閉鎖的な労働環境の日本はサラリーマンが一発逆転できない世界

日本は後発組に冷たい閉鎖的な労働環境

日本の雇用環境は世界的に見ても異常なほどに閉鎖的です。これは高度経済成長期において、終身雇用・年功序列の賃金制度という日本企業独自の社風ができていたためです。日本の企業は 「社員は新卒で採って一生をかけて育てていくものだ」 という風習が今でも根強く残っています。そのため新卒には非常に好意的な一方、新卒以外での社員にはすさまじい冷遇が存在します。新卒以外で外部から入ってきた人はいわば ”外様の人” であり、採用に際しても非常に厳しい条件が課せられ、採用されたとしても外様の扱いをうけ、成果が出せないと最悪クビになることも多々存在します。特に30代からの就職や転職はこの問題に直に直面します。採用条件が厳しく、たとえ入社したとしても新卒社員と待遇が異なり、非常に高い成果を求められるのです。実際、30代ごろの就職・転職においては賃金面でも非常に厳しい現実が出ており、7割以上の人が低賃金になってしまうのです。

閉鎖的な日本企業では、後発組の賃金は低い

会社の利益は労働者には還元されない

不況で大企業が儲からなくなった


1990年初頭のバブル崩壊を期に日本は景気後退期に突入しました。そのため不況で日本の大企業の多くは、業績が大幅に悪化し、人件費圧縮をしなければいけない状況へと追い込まれました。そのために新規採用の抑制やリストラ、非正規雇用の増加などが起こり、格差拡大のひとつの要因となります。しかし、その後21世紀に入ると新興国の成長にも助けられて日本は ”戦後最長の景気拡大” という好景気の時代を迎えました。 「景気が回復したのだから、人件費圧縮はもう必要ないはず」 と多くの人は思ったことでしょう。しかし大企業がどんどん史上最高益を出していく一方で、全く雇用情勢は改善されず賃金は低く抑えられた状況がずっと続いきました。なぜ大企業は儲けているのに、賃金が労働者へ回ってこなかったのでしょうか?

儲けた金を労働者へ還元しない理由

実は儲けた利益の大半は、株主の配当と企業の設備投資に振り分けられていたのです。21世紀の好景気というのは新興国の発展によってもたらされたものでした。それは新興国という強大なライバルが出現した時期でもありました。具体的には中国やインドですね。21世紀になって世界がグローバル資本主義になっていく中で、日本の大企業も世界の企業を相手に商売をしなければなりませんでした。それには多額の資金や投資が必要です。そうしないと、新興国の企業にどんどん仕事を奪われてしまうからです。ですから大企業はどんなに利益を上げたとしても、それを労働者へは還元せずに株主の配当と企業の設備投資に使わざるを得なかったのです。だから労働環境は一向に改善せず、ワーキングプアや偽装請負の人たちを安い賃金のまま使い捨てていたのです。全ては世界を相手に勝つためです。そのためには、ワーキングプアや偽装請負の人たちがどんな状況になろうが知ったことではありません。大企業が無くなったらお前らの働き口も無くなるんだぞと言わんばかりに使い捨てます。

サラリーマンは一発逆転できる職業ではない

一発逆転ができる職業とはアーティストやタレント、分かり易いところではアイドルや芸人や漫画家などが非常に博打性が高く一発逆転ができる職業です。これらの職業は下積み期間が長く、先行投資もたくさん必要で、努力も欠かせません。しかもそれらの努力や投資が必ず報われるわけではありません。ただし、成功さえすればこのマルチメディアの時代、いろんな所へメディアミックスされて一気に大儲けができるのです。30代だろうが、40代だろうが関係ありません。事実お笑い芸人や漫画家などは、当たる時期が30代といわれています。このような一発逆転ができる職業ならば、たとえ30代で格差下流にあえいでいても一発当てることで一発逆転ができて、一気に勝ち組になることができるのです。

しかしサラリーマンは一発逆転ができる職業ではありません。厳しい採用条件を潜り抜けて採用されても、新卒社員よりもはるかに厳しい成果を求められて賃金も低いままの状況が続きます。例え、大変な成果を出して会社に貢献したとしても、それは会社の儲けです。上記のように会社の儲けは労働者には還元されず株主へ行ってしまいます。悲しいことですが、どんなにがんばっても報われない職業:それがサラリーマンなのです。しかし、悲観しないてください。どんな年代でも格差脱出ができる方法があるのです。それが ”投資” という方法です。