たとえ大卒の学歴をもっていても、就職状況はきわめて過酷

たとえ大卒の学歴を手に入れても、その先が暗い

現在の日本は、学歴信仰といった一種の習慣ともいうべき学歴格差があるために、高卒と大卒ではその待遇に大きな格差が存在しています。そのため高卒の人の実に70%は非正規の仕事にしか就けないという過酷な現実があります。さらに一生において男性は8,000万円、女性にいたっては1億円以上もの賃金格差が存在しているという情報もあるのです。親や先生が、耳にタコができるほど口を酸っぱくしていうのには、こういった格差が存在しているからなんですね。

中卒と大卒との生涯賃金格差は実に8000万円以上にも

では高卒ではなく、大卒なら将来安泰だ・・・というわけでもありません。現在は大卒でも非常に就職が難しいという状況になっています。経済に興味がなかったり、ニュースをよく見ていない人はわからないかもしれませんが、いまはアメリカを発端とした金融危機の影響によって100年に一度といわれる大不況に陥っています。あっちこっちで景気が悪いとか不況だとか聞くことぐらいあるでしょう。そのため企業の収益はのきなみ悪化して、大学生の新卒採用をかなり削減するようになってしまったのです。そのため君達の先輩世代である20代前半の人たちは、就職に非常に苦労するという就職氷河期に苦しんでいるのです。

しかも、過去の歴史を鑑みると、この就職氷河期は今後数年間は続く可能性が非常に高いのです。つまり 『就職氷河期なんてカンケーないよ』 とか 『俺らが就職するときには回復しているだろう』 といった考えでは非常に危険なのです。

100年に1度の金融危機で就職氷河期が再来した

2009年は一番就職状況がひどかった2002年レベル!

ではいまの先輩世代がどれほどひどい状況なのか見てみましょう。上の図は厚生労働省の 「一般職業紹介状況」 による2008年の有効求人数と有効求職者数の推移を表したものです。求人数とは要するに仕事の数のことです。そして求職者というのは、仕事がなくて職を求めている人たちですね。求人数が求職者数よりも多ければ、仕事の数がたくさんあるので就職がとてもラクな状況ということです。逆に求人数が求職者よりも少なければ、仕事の数が少ないということであり、少ない仕事をたくさんの人間で奪い合う状況になります。つまり就職が非常に難しい状況なのです。では現在の状況がどうなっているかを見てみましょう。

ご覧のように雇用情勢が急激に悪化した平成19年から有効求人数は右肩下がりで、有効求職者数は右肩上がりになっています。つまり職を探している人はどんどん増えているのに、その受け皿となる仕事の数がどんどん下がっているのです。少ない仕事をたくさんの人間で奪い合う状況になっているので、現在は非常に就職することが難しいということなのです。しかも過去のデータと比較すると、現在の水準は就職氷河期の中でも一番ひどい1998~2002年ごろと同等のムチャクチャひどい状況なのです。

過去の歴史から5年間は最悪になることが予測される

こういった就職氷河期の話をしても、 『就職氷河期なんてカンケーないよ』 とか 『俺らが就職するときには回復しているよ』 といった安易な考えを持っている人が大勢います。別にどう考えようと自由ですが、そんなのんきなことは言っていられないと断言します。実は過去の歴史に照らし合わせると、この就職氷河期が今後かなり続くことが予想できるのです。

若い世代の人は知らないでしょうが、金融危機は1990年代後半にも起こっていました。1997年のアジア通貨危機という金融危機です。アジア通貨危機の詳細は、ウィキペディア(アジア通貨危機)で確認していただくとして、その結果だけを伝えます。このアジア通貨危機のせいで10年前も就職氷河期が起こりました。その就職氷河期は1998年から2002年のピークまで最悪の状況が5年間も続きました。しかもその後は急激に回復するといったことはなく、ゆるやかにゆるやかに回復して、ようやく2006年に求人数と求職者が逆転して、氷河期が終わったといわれました。

つまり10年前に起こった就職氷河期は2002年をピークとし、終結まで約8年間もかかってしまったのです。これを現在の状況にあてはめると、2008年から始まった就職氷河期は2012年のピークに、2016年まで続くということができます。つまり今高校生の人は、就職氷河期のピーク時に大学を卒業することになるのです。もしかしたら今の中学生が大学生になるまで続いてるかもしれません。今の就職氷河期は、10代の人に全然無関係なことではありません。むしろあなたたちが当事者といえるのです。

1998年の金融危機は最低5年間は最悪の状況を作り出した。2008年の金融危機は・・・

歴史は繰り返す、そこから何を学ぶかが一番重要だ

1998年に始まった就職氷河期を参考にすると、
2008年から始まった就職氷河期は2012年のピークに
2016年まで続くという予測をすることができます。

過去の歴史を鑑みればこれからの状況はこのようになると予測することができました。しかしこんなのただの照らし合わせであり、同じようになる保証なんてありません。 「信じるほうがバカだ」 と言われても仕方ないでしょう。

しかし人間の歴史は同じようなことが幾度と無く繰り返されたことがあることも事実です。 『歴史は繰り返す』 という名言をローマの歴史家ルーフス、ドイツの経済学者のカール・マルクス、イギリス保守系政治家のエドマンド・バークなどが残しています。その意味は歴史から学ばぬものが同じ過ちを繰り返すという意味ですが、結果的に今の大人たちが歴史から学ばなかったために同じような過ち犯し、この就職氷河期が繰り返されてしまいました。まさしく愚かな人間によって歴史が繰り返されたのです。したがってあなたたちにとって一番重要なのは、その過去の歴史を勉強し、その時代に就職氷河期を脱出できて勝ち組になれた先輩がどのようなことをしたかを学ぶことなのです。それが、あなたの格差脱出の一番の手本となることでしょう。

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