RON(新ルーマニアレウ)、BGN(ブルガリアレフ) とはバルカン半島の通貨単位

RON、BGN とはバルカン半島の通貨単位

RONはルーマニア、BGNはブルガリアで使われる通貨

第一次世界大戦の舞台にもなったバルカン半島にはルーマニアとブルガリアという国があります。これら2つの国は2007年にEU(欧州連合)に加盟し、EUからの支援や貿易がやりやすくなって大きな経済成長が見込める国です。しかし本来なら、EUに加盟した国は共通通貨であるEUR(ユーロ)を導入しなければなりませんが、失業率や財政赤字といった条件を満たすことができずEUR(ユーロ)導入にはいたっていません。そのため、それぞれ独自通貨であるRON、BGNを導入しています。RONは新ルーマニア・レウといってルーマニアで使われる通貨です。BGNはブルガリア・レフといってブルガリアで使われる通貨です。近年では2010年からの欧州危機によってEUR(ユーロ)の信頼が失われており、EUR(ユーロ)導入を躊躇したり廃止したりと迷走気味です。

ルーマニアとブルガリアの位置情報

ルーマニアのEUR導入は2014年

ルーマニアの国旗現在ルーマニアはRON(新ルーマニアレウ)という独自通貨を導入していますが、2014年にはEURを導入予定です。それまでRON(新ルーマニアレウ)は使われることになるでしょう。ルーマニアの通貨が ”新” になっているのはトルコと同様に2005年にデノミネーションを行っているからです。それまでの通貨はROLと表記されており、旧ルーマニアレウと呼ばれるようになりました。このようにルーマニアの通貨は何度も通貨の切り替えを行ってきました。歴史上トルコに占領され、ソ連に占領されと何度も宗主国が変わっているからです。そのためEURを2014年に導入できるかは疑問視されています。

ブルガリアの通貨は固定相場

ブルガリアの国旗ブルガリアの独自通貨であるBGN(ブルガリアレフ)は1997年ごろからヨーロッパの経済大国であるドイツの通貨:ドイツマルクとの固定相場を行っていました。この固定相場によってBGN(ブルガリアレフ)は非常に安定していたのです。しかしドイツはEUの共通通貨であるEUR(ユーロ)を導入しました。このとき、BGN(ブルガリアレフ)はどうなったかというと ・・・ 固定相場が(EURユーロ)へ引き継がれることとなったのです。つまりBGN(ブルガリアレフ)はEUR(ユーロ)との固定相場になっているのです。また、ブルガリアもルーマニアと同じく1999年にデノミネーションを行いました。以前の通貨はBGLと表現されています。2010年以降の欧州危機を受けて、かねてから悲願だったEUR(ユーロ)導入を放棄するなど、混迷を深めています。

自国通貨の信用がないのでEUR(ユーロ)導入は悲願→EUR(ユーロ)危機・・・

ルーマニアやブルガリアといった発展途上国は、なかなか経済をうまくコントロールすることができません。その結果、インフレになりやすい傾向があります。このルーマニアやブルガリアなどはその典型的な例でしょう。特にルーマニアにいたってはこの150年の間に、実に3度も通貨単位の切り下げに伴う新通貨の切り替えが行われており、4種類ものルーマニアレウができてしまいました。通貨の名称は変わらないので、それぞれ第1のレウ、第2のレウ、第3のレウ、第4のレウと表記されています。こんなに頻繁に新通貨が出されてしまっては、誰もこんな通貨を信用しません。それゆえ通貨の価値が下がってインフレになりやすいのです。そんな経済なので、世界的に価値を認められて安定しているEUR(ユーロ)の導入は、ルーマニア、ブルガリアにとってはまさに長年の悲願でもあるのです。ですが欧州危機によってそのEUR(ユーロ)自体の信頼が失われてしまい、悲願だったはずのEUR(ユーロ)導入を放棄せざるを得なくなったのは皮肉としか言い用がありません。

取引はオススメできない

RON(新ルーマニアレウ)やBGN(ブルガリアレフ)は流動性が非常に少ないマイナー通貨です。そのため国内FX業者で取り扱っているところは存在せず、国際的なネットワークを有するSAXOシステム導入業者でしか取引はできません。しかし流動性が低く、取引はオススメできません。SAXOシステムを導入している業者で一番人気なのはkakakuFXですが、そのkakakuFXをしてもあまりに流動性が低く、さらに2008年の世界的な金融危機によって取り扱いが一時停止になったこともあります。今はSAXOBANK証券で取り扱いする可能性がわずかに残っている程度です。したがって流動性リスクが極めて高いために取引はオススメできません。あくまで知識として覚えておく程度にしておきましょう。

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