ときメモファンドなどのゲームファンドはゲームに投資する投資信託

ゲームファンドとは

ゲームファンドとは名前からすぐわかると思いますが、日本が誇る重大産業TVゲームへ投資する投資信託です。

マリオやドラクエ、ファイナルファンタジーなど日本から産出された数々の名ゲームは世代や国境を越えて人気があります。これらのようなゲームは、一度売れるととんでもない利益を出せる産業です。そのゲーム産業に投資できるのはいわゆるゲームの一口スポンサーになるということです。特に今の時代を反映するかのように 「株ゲーム」や「お金の学校」 のようなファイナンシャルのゲームが増えています。ゲームもやって、勝ち組に必須のお金についても学ぶことができる一石二鳥の投資になっています。

ゲームファンドのメリット・デメリット

ゲームファンドとは、投資するゲームの人気がすべてと言っていいでしょう。人気の出るゲームなら、ミリオンセラーを売り上げて莫大な利益を上げることができます。しかし、人気の出なかったゲームは、困ったことに製作資金すらも回収できない可能性があります。特に現在のゲーム開発には莫大な開発費がかかってしまうので、もし売れなければ大きな損失を計上してしまうハイリスクな投資になります。

ただし、このゲームファンドの側面には 「損得関係なしに自分のお気に入りのゲームを応援する」 といった点があります。金銭的儲けよりも、純粋に自分の好きなゲームを応援したいといった希望で投資をする方が多いです。金銭的なリターンを求めるよりも、好きなゲームを応援するために投資する商品といったほうがいいかもしれません。

【メリット】
・ ゲームが人気になれば、ゲームも成功、投資家も儲かって両方HAPPY
・ ゲームをやってお金の勉強にもなる!
・ 投資したゲームそのものが手に入る特別待遇が受けられる

【デメリット】
・ ゲームが不人気になら、ゲームも投資家も両方UNHAPPY
・ どのゲームが売れるのか見極めが難しい

ゲームファンドはゲームへの一口スポンサー

ゲームファンドの運用結果

ときメモファンド


ゲームファンドの主な例はコナミで2000年11月から12月にかけて募集された『ときめきメモリアル3 ?約束のあの場所で?』に投資する通称:ときメモファンドです。このファンドは1口10,000円、10口から購入可能で、集められた信託資産は『ときめきメモリアル3~約束のあの場所で~』と、『ときめきメモリアル Girl’s Side』の開発資金に当てられました。

運用結果


ときメモファンドの募集総額は12億円を予定していましたが、ゲームファンドという認識があまり普及しておらず、実際に申し込みがあったのは2,783件・7.7億円で思ったほど資金が集まりませんでした。そしてどきメモの開発・販売が終了して、2003年2月に1口あたり10,088円が償還されました。しかしファンドには購入手数料が3.15%かかっているために、損益分岐点の10,315円に償還額10,088円は達してないために、運用はマイナス2,270円を出して元本割れを起こしてしまいました

多くの失敗


ゲームファンド自体が業界初の試みのためにゲームの出荷数をコントロールできず、元本割れを避けるべく無理な出荷をして小売店側での過剰在庫を生じたり、税金逃れのためにタックスヘイヴンのケイマン諸島に特別目的会社を設立して手数料が大幅にかかってしまったりと何かと問題が生じて、悪影響を与えた結果となってしまいました。その失敗を 「ハヤテのごとく(読切)」 では笑いのネタにされてしまうなどのひどい扱いになってしまいました。

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ゲームファンドへはどうやって投資するか?

ときメモファンドの失敗が悪影響を与えたのか、あれから大きなゲームファンドが組まれたことはありませんでした。しかし、「悪代官」シリーズの続編や「忍 -Shinobi」などのゲームファンドが新たに組まれてしっかりとした結果を残しているようです。現在、ゲーム産業は海外勢の勢いに押されてしまっている面もありますが、任天堂DSやウィーの成功、PSPのモンスターハンターなど、最近またゲーム産業が活発になっています。ゲーム産業が再び盛り返し始めている今だからこそ、将来に大きく化けそうなゲームに投資したいものです。多くのゲームファンドが、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社で組織・運用されています。ぜひチェックしてみてください。

ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社

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