30代でも自分が下流と感じている人はどんどん増加

下流と感じている団塊ジュニア層

団塊ジュニアの人たちは中流志向が強かった団塊の世代とは違い、格差社会化して下流になったと感じている

上の図は内閣府の 「国民生活に関する世論調査」 による団塊ジュニアの階層意識調査で下流と感じている人の推移を表したものです。ご覧のように1990年代から社会に出た団塊ジュニアの人たちは、どんどん下流志向が強くなっていきます。

1994年のバブル崩壊直後では、不況の実態があまり感じられなかったのか下流意識は25%ほどになっています。しかし、格差社会化が進み、正社員や非世紀雇用との差がどんどん広がると、格差が広がっていることを如実に感じるようになり、どんどん下流意識が広がっていきます。21世紀になると下流意識は35%を超えて、40%へ達しようとしています。団塊ジュニア世代の下流意識は急速に拡大しているのです。

団塊世代とともに下流意識が拡大している

団塊の世代の人たちは一時は中流志向が強かったが、格差社会化して下流になったと感じている

団塊ジュニアの下流意識が急速に広まったのは、不況によって大企業の経費削減による大卒新卒者の採用抑制と非正規労働者の低賃金労働で生活が非常に苦しくなっていることが原因です。また、団塊の世代の階層意識と比較してもかなりの相関があることがわかります。親である団塊の世代に下流志向が強くなっていることと同様に団塊ジュニアも下流志向が強くなっているのです。

上流はむしろ増えて中流は没落している

団塊ジュニア層は下流が多くなり、中流は減ったが上流は多くなっている

不況による大企業の経費削減による大卒新卒者の採用抑制と非正規労働者の低賃金労働で生活が非常に苦しくなっているために団塊ジュニアの下流意識はここ10年で急速に高まりました。しかし 「上流」、「中流」、「下流」 の推移を見てみるとあることに気づきます。なんと上流は増えているのです。

1994年から1999年への不況時代では上流志向の人も12.4%から7.8%へと激減し、不況であることが鮮明に現れています。しかし格差社会化が叫ばれた21世紀になると、なんと上流の人がわずかではありますが増加に転じたのです。その一方で下流と感じている人はどんどん増えています。下流も上流も増えているということは、結論はひとつ。中流が減っているのです。中流と感じている人はどんどん減り、下流とは対照的に10%近く減りました。このことは中流からどんどん下流へと没落している人が増えているなによりの証拠なのです。