クラウドクレジットカメルーンセミナーに行ってきた

クラウドクレジットカメルーンセミナーに行ってきた

さる2018年3月30日にクラウドクレジットが主催するカメルーン事業パートナー来日セミナーに参加してきました。これはクラウドクレジットの主力の1つでもあるカメルーンファンドの現地の事業者が、直接日本にやってきてくれて説明会をしてくれるというものです。

正直言ってクラウドクレジットのカメルーン案件は、現地の中小企業にOVAMBAという企業を投資していること、利回りが9~11%と高いことくらいしかわかりません。特にカメルーンという、日本から見れば未開の地が投資先であり、かつ高利回りということはリスクも高いというイメージが先行していたため、あまり良い印象はなく投資はしてきませんでした。

しかしわざわざ日本で現地の人が解説してくれる、しかも英訳通訳がついているということで、英語がわからなくてもできるというのはとてもよい印象をうけました。

償還遅延が起きていることは確かだが、致し方ない面も

まず現時点でのカメルーンファンドの状況説明がありました。カメルーン関連ファンドはフェーズ1~フェーズ3までが今まで実施されてきていますが、フェーズ1、フェーズ2ともに一部に返済の遅延が起こっていることが確かになりました。ただ未回収率は1桁%程度であることや、もともと複数の投資先にわけて投資を行っていることから大きな問題にはなっていないこと、遅延はしていても最悪担保を回収することで貸し倒れは起こらないように最善を尽くしていることが説明されました。ではなぜ遅延が起こるのか。

これはカメルーンという国の事情にもよるのですが、主に担保として取得している不動産などを現金化するのに非常に手間がかかるということです。さらにカメルーンという国が経済的に安定していないために、不動産の需給の問題や、価格の下落などといった問題も起こっています。

さらにややこしいことに、カメルーンは通貨が旧フランとのペッグ制になっていた歴史から、フランス植民地時代の名残として外貨準備高をフランスに置いておく制度になっています。そのため国内での外貨が非常に少なく確保が難しいこと、さらにその少ない外貨を送金するのに政府の許可がなかなか降りないことが現実問題として起こっています。むしろこちらのほうが原因でもあり、お国柄から遅延は当然ということになります。

しかしそんなリスクがあってもカメルーンへの投資をやめないのはこの国、アフリカにはとてつもない潜在力が眠っているからです。カメルーンをはじめアフリカの国々はまだまだインフラも経済も未発達です。そのため一度資本が入って事業が拡大すればその成長率はとんでもないものがあります。

例えばOVANMBAが投資したとある企業の成長率は1年でなんと450%!、4万EURが2000万EURにまで化けたケースもあるくらいです。市場が未発達の上に、膨大な人口がいるために、うまく事業を始められればそれだけ一気に膨れ上がるのです。

OVAMBAという企業がすごい

クラウドクレジットがカメルーンへの投資をするために提携しているのが現地のOVAMBAという企業です。この企業、HPで見た限りではオフショアと通すだけの通過するだけの企業だと思っていました。しかしこのOVAMBAという企業の認識を改める必要がありそうです。

まずスタッフがものすごいです。社員こそ42名と少ない企業ですが、そのTOPはJPモルガン・チェース、シティバンク、スタンダードチャータード銀行、ロスチャイルド銀行、IBM、FNB、マッキンゼー、さらに日本のTOYOTAなどの世界の名だたる大企業で投資や運用に携わってきたエキスパート達なのです。

当然、そういった投資銀行で嫌という程世界各国の情報を網羅し、さらにファイナンスの世界への人脈も多いことでしょう。だからこそのカメルーンという未開の地で、あんな少人数で、世界各地から資金を引っ張ってこれるのですね。

OVAMBAはこういってはなんですが、アフリカの会社ではなく、欧米の外資系企業といっていいでしょう。アフリカの人にありがちなルーズな時間の使い方をせず、IT技術を使い厳格に時間や工程を管理、顔認証技術や資産管理などを厳密に行っています。特にこの企業は融資の際に確保する担保を視覚的に管理できるアプリを開発、車両などの資産がどこにあるかを逐一管理できるシステムが揃っており、担保未回収の事態を起こさないよう最大限の技術を投入しているのです。その技術は内外に評価されて、アフリカのベストフィンテック賞をとった他、その技術があの世界的企業マイクロソフトにも認証されているほどです。ここだけ聞くととてもアフリカの会社とは思えないですね。

融資先もその培った投資眼で厳しく選定し、きちんと事業に将来性があり、公平かつ責任感のある経営者を選んでの融資を行っているということです。

 

OVAMBAへの投資価値を見いだせればGO!

結局のところ、カメルーンのどの企業へ融資するかというのはこのOVAMBAが選定していますので、カメルーンファンドというのは実質OVAMBAへの投資と言い切っても良いのかと思います。

確かに返済の遅延などはいくつも出ており、それ自体はOVAMBAも反省点として述べていました。しかしそこは外資系企業。ロジカルな判断をして、担保未回収のリスクを減らす対処を行っています。特にカメルーンの不動産は担保価値はあるものの現金化に非常に手間取ることから、最近では会社の所有する車両や、企業の保有する在庫などを担保設定することが多いそうです。これであれば市場で現金化することもかなり楽になりますし、市場が成長していればより高く売れる可能性もあるわけです。

無論リスクもたくさんあります。前述の返済遅延のケースが多いことや、不動産の現金化や、外貨送金に非常に手間取ること。さらにカメルーン政府の対応によってはさらに遅れたり、最悪マイクロファイナンスが規制されるかもしれないこと、流通コストが高くなりすぎて採算が合わないところも出てくるなどです。未開の地ですので、リスクは挙げればキリがないほどです。

しかしこれらの問題に対処するOVAMBAは、それぞれ明確な対応をとっており、日本ではいざしらずアフリカの地ではだんだんと融資ならOVAMBAというくらいに名が知れ渡っているそうです。特に海を超えたマダガスカルからもオファーが来るくらいですから。

正直セミナーに行く前は「カメルーンって怪しいな・・・」「超ハイリスクのハイリターンじゃねえかな」と思っていました。セミナー後も正直このイメージは変わりません。しかしそれ以上にOVAMBAという企業へ投資する価値があるのではないかとも思えたのです。正直ここまでしっかりやっている企業であることを知らず、ただのダミー会社の一種かと思っていたのは取り消さねばなりません。ただの通過企業ではなく、アフリカの人の発展のために現地でしっかり根を張っており、しっかりとロジカルな判断をおこない、経営も順調ということで、融資よりもOVAMBAへ直接投資できないかなと思ったくらいです。ハイリスク・ハイリターンであることは確かですが、実際に遅延は起こっても貸し倒れは行っておらず、OVAMBAの成長を信頼できるなら投資する価値があるのではないかと判断します。

ただしカメルーンの事情から現在の13ヶ月という償還期間は短すぎるということで、今後、融資期間が伸びて2~3年ものになっていくのではとも予想します。つまり3年も資金を預けるのであれば、もうほんとにOVAMBAを信用しないと投資できないです。なかなか良いセミナーでしたが、クラウドクレジットはこのOVAMBAに関する説明が足りなすぎますね。もっと専門の紹介ページなどを作成したほうがよいのではないか・・・。

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