バルスの呪い?奇妙な 「ジブリの法則」

よく当たる?バカらしい?ジブリの法則とは

相場の世界ではとっても奇妙な現象なのか、ただ単にこじつけのバカ話なのか、「ジブリの法則」 というものが噂されており、時が経つにつれてジンクスとして成り立ちつつあるものがあります。

この 「ジブリの法則」 というのは、宮崎駿監督作品が代表作のスタジオジブリの作品が日本テレビ金曜ロードショーで放映されると、高確率でその日(金曜日)のNY株式市場をはじめ海外指標や為替が大荒れ(主に暴落)となり、その流れを受けて週明けの日経平均株価が急落するという法則(アノマリー・ジンクス)です。ジブリ作品は毎年一定間隔で放送され続けており、近年では 「風立ちぬ」 などの話題作が映画として公開中のときは特に多くなります。

ジブリの法則がなぜ暴落を引き起こすのか

ジンクスに理由を求めてはいけませんが少し考えてみましょう。ジブリ作品は日本テレビ系列の金曜ロードショーで放映されることが多いです。そして金曜ロードショーは金曜日に放送されるため、アメリカで最も注目を浴びる米雇用統計の日にピタリ一致します。ロードショーは21:00~23:30であり、雇用統計は22:30(サマータイムは21:30)に発表されるために時間もかぶっています。つまり、たまたま最も相場が動きやすい時にジブリ映画が重なっているただの偶然といっていいものです。

にもかかわらずジブリの法則により、ジブリ映画放映日にリスクオフになる相場が非常に多いのも事実です。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、2010年以降、米雇用統計と放映の重複は計10回あり、うち予想を下回ったのは9回で的中率は90%。 この間の統計発表は全部で44回あり、予想を下回ったのは約60%の26回にすぎず、米雇用統計とジブリ映画放映の重複日は統計の予想を下回る確率が異常に高いのです。相場に絶対はありませんが、基本的に雇用統計の数値が予想よりも低いと相場はリスクオフとなり円高株安になります。ドル円は下落して円高となり、円高を嫌気して日経先物もさがり、翌週の日本株式市場も下がるという流れが大半を占めています。

ジンクス(英語:jinx)とは、縁起の悪い言い伝えであり科学的根拠に基づかず、経験に基づき唱えられるものという意味です。このとおりジブリの法則に科学的根拠など全くなくむしろ真面目に分析するのがアホらしく感じることもありますが、ジンクスというのはこんなものです。相場に対して ”なぜ下落するのか” を考えるより、下落したらどうするか?を考えるほうが建設的ですね。

近年のジブリ映画放映日の相場の動き

■放映日の金曜と翌週月曜の東京為替市場

2011年 7月1日「もののけ姫」    ▼円高

2011年 7月8日「魔女の宅急便」  ▼円高

2011年 7月15日15日「ゲド戦記」 ▼円高

2012年 4月6日「紅の豚」       ▼円高

■放映日の金曜と翌週月曜の株式市場

2011年 7月1日「もののけ姫」    △株高

2011年 7月8日「魔女の宅急便」  ▼68・20円安

2011年 7月15日15日「ゲド戦記」 ▼84.75円安

2012年 4月6日「紅の豚」       ▼142.19円安

2012年 7月6日「千と千尋の神隠し」▼123.87円安

2012年 7月13日「となりのトトロ」  △30.88円高

世界一を記録した2013年8月2日の 「バルス祭り」

2013年8月2日は米雇用統計と、ジブリ映画でも特に人気の高い 「天空の城ラピュタ」 が重なるまさに 「ジブリの法則の日」 でした。その前の日はドル円がもりもりと上昇して、指標発表前は1ドル=100円を超えていました。しかしラピュタが放送され、21:30に指標が発表されるとその数値は予想を大きく下回ります。非農業部門就労者数が前月比16万2000人の増加にとどまり、アナリストによる事前予想の18万3000人増を大きく下回った。さらに悪いことに、米労働省は5、6月の就労者数を計2万6000人下方修正したのです。ロングムードだった相場は水をさされて一気に下落、パニック的な暴落を引き起こしてドル円は100円の大台から98円台まで1円以上の暴落を引き起こしました。それだけでなく日足の形も悪くなり相場は一気に下落トレンドとなり、ドル円は1周間で95円台にまで下がったのです。後者は後付かもしれませんが、きっかけを作ったのは間違いなくジブリの法則日の米雇用統計だったのです。さぁ、このジンクス、信じますか?信じませんか?アホらしいと思いますか?たかがジンクス。されどジンクス。

また8月2日この日の 「天空の城ラピュタ」 ではTwitterでの世界記録更新日でもありました。天空の城ラピュタでは物語の最終盤に主人公とヒロインであるパズーとシータが滅びの呪文 「バルス!」 を唱えるシーンがあります。人気のある天空の城ラピュタの中でも特に有名なこのシーンは多くの人の注目を浴び、バルスというセリフの瞬間にTwitterで同じく 「バルス!」 とツイートする一種のお祭がいつの間にか出来上がっていました。(2ちゃんねるが 「見ろ!人がゴミのようだ」 でサーバーが落ちるのも恒例)。2011年に「ラピュタ」が放映された際、「バルス」は毎秒2万5088回ツイートされ当時の最高記録を達成。2013年の正月には3万3388回ツイートされた「あけおめ」に記録を塗り替えられましたが2013年8月2日のラピュタ放送での 「バルス」 は毎秒14万3199回ツイートされ、再度世界記録を更新したのです。え?ジブリの法則となんの関係があるのかって?

「バルスの呪いですよ」

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