30代の格差を拡大させた原因はゆとり教育にもある

ゆとり教育は知識もスキルも得られなかった

30代の人の格差を拡大させた最大の要因は就職氷河期にありますが、その他にも格差拡大に影響を与えたのが30代の人が年少期に受けたゆとり教育による低度な教育です。ご存知のとおり、ゆとり教育は学力を低下させ、全く考える力がつかないバカを量産してしまった制度です。また、社会を生活するにあたって、知っておかなければならない労働環境の知識や金融の知識が得られませんでした。そんな教育を受けた30代の人々は、労働や金融に関する知識もスキルも教育で得られず、企業に必要とされる能力が皆無のまま社会へ出てきてしまったのです。

しかも現在の企業は、新卒社員をお金と時間をかけて育てるよりも、現場に即投入できる「即戦力」を取ったほうがお金も手間もかからないと思っています。そのような ”新卒育てんのメンドクセ” と思っている企業と知識もスキルも得られなかったゆとり世代の人との雇用のミスマッチが生じてしまうために、30代の人の就職活動はさらにひどくなってしまったのです。そして無知な彼らをずる賢い経営者が 「偽装請負」 などによってさらに搾取し、彼らはスキルも知識も得られぬまま、日々使い捨ての労働力としてコキ使われる状況に追い込まれることになります。

ゆとり教育のひどい教育事情

ゆとり教育の基準が何を根拠に決められたのかはわかりませんが、公立学校の授業時間数がとても減り、学習内容も削られました。公立中学3年間の必須英単語数は1,000単語からわずか100単語となり、必要な授業を充分行うことができず、結果として穴だらけの教育しか行われなかったので皆さん知っての通り、学力の低下を招きました。

公立と私立の中学3年生授業時間
科目 公立 私立 その差
英語 4 7 3
数学 3 6 3
国語 3 5 2
社会 3 4 1
理科 2 4 2
保健体育 2 3 1
音楽 1 1 0
美術 1 1 0
道徳 1 1 0
技術家庭 1 1 0
選択 3 0 -3
総合学習 3 0 -3
学級活動 1 0 -1
特別活動 0 1 1
週間計 28 34 6

しかし、一流大学の入試レベルが下がったわけではありません。このため、公立学校で教えてくれなくなった内容をカバーするために、私立学校や塾などのニーズが大幅に高まり、公立教育は置き去りにされます。しかも充分な教育がなされなかった一部の貧困層が荒れ始め、公立学校の環境そのものが崩壊し始めます。その時代、素行の悪い生徒が疫病のように蔓延しているような公立学校に30代の人は通っていたでしょう。公教育が崩壊していた時代の教育を受けていたのだから、知識もスキルも得られるわけありませんでした。

ゆとり教育は必要不可欠な科学を理解できないアホを作った

18歳以上の成人を対象として実施された科学技術に関する基礎概念の理解度に関する国際比較調査

ゆとり教育の低レベルの教育を受けたまま大人になってしまった日本の成人は、科学技術に対する理解が先進国の中でも最低レベルになっています。

科学技術は人類が発展するために必要不可欠な知識。私たちの周りにある ”電気” ”通信” ”コンピュータ” ”薬” ”治療” ”インターネット” ”PC” ”携帯電話” など挙げればキリが無いほど生活に科学技術は欠かせないものになっています。それを理解できていない人が多いということは、技術を理解できないために時代に順応できず社会の負け組になってしまうことを示しています。例えばIT技術です。特に最近科学技術立国として発展している中国やインドにどんどん仕事を奪われている21世紀では、科学技術が理解できない人間は必要とされず捨てられる運命にあるのです。ゆとり教育によって知識もスキルも得られなかった人たちが捨てられてしまうのは必然です。

知識もスキルも無い人をさらに搾取する悪質業者

しかも、そんな知識もスキルも無い30代の人たちを食い物にする業者も存在しています。最近では、住民票が欲しいネットカフェ難民やホームレスをターゲットに 「住民票が取れるネットカフェ」、「敷金・礼金ゼロの不動産会社」 が出現してきました。その実態は住民票が欲しいネットカフェ難民やホームレスの足元をみて、違約金を取ったり、まともな生活をさせなかったり、強制的に家具を人質にとるなど、徹底的に搾取する悪質な経営方法でした。知識もスキルも無い30代の人たちは、その実態に気づくことができず、気づいても解決する力がないためにどんどん搾取されてしまうのです。

しかも悪質業者にとっては、貧困層の人が這い上がってしまうと、搾取できる対象が減ってしまい顧客が減ることになるので、生かさず殺さずの状態に追い込み、いつまでも貧困層から脱却できないようにしている悪質行為を行っているのです。

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