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無責任発言 : お金は汚いもの・お金儲けは卑しい・お金儲けは悪いことだよ

お金に関することが悪・卑しいこと?

わが国日本ではなぜかお金に関することを考えたり話題にしたりすることタブーとする考え方が浸透しています。少し周りを見渡してみると 「お金は人間を堕落させる悪いものだ」 とか、 「お金は汚いものだ」 とか、 「お金持ちは卑しい人間である」 といった考えを持った人がいることに気がつくでしょう。さすがに年中このようなことを口走ったりする人は少ないかもしれませんが、友人や知人と話すときにもお金に関する話題は一種のタブーとする雰囲気があります。

これは非常におかしなことではないかと思ったことはありませんか?お金というのは 「交換触介機能・価値尺度機能・価値保蔵機能」 といったものであり、人間がこの文明社会を営む上で経済の潤滑油として必要不可欠なものです。単純に言えばほとんどの人は社会に出たらお金を稼がなければ生きていくことができないのです。つまりお金と人間生活は切っても切り離せない関係にあるのです。そんな人生において非常に大切なものであるお金のことを考えることが邪悪であるというのは非常におかしなことではないでしょうか?

文明社会ではお金に無縁ではいられない

私たちはお金に無縁のまま人生を送ることはできません。特に社会に出て就職して働いたりするときには、いやでもお金に関連する人生を送ることになります。多くの勤労者が働く理由はなんですか?と問われたら 「お金を稼ぐため」 と答えます。それが私たちの本音です。お金に一番関わりが無いこどもたちもお金に無縁ではありません。学生が学校に行けるのも学費を払っているからです。子供が教育を受けられるのも、国民みんなが税金を払ってその公費を教育に当てることができるからです。

ほとんどの人の働く理由はお金のため。それが現実

しかし、今の学校ではお金について全く触れようともしません。それどころか事あるごとに 「お金のことを教えるなんてとんでもない。それよりもボランティア活動の大切さを学んでほしい」 と子供たちをできるだけお金のことから離そうとしています。これは非常に無責任なことです。もちろんボランティアが悪いわけではありませんが、そのボランティア活動とてお金の問題から切り離すことはできません。ボランティア団体への寄付金の60%は団体の維持費に使われていて、寄付金の半分も寄付活動に使われないことをご存知でしょうか?どんなことであれ、現代の文明社会において経済活動をするうえではお金と無縁ではいられないのです。

庶民にお金の知識が無ければ搾取しやすい♪

しかし、実際の教育現場では、ほとんどのケースにおいて子供たちをできるだけお金のことから離そうとしている教育を行っています。一部の私立のエリート教育ではしっかりと教え込んでいますが、教育崩壊が叫ばれる公教育では全くお金の授業を行いません。結果として、子供たちの多くはお金に関することから切り離されたまま成長してしまい、社会に放り出されます。すると今の若い人たちの多くはお金のことでさまざまな問題を抱えることになります。特にお金を稼ぐ方法がわからないので、お金を稼ぐために就職をしようとしますが、無知なところを足元見られて偽装請負で搾取されたり、ネットカフェ難民ワーキングプアとなって、一生をお金の奴隷として過ごすことになります。お金の知識が無い彼らを搾取するのは、実に簡単なことなのです。

このように庶民がお金に関わろうとしない社会は勝ち組である支配者たちにとっては実に都合がいい社会です。お金に関することを悪しきもの・卑しいものとしてお金に関わらせないようにすれば、庶民はお金の知識を得られません。結果としてお金に無知な大人が多く発生して、そういった人間を搾取することができるからです。お金が悪しきもの・卑しいものという考えが浸透しているのは、勝ち組支配者による一種の洗脳なのかもしれませんね。

ドラゴン桜:桜木の言葉
「(賢い)大人は社会について教えないんだ。代わりに未知の無限の可能性なんて何の根拠もない無責任な妄想を押し付けているんだ。それを知らずに(社会へ)放り出される。そこに待っているのは不満と後悔だけだ」

アメリカではお金持ちが貧しい人を助ける

実はお金が悪しきもの・卑しいものという考え方は世界的に見てもかなり特異なものです。試しにアメリカを見てみましょう。アメリカではお金が悪しきもの・卑しいものという考え方はほとんど無く、お金持ちに対してのイメージも非常に健全なものがあります。アメリカではお金持ちというのは、アメリカンドリームを成して、人生に成功した成功者として一種の尊敬がなされています。お金持ちのほうも人々に尊敬されると共に、自分は社会に対して恩返しをしなければいけないという社会的義務感や貧しい人を助けるべきであるという責任感が生じているのです。

もちろんアメリカでは日本と違って寄付活動は控除に入るために、寄付したほうがお得だからという理由もあります。しかしキリスト教の教えでもある 「お金を持っている人が、貧しい人に分け与えるべきである」 という考えによる社会的義務感や貧しい人を助けるのは金持ちの使命だという責任感があることは確かなのです。同じような理由で貧しい人を助けるべきという教えを説いているイスラムの国においても同じことが言えます。

巨額の寄付を行った人物
IT帝王:ビルゲイツ氏 (数兆円にもなる寄付)
投資家:ウォーレンバフェット氏 (数兆円にもなる寄付)
鉄鋼王:アンドリュー・カーネギー氏 (教育・文化への多額の寄付、カーネギー財団設立)
石油王:ロックフェラー氏 (医学への多額の寄付、財団設立、ロックフェラー大学設立)

日本ではお金持ちは貧しい人を助けない

アメリカやイスラムの国では富める者は貧しい人を助けるべきという社会的義務感が浸透しています。キリスト教やイスラム教の影響ですね。ですが日本ではこのようなことをほとんど聞きません。以前神奈川県で10億円もの寄付をしてくれた女性がいましたが、高額所得者の寄付報道というのは聞きません。サントリー会長の佐治信忠氏や、森トラストの森章氏、アコム会長の木下恭輔氏、ソフトバンク社長の孫正義氏などは毎年数十億単位の所得を得ていますが、そういった高額所得者の寄付というのは聞いたことがありません。そう、日本ではお金持ちが貧しい人を助けないのです。ちなみに1世帯当たりの寄付の金額は、アメリカが約13万円なのに対して日本は約2500円、アメリカの50分の1です。”自己責任” の社会であるアメリカに圧倒的に差をつけられています。これが日本の現実なのです。

お金が悪しきもの・卑しいものという考えが浸透している日本では、お金持ちである人物に対する攻撃が強い傾向にあります。何かと理由をつけてはとにかくお金持ちを糾弾・罵倒し、お金持ちは卑しい人間という嫉妬・妬みをぶつけます。そういった傾向が強いために、マスコミも喜んでお金持ちを攻撃し、没落したお金持ちを面白おかしく取り上げます。

こんな社会風潮がある日本でお金持ちである人がアメリカのように貧しい人を助けるべきであるという責任感が生じるでしょうか?おそらくそういった責任感が生じることは極めて少ないでしょう。お金持ちが卑しい人間かどうかはともかくとして、人間である以上は、自分を尊敬してくれる人に対してはこちらも助けてやりたい気持ちが自然に出てきますが、自分を貶したり迫害したりする人間に対しては、よっぽどの聖人でもない限り、助けてやりたいと思うことは少ないでしょう。あの秋葉原の無差別殺人を犯した加藤は 「勝ち組は死ね」 といっていました。こんな人間に対して救いの手を差し伸べてくれる人はほとんどいないのではないでしょうか?お金やお金持ちに対して卑しいイメージが付きまとっている日本では、お金持ちが貧困層を助けないのも、むしろ自然なことなのかもしれません。

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