日本FX会社はスプレッドを拡大

日本FX会社の極限の低スプレッドが拡大しつつある

一時期はドル円のスプレッドも0.5pipsというひどい時期もありましたが、今や日本のFX会社のスプレッドは世界でもトップクラスに狭くなり、ドル円で0.3pips、ユーロドルでも0.4pipsなどというトンデモナイ低スプレッドが実現しています。実はこれは、銀行間の取引をするプロのディーラーよりも好条件なのです。それほど恵まれているのが日本のFX会社 ”でした”。

しかし日本のFX会社の熾烈な淘汰競争が終わり一部のFX会社に顧客が集中して、さらにFX市場が飽和状態になってしまうことで競争が一段落してしまいました。一時は会社が次々倒産するような競争もなくなったために競争も一段落しました。さらにスプレッドが極限まで狭くなったために、取引を数秒から1分以内に終えてしまうような超短期トレード:スキャルピングが非常に取引高を上げてFX会社の負担が重くなったことも追い打ちとなり、今ではスプレッド拡大をする業者まで出てきてしまっています

例えばSBIFXトレードはドル円1万通貨以下の取引で0.1銭(原則固定、以下同)だったスプレッドを0.29銭へと拡大させました。取引高世界一のGMOクリック証券も0.3銭だったドル円のスプレッドを0.4銭に拡大しました。特にSBIFXトレードは0.1銭という圧倒的な低スプレッドがウリだっただけに、スプレッド拡大は自社の首をしめる重大な決定でもありました。GMOクリック証券においては、一日の取引上限を引き下げるという規制まがいのことまで行いました。このように日本のFX会社は、ウリであった世界一のスプレッドなどの環境を自分でおとしており、さらには取引制限まで行うなど、自由がどんどんなくなっているのです。

【GMOクリック証券の米ドル/円 取引上限変更】

■変更日
2013年7月29日(月)より

■変更内容
FXネオ取引の取引上限を、下記の通り変更いたします。

▽1注文の最大発注数量
       [変更前]    [変更後] 米ドル/円  200万通貨 → 100万通貨

▽建玉上限
       [変更前]     [変更後] 米ドル/円  3,000万通貨 → 1,500万通貨

なぜFX会社はスキャルピングを嫌がるか

超短期トレードであるスキャルピングはFX会社の負担と言われています。今までも一部では公然とスキャルピングを禁止にし、違反が確認出来れば口座を凍結するというFX会社もいくつかありました。ではなぜFX会社はスキャルピングを嫌がるのでしょうか?それはFX会社の収益の構造になります。

FX会社の利益は周知の通りレートのスプレッドの差分やスワップの差分にあります。手数料無料が大多数のため手数料ではなく、スワップも限られるため、必然的にスプレッドが主な収益源となっているのです。例えば注文を飲んでいると言われているFX会社では、顧客の注文をインターバンクに流さずに顧客同士で売りと買いを相殺させています。これをすれば差分が完全にFX会社の利益になり、無理に合わせるために顧客に不利なレートを押し付けていたりもします。しかし超短期トレードのスキャルピングをすると、その注文の相殺などが十分に行われずにFX会社がリスクをとってカバーしなければならない時もあります。このためスキャルピングはFX会社にとってはリスクなのです。

また投資家の方もいろいろ考えるので、びっくりするような方法を使っている人もいます。「仮名口座」「借名口座」を使った違法な取引です。例えばSBIFXトレードでは低数量の取引はスプレッドが狭くなっていました。100万ドルの取引だとスプレッドは0.48銭、1万ドルなら0.10銭であり、1万通貨の注文を100回繰り返せば低コストで100万通貨の取引と同じになります。そこで他人の口座を 「仮名口座」「借名口座」として使い、マウスの動きを自動化させるツールで複数のパソコンで複数の口座で同時取引をするのです。取引数量別のスプレッドを悪用であり、FX会社の悩みの種だったようです。

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