ワーキングプア:働けど働けど猶わが生活楽にならざりし現代の奴隷階級

ワーキングプアとは21世紀の奴隷階級

【ワーキングプアとは】
「ワーキングプア」とは汗水たらして一生懸命に働いているのに、いつまでたっても生活保護水準以下の暮らしから脱却できない貧困層のことを言います。このワーキングプアという言葉はアメリカで作られたものであり、日本では、 「働く貧困層」 とも 「21世紀の奴隷階級」 とも言われます。

格差社会が生んだ負の遺産:ワーキングプア。働いても働いても日々を生きるだけで精一杯・・・

【ワーキングプアの発生要因】
アメリカや日本では、自己責任を言い訳に資本主義を拡大し続けていき、所得格差の拡大を黙認した経済政策を続けてきました。その結果、金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になる格差社会がどんどん拡大します。その結果、今まで低所得者層であった人たちが ”底抜け” を起こし、働いても働いても日々を生活するのにギリギリの所得しか得られないワーキングプアが生じました。

増加し続けるワーキングプア

ここ10年で所得200万以下の人は急激に増加し、ワーキングプアがどんどん増えている

上の図は厚生労働省の 「賃金構造基本統計調査」 によって表されたデータを元に、所得が200万円未満の労働者がここ10年でどう変化したかを表す図です。年収200万円という基準は、日本のワーキングプアが年収が200万円未満の人を指すことが多いので、これを基準としました。

図をご覧になれば一目瞭然のように、年収200万円未満の労働者はここ10年でおおよそ300万人も増加しました。人口減少社会である日本において、労働者が減っている状態にもかかわらず年収200万円未満の労働者はどんどん増加しているのです。特に2006年(平成18年)には、年収200万円未満の労働者がなんと1000万人を突破してしまったのです。日本の労働者数は約5000万人ですから、労働者の5人に1人は年収200万円未満の生活を強いられているのです。

NHKのワーキングプア特集は新聞協会賞を受賞

現在ワーキングプアと呼ばれる人々にはいろんな種類が存在します。大学や高校を卒業しても定職に就けない若年層。医療費・介護保険料の負担増に苦しむ高齢者。大企業の下請けとしてギリギリで食いつないでいる中小企業。リストラされ再就職先が無い中高年。あらゆる年代、環境においてワーキングプアは存在し、社会問題とまでなっています。しかし多くの境遇の人が社会の片隅に追いやられて全く気づいてもらえませんでした。そこに注目を浴びせたのがNHKのたワーキングプア特集です。

【NHKのワーキングプア特集】
NHKの番組である 「NHKスペシャル」 においてたワーキングプアの特集が2006年の7月と12月に放送されました。その特集が大きな注目をあび、ワーキングプアの特集は2007年度の新聞協会賞を受賞するほどの注目を浴びました。注目が反響を呼び込み、2007年には再放送と3度目の特集が組まれて大きな注目を浴びています。しかしこれは、それだけ事態が深刻であるということの裏返しでもあるのです。

NHKスペシャルで特集されたワーキングプアの番組は大きな反響を呼び、社会問題であることを確認させた・・・しかし国は動かず全く解決の糸口は見えない

NHK:ワーキングプアI ~働いても働いても豊かになれない~
NHK:ワーキングプアⅡ ~努力すれば抜け出せますか~  
NHK:2007年度(再放送)新聞協会賞受賞ワーキングプア I&II
NHK:ワーキングプアIII ~解決への道~

【NHKだからできたワーキングプア特集】
NHKは視聴者からの受信料を徴収して番組を作る公営放送です。受信料を徴収するので、NHKを毛嫌いをする人も多いですが、このことがNHKがワーキングプア特集を作れた一因でもあります。NHKに対して他の民放TV局というのはどこの大企業のスポンサーが出す ”広告料・CM料” によって成り立っています。ですから番組には多かれ少なかれスポンサーの意向が反映されます。ワーキングプアの話には彼らをコキ使う大企業の裏話が必ず出てくるので、イメージダウンを恐れ、大企業はワーキングプア特集を民放TV局には作らせません。ですからNHKが放送して反響を出すまでは民放各局はどこもワーキングプアを取り上げませんでした。受信料を徴収して番組を作る公営放送NHKだからこそ、このワーキングプアの番組を作ることができたのです。

【他の国とは違って何もしない日本】
その特集の中には、各国の貧困を断ち切る取り組みが特集されています。 アメリカ アメリカ:ノースカロライナ州では、地域全体で医療関連産業とその人材の育成に取り組み、新たな雇用を創出しました。 イギリス イギリスでは、子どもから大人まで手厚い保護の網を張り、国を挙げて貧困の撲滅に乗り出しています。しかしこれだけ他の国が動いているにも限らず、わが国:日本は有効な手立てを全く打ち出さず、ワーキングプアの増加が改善が見られません。なんだかんだ言って作られた 「再チャレンジ政策」 においても、公務員の中途募集にフリーターやニートを排除するなど、まるで正反対のことをしています。日本はワーキングプア対策が何もない国なのです。

働けど働けど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る

はたらけど はたらけど
猶わが生活楽にならざり
ぢつと手を見る

上記の歌は今からさかのぼる事約1世紀前、薄幸の天才詩人石川啄木が歌集「一握の砂」に残した歌です。啄木はご存知の方も多いように、宮沢賢治と同様、死んでから名をはせた天才詩人です。彼は生きている間はずっと貧乏に苦しめられた人生を送っており、この歌もそんな状況を表した歌です。しかしそれから100年以上たった現在、この国は100年前と同じような 「もてる者」 と 「持たざる者」 の格差が大きく拡大し、働いても働いても豊かになれない時代に逆戻りをしています。時代の波と人間の欲望によって成り立つ社会というのは、いつの時代も同じようなものです。

現在の日本は、他国とは違ってワーキングプア解決に本腰を入れて取り組もうとはしません。それは100年前と同様に、弱者の下克上を抑えるために、強者が弱者を搾取し、君臨する構図が全く変わっていないからです。現在は雇用の面でそれを垣間見ることができます。

ワーキングプアは生活のために劣悪な労働環境にも振るって応募してくれる企業にとっては最高においしい労働力です。いつでも確保することができ、賃金も少なくて済むし、いらなくなればすぐに解雇できる奴隷のような存在です。こんなおいしい存在をわざわざ無くすようなことはしません。政府も国力を保つために黙認しています。こういった理由で政府も大企業もワーキングプア解決に取り組む理由がありません。結局のところ、ワーキングプア脱出には格差脱出と同様に、己が努力し、己が賢くなり、己自身で脱出するしかないのが日本の現状です。

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