分別管理だけではFX業者の債権として差し押さえされる可能性がある

分別管理の業者もいる

多くのFX業者は顧客の預かり資産の安全性を証明するために、信託保全制度を導入しています。2009年4月から義務となりましたが、誠意あるFX業者は以前から自発的に信託保全を導入し、顧客へ安心感を与えてきました。しかし義務となるとはいえ、まだまだ信託保全を導入せずに分別管理をし続けている業者もけっこういるのです。しかし今のFX業界は、FX札幌やアルファFXのような犯罪会社のせいで顧客に不信感があり、信託保全をしていないと信用されない雰囲気があります。ではなぜ、こんな状況でも信託保全を導入していないのでしょうか?

カンタンに言ってしまえば、信託保全を導入しない決定的な理由は 「お金がかかるから」 です。信託保全は資産が安全である証明のために信託銀行の信託口座という特殊な口座を作らなければなりません。しかしこの信託口座は、信託銀行への管理費や調整費などのコストがけっこうかかるのです。それで躊躇している業者もいるのです。

分別管理とはどのようなしくみか

それでは分別管理とはどのような管理方法をいうのでしょうか。

FX業者には 「FX業者のお金」 と 「顧客の預かり資産」 という2種類のお金を管理しなければなりません。しかしこの2種類のお金を同一口座に入金してしまっては、自分のお金なのか、顧客のお金なのかわからなくなってしまいます。これでは簡単に横領ができてしまい、非常に困ります。事実アルファFXくにやすFXは横領をしていました。この横領を防ぐ意味でも、FX業者は 「FX業者のお金」 と 「顧客の預かり資産」 の2つを別々の口座にして管理しなければいけません。これが分別管理という管理方法です。カンタンに言ってしまえば、会社の口座と顧客の口座は別々ですよってことだけですね。

しかしここで重要なポイントが存在します。それは顧客の預かり資産を管理する口座の名義です。名義というのは、その口座のお金の所有者を示すものですね。信託保全では、債権として差し押さえされないようにFX業者の名義にならない信託口座で管理していますが、分別管理では別に名義がFX業者でも構わないのです。このポイントが、FX業者が破綻したときに、重要になってくるのです。

分別管理のFX業者が破綻すると

では、分別管理のFX業者が破綻した場合のことを考えて見ましょう。会社が破綻すれば、その会社へお金を出していた人たちは、その会社の資産を ”債権” として回収するために差し押さえしますね。このとき、破綻したFX業者名義の口座にお金があったらどうなりますか? ・・・ 当然、債権として差し押さえされてしまいますね。そのお金が顧客の預かり資産であるとかは考慮してくれません。差し押さえする側にとっては、「そんなの知ったことか!管理してないFX業者が悪いんだ!」 と考えてしまいます。当然ですね。

このように、もしも分別管理のFX業者が破綻してしまった場合、FX業者の名義である口座の資産も差し押さえられてしまうのです。しかも、信託保全との時とは違って資金を回収してくれる受益者代理人もいません。これでは破綻したら、顧客のお金は返ってこないことになります。実際に分別管理のまま破綻してしまったFX札幌の顧客資産は差し押さえされてしまったので、顧客にはほとんど戻ってこなかったのです。戻ってきたのはわずか5%ほどでした。これでは安心してFX業者にお金を預けることができませんね。分別管理は非常に危険なのです。絶対に信託保全をしているFX業者を選ばなければ、もしもの時に後悔することになりますよ。

【分別管理だった場合】分別管理ではお金は戻ってこない

【信託保全だった場合】FX業者が破綻した場合のお金の流れ

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