外貨MMFとは手数料、流動性、税金面、儲けにおいて外貨預金より勝っている

外貨MMFとは

外貨MMFとは、その名のとおり外貨で建てられたMMFになります。日本のMMFと同じように外国の格付けの高い公社債や短期金融商品で運用されます。そのため外貨建ての状態では元本割れが少なくなりますが、外貨ということで為替変動をモロに受けます。その国の金利が如実に反映されるため、投資信託に投資しているよりも通貨そのものに投資しているようなものです。最近の外貨ブームで外貨預金をしている人が増えましたが、外貨建てMMFのほうがはるかにメリットが大きいことを勝ち組は知っています。

外貨MMFの概要

外貨MMFは、国債や公社債、コマーシャルペーパーや無担保コール・譲渡性預金といった短期金融商品を組み入れて運用されています。日本のMMFと同じく毎日決算を行い、その日の運用損益を全額分配し月末の最終営業日後に当月分をまとめて分配する方法になっています。分配された資金は自動的に(税金が引かれた後)同じ外貨MMFに再投資されることになるので、分配金が再投資されて 「複利の力」 を生かせる投資先となります。ただし、海外の公社債などを買う投資信託ですから、当然為替変動リスクがつきまといます。円高の時は為替差損が出て、円安の時は為替差益が出ます。

【外貨MMFの特徴】
・ 外国の安全性が極めて高い商品で運用
・ 元本保証は無い
・ 自動再投資ができる
・ 購入、解約手数料無料
・ 1円以上1円単位で購入及び解約が可能
・ 為替変動リスクが大きくリターンを左右する

外貨MMFとは通貨そのものに投資する
外貨預金のようなもの
しかし外貨預金よりはるかに優れている

外貨MMFの通貨が6種類もあるのは楽天証券だけ

外貨MMFと外貨預金の違い

この外貨MMFは外貨預金と比べて利率や為替手数料の面で概ね有利になっています。外貨預金というのは、銀行が中間搾取するために実際の金利よりも1%ほど利息が減っていますが、外貨MMFはかなりの高金利になっています。

また外貨預金の為替手数料が1円ほどかかるのに大して外貨MMFはおおむね25~50銭になるなど手数料の面でもお得になります。流動性も外貨預金は満期の定めがあり、途中解約に制約のあるものが多いですが、外貨MMFの場合は基本的にいつでも解約可能であり換金性にも優れています。そして最大の特徴は、為替差益に税金がかからないということです。外貨預金は円安による為替差益と利息分の収入どちらにも20%の税金がかかるのに対して、外貨MMFは利息には20%の税金がかかりますが、為替差益に関しては非課税になります。つまり円安になればなるほど外貨MMFは税金面でお得ということです。

外貨預金と外貨MMFの比較
比較対象外貨預金外貨MMF
利息1%ほど搾取されている金利そのまま
為替手数料1~2円25~50銭
流動性満期がある。途中解約は制約ありいつでもOK
税金(為替差益)20%なし
税金(利息)20%20%


ハッキリ言って外貨MMFの総勝ちになります。
外貨預金にいいところはありません!

外貨MMFの通貨が6種類もあるのは楽天証券だけ

外貨MMFへの投資はどうやるの?

外貨MMFは、各通貨ごとに扱われています。主な種類はFXのメジャーペアと同じでUSD、EUR、GBP、CAD、AUD、NZDになります。各証券会社で扱われている通貨が違うため、場合によってはお目当ての通貨が無いかもしれません。USDの外貨MMFは基本的にネット証券ならどこでも扱っていますが、GBPやオセアニア通貨の外貨MMFは扱っている証券会社が限られています。オセアニア通貨の外貨MMFを扱っている代表的な証券会社には 楽天証券 があります。楽天証券には高金利の南アフリカランドの外貨MMFも取り扱っているので、非常に優秀な投資対象になるでしょう。

外貨MMFの通貨が6種類もあるのは楽天証券だけ

また、外貨MMFも日本のMMFと同じく購入手数料がかからないノーロードであるために、販売会社である金融機関が儲からない商品です。まぁ実際は信託報酬にあらかじめ販売会社の取り分が入れられているので、全然儲からないものということではないのですが。そのため銀行や信用金庫にとっては、あまり儲からない商品となるので積極的な販売促進がされません。主にコストを節約できている楽天証券などのオンライン証券会社でしか積極的な販売はされません。まさに知った者だけが得をする外貨投資の投資信託なのです。特に税金が最大の悩みの種である金持ち・勝ち組に好まれる商品です。

関連記事