最高経営責任者をする一方、メトロポリタン美術館の取締役にも就いている。 ビール会社 1兆881億万円 コロンビア 36歳
15 ジャック・ドーシー
Jack Dorsey
Twitter創業者兼会長。 Twitter 1023億万円 アメリカ 36歳
16 Serra Sabanci 1996年に暗殺された巨大コングロマリット「Sabanci Holding」の役員であるOzdemir Sabanciの娘。現在は役員であり、株主。 コングロマリット 1209億万円 トルコ 37歳
17 ニコラス・ウッドマン
Nicholas Woodman
カメラ会社「GoPro」の創業者・CEO。 カメラ会社 1209億万円 アメリカ 37歳
18 チェイス・コールマン
Chase Coleman
タイガー・グローバル・マネジメント(Tiger Global Management)創業者・CEO。 ヘッジファンド 1302億円 アメリカ 37歳
19 ライアン・カヴァノー
Ryan Kavanaugh
映画プロデューサー。独立系の映画製作・投資会社「レラティビティ・メディア(Relativity Media)」のCEO。 映画 930億円 アメリカ 38歳
20 Andrey Verevskiy 19歳に時に穀物の取引を始め、29歳でウクライナ最大のひまわり油生産会社「Kernel Holding」を創業。昨年、ウクライナの議会にも選出される。 農業 930億円 ウクライナ 38歳
21 ジョン・アーノルド
John Arnold
大学卒業後、エンロン(Enron)社にトレーダーとして入社。2001年、天然ガスなどのエネルギー取引で 7億5000万ドルもの巨額の収益を会社にもたらし、エネルギー取引の天才と呼ばれる。2002年に巨額不正会計事件でエンロンが破綻した後は、2001 年にもらったボーナス800万ドルを元手にファンド「Centaurus Advisers(ケンタウロス・アドバイザーズ)」を創業。 ヘッジファンド 2604億円 アメリカ 38歳
22 Gary Fegel 2001年から商品取引を行う「グレンコア(Glencore)」で働き、2011年5月のIPOでビリオネアの仲間入りを果たす。 商品取引 930億円 スイス 39歳
23 Kostyantin Zhevago 鉱山技師の息子で、22歳の時にいくつかの会社を引き継ぎ、2007年に自身の採掘会社「Ferrexpo」を上場。 鉱山 1395億円 ウクライナ 39歳
24 Dan Gertler イスラエルダイヤモンド協会の初代議長Moshe Schnitzerの孫。ダイアモンドで築いた一族の資産をアフリカ・コンゴ民主共和国での鉱山資産に投資している。軍隊を所有しコンゴ民主共和国の大統領となったジョゼフ・カビラと20代の時に親身な仲となる。 不動産・コングロマリット 2046億円 イスラエル 39歳
25 Ana Luia de Mattos Barretto Villela ブラジルで最も歴史があり、著名な銀行一家の血縁。サンパウロにある「イタウサ」という名称で知られる「Itausa Investimentos Itau SA」の個人筆頭株主の1人。 銀行 1069億5000円 ブラジル 39歳
26 イ・ソヒョン
Lee Seo-Hyun
サムスン(Samsung)のイ・ゴンヒ会長の末娘。パーソンズ美術大学卒業後、サムスングループの「Cheil Industries」の高級品とファッション部門の副社長に就任。さらに、韓国最大の広告会社「Cheil Worldwide」の副社長にも就任。 サムスン 930億円 韓国 39歳
27 Fang Wei 中国のFangda International Industrial Investmentの議長。 製造 1395億円 中国 39歳
28 セルゲイ・ブリン
Sergey Brin
Googleの共同創業者・技術部門担当社長。近年はハードウェアや無人自動車のような近未来的な試み、グーグル・グラスのような現実拡張メガネの開発に指揮している。 Google 2兆1204億円 アメリカ 39歳
29 ラリー・ペイジ
Larry Page
Googleの共同創業者・CEO。 Google 2兆1390億円 アメリカ 39歳

わずか8歳で侯爵家の家長位と財産を相続した世界最年少のビリオネア

アルベルト・プリンツ・フォン・トゥルン・ウント・タクシス
Albert von Thurn und Taxis

アルベルト・プリンツ・フォン・トゥルン・ウント・タクシス・・・と声に出して読むと下を噛みそうな長い名前ですが、この方はドイツの公子であり、トゥルン・ウント・タクシス侯爵家の現当主です。1990年、父の死に伴ってわずか8歳で侯爵家の家長位と財産を相続し、同時に世界最年少のビリオネアとなりました。彼の純資産は2009年の時点でおよそ21億ドルと言われており、1990年より世界最年少ビリオネアの地位を保ち続けていた世界最高の親の七光り富豪でした。26歳になった2010年、25歳で40億ドルの資産を獲得したFacebookの創設者マーク・ザッカーバーグにその地位を奪われましたが、大富豪であることは今も変わりありません。

わずか8歳で大富豪になるという、どっかの島国が8歳の子供に将軍職を譲るような珍事でしたが、1母グロリアがアルベルトの成人まで侯爵家の家督と財産を管理していたらしいです。トゥルン・ウント・タクシス家はもとは神聖ローマ帝国の郵便業務の責任者を務めていた一族で、ヨーロッパ大陸における郵便制度の発展に大きな役割を果たす一方で、郵便網の支配によって巨万の富を蓄積し、帝国諸侯にも列せられた名門です。

ちなみに彼の先代はトゥルン・ウント・タクシス家家長カール・アウグストと、ポルトガル王位請求者ミゲルの娘マリア・アンナを親に持っているヨハンネス・プリンツ・フォン・トゥルン・ウント・タクシスです。自らの家も名門なら、相手先も王位継承者関連と華麗なる一族です。ちなみにヨハンネスはゲイだったらしいです。金持ちにゲイが多いのはなぜなんでしょう。

親の会社を相続したことでビリオネアになった若き大富豪

チャールズ・コーク
Huiyan Yang


不動産開発会社「Country Garden Holdings」の創業者の娘。会社の株式の46%を保有。中国で最も裕福な女性。資産額約5000億円。

Marie Besnier Beauvalot

チーズ、ミルク、ヨーグルトなどの乳製品を扱うフランス「ラクタリス社(Lactalis)」のプロデューサー。親の会社を相続したことで大富豪になった。フランス、資産額約1500億円。

イヴォンヌ・バウアー
Yvonne Bauer


16カ国で570の雑誌を発行する出版会社「Bauer Media Group」の最高経営責任者。 2010年12月、父ハインツ・バウアーが彼女に家族経営の85%を譲渡してビリオネアに。ドイツ、資産額約2200億円。

最近では先進国はどこも個人への課税が強くなってきたので、多くの大富豪は法人という形で子孫へ資産を譲渡・相続させるケースが多いみたいです。上記の若きビリオネアが会社を相続して大富豪になっているのもそういう流れでしょう。

もちろん金持ちには金持ちの悩みがあり、税金が大変だとか、相続に文字通り死に物狂いの苦労をする、家を維持するために金持ちの交流をし続けなければならない、などいろいろありそうですが、お金はないよりあったほうがいいものです。人生は平等だとか誰かが行っていましたが、現実は生まれた時からスタートに差があり場合によっては人生をかけても埋められない差がついていることもあります。

無論、絶対に埋められない差などほとんどありませんが、その差を埋めるには並大抵の努力では足りません。基本的に金持ちは教育がよいので、努力する土台ができているから、差のある貧乏人は金持ちの何倍も努力が必要かもしれません。いずれにせよ、生まれの不幸を呪っても誰も幸せになりませんので、せめて安全で綺麗な先進国である日本に生まれたことをラッキーと思いましょう。

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