日本破産(国家破産)のサイクル、日露戦争とバブル、関東大震災と東日本大震災

日本の成長と衰退には80年というサイクルがある

国の成長や経済の発展・衰退というのは大きな流れによって作られています。景気がよくなって上昇したり、景気が悪化して国家破産したりと、どんな時代のどんな国であっても成長する時と衰退するときがあります。基本的に成長した国ほどピークを過ぎると持ち直すことなく崩壊へと向かっています。ローマ帝国なり、モンゴル帝国なり、日本の江戸幕府もそうですね。これを近代の日本に当てはめてみると、面白いことに成長と衰退のサイクルがある一定の法則をもっていることがわかるのです。明治維新後の近代日本を敗戦を終着として80年の周期にしてみると、面白いことにその後の現在の日本の成長と衰退に驚くほど重なりあうのです。これは一部の人から、経済の80年周期説として知られています。

日本経済の80年周期

まずモデルケースとなるのが明治維新後~敗戦までの近代日本史です。この時代は1870年頃から始まり、わずか40年たらずであの帝国ロシアに勝利してしまうという大事を成し遂げました。しかしその後日露戦争の戦費が重くのしかかり、第1次世界大戦では戦争特需があったものの、1920年代に関東大震災という未曽有の災害・さらにはアメリカを発端とする世界恐慌に襲われて、日本経済は急速に悪化、そして泥沼の戦争に陥り、ついには大敗北をきっして国家破産・預金封鎖をする事態に陥ります。

さて現在の日本はどうでしょう?発端を敗戦後からにすると初期の朝鮮戦争特需から急激に発展していきバブル経済を引き起こします。当時のアメリカにはソ連よりも日本の経済力がオソロシイと言われ、東京23区でアメリカ全土が買えてしまうほどの異常加熱を引き起こしました。しかしバブルが崩壊するとじりじりと衰退を始め、急速に借金は増えていきます。さらにはリーマンショックやサブプライムショック、ギリシャショックなどどいった世界的な金融危機により恐慌レベルの不況に陥り、そして東日本大震災です。ひじょうに似通った事態が次々と起こっていますね。これはもう無視できない経済のサイクルと言わざるを得ません。

下落を加速させる関東大震災と東日本大震災(原発事故)

近代史:関東大震災&世界恐慌
現代史:金融危機&東日本大震災

上記の80年サイクルで注目すべき点は、ピークのすこし後に経済に大ダメージを与える大きな事件が2つ起こっていることです。明治維新後のサイクルでは日露戦争勝利をピークに衰退が始まりましたが、それを大きく加速させたのは1923年の関東大震災と1930年からの世界恐慌です。関東大震災はマグニチュード7.9を記録し、東京や横浜に壊滅的な被害をもたらしました。死者は10万人にも登りました。これをきっかけに世界恐慌が起こる前から昭和恐慌が始まっていました。そこに世界恐慌が襲い、さらに追い打ちをかけてあの世界大戦へと崩壊の道をたどります。この2つの大事件が衰退を加速させたのは確実です。

関東大震災・・・

現在の日本もかなり似ています。ピークであったバブル経済が1990年頃に崩壊、その後景気悪化・不況が続きますがその流れはじりじりとした緩やかなものでした。この流れも似ています。そして2007~2008年頃に起きる世界的な金融危機、外部的要因によるところも一致していますね。そして2011年の東日本大震災。これは東京を直撃したものではありませんでしたが日本経済に巨大なダメージを与えたことには変わりありません。マグニチュードは9.0、死者は2万人を超えました。そして今回は 「福島第一原発の事故」 という日本をさらに悪化させる事件まで含まれています。これはどう考えても金融危機や不況で衰退の日本経済をさらに悪化させることには疑いようがないです。一時は震災は復興需要が起きて経済にプラスになるという観測もありましたが、結局原発事故によってマイナスになることは確実になってしまいました。

衰退が確実なのだから国家破産は問題じゃない

上述のように明治維新後の日本近代史サイクルでは 「関東大震災と世界恐慌」、敗戦以後のバブル経済をともなった現代日本史サイクルでは 「金融危機と東日本大震災」 が経済に致命的なダメージを与えて、衰退に拍車をかけることは完全に一致しています。これにより80年サイクルで言えば現在の日本はバブルのピークから40年後の2030年頃に破綻するということになります。サイクルで言えば、ここから衰退が加速し、2020年頃に日本経済に致命的な事件が起きて崩壊することになります。北朝鮮や中国との戦争、再び原発事故、今度こその首都直下地震など、考えられる危険はたくさんありますね。

しかしこれを聞いても破綻するかどうかなんてわからないと言う人がいます。他にも日本には世界一の対外債務があるから大丈夫とか、日本の借金は全部国内だから日銀がなんとかできる、という人もいます。正直なところ日本が本当に破産するかどうかというのはわからないのです。しかし日本が破産するかどうかというのは、実はあまり大きな問題ではありません。要は日本はこれからよくなるか?悪くなるか?が重要なのです。

これから日本がよくなればいいのですが
あなたは果たして日本がこれからよくなると思いますか?
日本の景気が劇的に回復すると思いますか?
あの途方もな借金が返せると思いますか?
税金が上がらないと思いますか?

国家破産するかどうかは実はあまり重要ではありません。これから日本の状況はますます悪くなる。これだけはほぼ確実視できるのですから、その対策としてネットビジネスなどで副業をもったり、株やFXなどで大きな副収入を得ようとしたり、投資信託や純金積立で資産保全をしたりするべきなのです。破産するかどうかなんてのは、悪化した状況の終着点のことだけです。今の何の対策もできてない時から、わざわざ国家破産したときどうしよう・・・と悩むよりも、これから悪化するのは確実なんだから、そのための対策を始めようと思うだけでいいのです。無論、あなたが日本を信じてこれから景気が回復して、またバブル経済になって皆が幸せになる・・・そう思うなら話は別で、別に何も擦る必要はありませんが・・・。少なくとも現状のデータや政府を見る限り、これから日本が上昇カーブを描いた回復をするのはありえないと思います。

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